副音声はうるさい十分に【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】
英子
このレビューはネタバレを含みます▼
始終テンポが軽やかで読みやすい。一瞬でタイトルを回収した。
大変長いこと深刻にすれ違っているはずなのに、感情とコマ、視界を流れゆく副音声たちのテンポとリズムが良すぎて指がスイスイコマを進めてしまう。スナック感覚で笑顔になれちゃうため、こんなにすれ違っているのに…と不思議な気持ちになる。
付き合っていようと付き合っていまいと徹頭徹尾副音声がバカップルで、互いのストレートな感情の発露が気持ち良く面白可愛いリーマンズラブ。
合体描写はあっさりとしているが、作品全体のリズムを壊さないちょうどいい塩梅。あっさりなのにわんこそば具合が互いの思いの強さを感じられてにっこり。
この空気感にハマると次へ次へと2人を追いかけてしまい、シリアスとギャグが永遠に同居しているのにスッキリ読めてしまうばっかりにまたしても不思議な気持ちに…。
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