癒し手は断罪された悪役令嬢
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癒し手は断罪された悪役令嬢

デジタル職人/白浜あさ

全てが薄味。サクッとざまぁ!

ネタバレ
2024年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 物語はあるゲームの世界!ヒロインは聖女に嵌められ処刑されそうになるが、寸前で魔女に助けられる。そこで封印されていた治癒魔法に目覚める。目に大傷をおった騎士を治療するが、その騎士はヒロインの処刑を断行した人物だった。ヒロインと騎士の間に恋愛感情が生まれる。ヒロインと騎士は同志とともに王城に乗りこみ、王太子を魔術で操っていた聖女を逮捕。、、、。と、ダラダラあらすじを書きましたが、ひとつひとつの出来事は非常に重い!それらが淡々と消化され、良く言えばテンポ良く進みすぎて、物語が薄く軽くなり感動も満足感もない物語になったような気がします。例をあげるとキリがありませんが、ヒロインが騎士と恋愛関係になるところ。自分を処刑しようとした人物ですよ!すぐに異性として意識してトキメクなんて軽すぎて失笑しました。ヒロインを嵌めた聖女はゲームオーバーとやらで元の世界に戻る!エッ、何それ?小学生がイタズラして、ごめんなさい、したらそれでオシマイみたい!私はこれがこの作品の薄い内容を決定付けたと思います。物語冒頭で繰り広げられたヒロインへの酷い仕打ちへの断罪がこの程度では全く釣り合いません!生命を弄んだことを安易に扱いすぎです。もちろん、事件後ヒロインがシレッと宮廷に戻ったことにも違和感。ヒロインは性悪聖女の出現前から宮廷ぐるみで失礼な態度をとられていたんでしょ!お咎め無しは軽すぎる。登場人物全てが人間味が薄く、ゲーム世界のお人形に見えて感情移入できませんでした。第11巻で性悪聖女編は終わり、また別のトンデモ事件がおこるのにはビックリ!まだ続けるの?需要あるの?と思いました。高評価のコメントもありますし、読者がいるんでしょう、、、。私は脱落しますが、私に感覚の違いを教えてくれたのでおまけで星2つ。
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