友達じゃいやなんだ
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友達じゃいやなんだ

小林典雅/みずかねりょう

視点変換でスパダリ像が崩壊する様が楽しい

ネタバレ
2024年11月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本棚を見てみたら、こちらで10作品めでした。どんだけ好きなの…って感じですが、先生自ら「ビタミンBL」と仰るように、どの作品も明るくて活力をもらえるような楽しさがあります。
今回は最初から3分の2ほどを汐入視点で、後半の3分の1を堂上視点で書かれているので、その時々の二人の心理がよく分かる作りになっていました。そうする事で、汐入視点の時は見た目も中身もイケメン・スポーツマンのスパダリ堂上のイメージが、堂上視点になった途端に面白いくらいに崩壊していくのが楽しくて仕方なかったです。
天下無敵のイケメン堂上が、心の中では若干変態じみた妄想独り言を喋り倒しているのをニヤニヤしながら読みました。私だけかもしれませんが、妄想っぷりが◯ack ◯umber の高値の〜を思い起こさせて、頭の中でずっと流れてました。
そして、あとがきで興味深いお話を聞けました。この作品だけでなく、色々な作品のキャラがあちこちで友情出演的に出ているらしいんです。今回は『国民的スターに恋してしまいました』の真中旬が出ていました。他にも人ではありませんが、グレース三国(マンション)も作品を跨いでいるらしいです。これは『王子ですが、お嫁にきました』で岳が住んでいた所でした。
本編だけでも凄く面白いのに、隠れキャラみたいに色々な繋がりを探すのも楽しかったです。
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