DOUBLE EDGE
」のレビュー

DOUBLE EDGE

tapon

将来性に期待を込めて星5。

ネタバレ
2024年11月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 個性的な絵柄好き。目がキラキラしてるところが可愛い。絵柄は平成寄りですが、導入のノリなどは昭和の青春暑苦しいドラマ。平成ですらなく、昭和なの。昭和テイストが好きなんだろうな、とは思うのですが、今は令和なので若干のカスタマイズをしないと違和感が残る気も。3Dモデル等を使っていない裸の画力なので信頼できる底力はありますが、デッサン力の面でやや不安定な作画もちらほら。個性的で美しい絵柄なので、デッサン面は妥協せずに地道に頑張ってほしいと思います。ストーリー面では昭和テイストが暑苦しいものの、人情ものとは相性が良いので、読後感は気持ち良く終わっています。ただ、単行本で上下巻くらいの配分で描かれていたのを1冊に収めるために後半はかなり駆け足。だいぶエピソードをはしょられているものの、匂わせはあるので、読み手の読解力と想像力があれば察せられる範囲。でも、読者としてははしょられずに全尺で読みたかったな。キャラクターについては、明がバリタチだったわりにさほど抵抗なく即堕ち三秒だったので、コメディ展開にするなりスケベ重視にするなり演出面に工夫が欲しいところです。攻めは登場時にバックグラウンドがないためキャラクターが薄く感じられ、ややスベってしまった感があります。後半でバックグラウンドを明かされて納得はありますが、構成の拙さが惜しい。私は絵柄が好みのタイプな贔屓目もあり、総合して良かったです。が、贔屓目の無い人には拙さが気になるのと好き嫌い分かれる内容かもしれません。
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