【全1-6セット】嘘はいつしか愛になる【イラスト付】
草野來/炎かりよ
このレビューはネタバレを含みます▼
人は生きていく中で色々なものを失くし、色々なものを体得していく。ひとりの少女が恋をし、それを失くし、それでも何かを信じ、受け入れていく過程が丁寧に描かれている。嘘と真実に翻弄されながら足掻き苦しみ行き着く先には、たったひとりの大切な人が残った。それがたまらなく愛おしい。
地方の閉塞感と共にある安堵感。そこから離れたことで見える景色。どこか叙情的でもあり、現実的でもあって…………。ふたりにとっては遠回りではあったが、過去の罪を昇華する為に必要だったのだと思った。今後のふたりや、ヒーロー甥の公君のスピンオフとか読んでみたい。
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