このレビューはネタバレを含みます▼
絵柄が好みでなかったので、気になりつつ手に取るまで時間がかかりました。結果…なんでもっと早く読まなかったんだろうと猛反省!
王と魔法使いの悲恋、王の子との何気ない生活、魔法使いリーの生き様に涙が止まらない。
強い力を得るために幾度となく死を迎え脱皮してきた魔法使いリーは王族の力となり生きてきたのだけど、女王の縛りで色恋は決して許さぬ契約をしたため両想いだったであろう王とは決して結ばれる事はなく辛い負目を持ったままずっと生きている。忘れたい記憶と忘れたくない記憶の間で愛おしいラベルを護り育んでいるリー様がなんとも切なく、読み進めるたびに胸が苦しくなりました。
使役がちょっと可愛かったり、クスッと笑っちゃう場面もあったり、かと思ったら残虐的なシーンもあったりと最後まで前のめりで読んじゃう面白さがあります。
納得の高評価です。BL括りなのが勿体無いくらい。