人でない狼
」のレビュー

人でない狼

元ハルヒラ

風呂敷広げすぎた後の打ち切り感

ネタバレ
2024年11月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 雰囲気や関係性はいいのに、絶望的に話運びとキャラの動かし方が下手なせいで読んでて物凄くストレスだった。
特に後半。

言葉も拙く人間社会も無知なジェオになぜ任せっぱなしにするのか。
右も左も分からず衝動で動くジェオが人社会で路頭に迷っている所を、次から次へと周りの人間が都合良く手を差し伸べてくれるがジェオは衝動ですぐ人を害して逃げ出すの繰り返し。
そのせいでジェオが人の善意を無下にする自己中に見えてしまった。
二言目にはテオのため。
自分の事もままならないのにテオのためもないだろ…結局スパダリのロッドに助けてもらう。

特に最後の方は訳分からなかった。
逃亡先がなぜか1番ヤバいであろうバイ人の所で(散々な目にあったのになぜ…)、情報通がそろってるのになぜか1番社会事情知らないジェオの「行きたい」に皆従い、案の定飛んで火に入る夏の虫でバイ人サイドに襲われ、人体実験に半端に首突っ込んで工場燃やして被験者助けるでもなく有耶無耶にし、そこまでして結局ジェオはロッドと生きたい〜俺たちの旅は続く〜みたいな終わり方。

…その薬の工場のくだり無い方が良かったでしょ。
普通にロッドが11番離脱時点で逃避行の方がスマートだった。
ストーリーの運び方だけで言えば☆1です。
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