前世で愛した姫が転生したらおじさんでした
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前世で愛した姫が転生したらおじさんでした

さぎり和紗

なかなかの恋の障壁

ネタバレ
2024年11月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 別の作品で、52歳のおじさん公務員が悪役令嬢に転生するマンガが大変面白かったのですが、こちらはその逆バージョン?愛し合うものの身分差で引き裂かれた姫と騎士が、転生したら高校生と妻子持ち教頭になってた。2人が結ばれるための障壁が、前世よりさらに上がってる(笑)

空気を読まない一直線な騎士はグイグイ来るものの、姫は教頭の立場からそれを認められない。見た目はおじさんだけど、中身はお姫様なので悩んだり赤面したりするギャップがエグい(笑)

とか言ってるうちにライバルや姫に仮想する魔術師なども転生してきて、さらにはちゃめちゃに……はならずにちゃんと学園生活してるんですよ!この作者様の手腕は素晴らしい。ライバルや当て馬はいるものの、基本的にみんな善性だし、姫は職務(と現世の人生)をまっとうしようとしてる。
クセ強なキャラはいっぱいいるけど、ホンワカギャグなので安心して読めます。
2巻の終わりでさらに大波乱な事件が起きますが、次巻で無事風呂敷を畳めるのだろうか…畳めますね、この作者様なら。
楽しみに待ちます!
以下ラストまでネタバレします。

追記)3巻読了。
着地の仕方は優等生的。先が読めないだけに、どうやって畳むのかなと思ってたら、無難な線を選んできた。教頭が長かったからしょうがないか。バルトロメオのキャラもなかなか良かったので、彼が納得するなら良し。愛で結ばれるだけがハピエンではないと言うことか。来世での再会まで頑張ってほしい(笑)
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