このレビューはネタバレを含みます▼
物語はあるゲーム世界!
ヒロインは聖女に嵌められ処刑されそうになるが、寸前で魔女に助けられ、そこで封印されていた治癒魔法に目覚める。目に大傷をおった騎士を治療するが、その騎士はヒロインの処刑を断行した人物だった。ヒロインと騎士の間に恋愛感情が生まれ、ヒロインと騎士は同志とともに王城に乗りこみ、聖女を逮捕。、、、。と、ダラダラ粗筋を書きましたが、ひとつひとつの出来事は非常に重い!それらが淡々と消化され、テンポ良く進みすぎて、物語が薄く軽くなり感動も満足感もない物語になってしまいました。
一例をあげると、ヒロインが騎士と恋愛関係になるところ。自分を処刑しようとした人物ですよ!すぐに異性として意識してトキメクなんて軽すぎます(失笑)!
ヒロインを嵌めた聖女はゲームオーバーとやらで元の世界に戻る!エッ、何それ?小学生がイタズラして、ごめんなさい、したらそれでオシマイみたい!私はこれがこの作品の薄い内容を決定付けたと思います。物語冒頭で繰り広げられたヒロインへの酷い仕打ちへの断罪がこの程度では全く釣り合いません! 生命を弄んだことを安易に扱いすぎです。もちろん、事件後ヒロインがシレッと宮廷に戻ったことにも違和感。ヒロインは宮廷ぐるみで失礼な態度をとられていたんでしょ!お咎め無しは軽すぎる。
登場人物全てにリアリティが無く、ゲーム世界のお人形に見えて感情移入できませんでした。
第11巻話で性悪聖女編は終わり、また別のトンデモ事件がおこるのにはビックリ!まだ続けるの?、、キリのいいところで終わるのがいいと思うのですが、、、。高評価のコメントもありますし、、ウ〜ン、、、私はもうお腹いっぱいなので、脱落です。