ペンと手錠と事実婚
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ペンと手錠と事実婚

ガス山タンク/椹木伸一

面白いことは面白い

ネタバレ
2024年11月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ コメディ寄りラブコメミステリとして、無難に面白い作品。
問題は、設定が普通に気持ち悪いこと。40歳男と18歳学生のラブコメ、という時点で相当アレなのだが、周囲の反応がその事実をぶっちぎって気持ち悪い。別に年の差恋愛がダメとかありえないとかいう話ではなく、事情を知った近しい人物や親類が一切反対することなくむしろ行け行けと婚姻を後押しするような状況は、正直気色悪かった。仮にも現代日本的な舞台でそれは、無い。劇中でまともな反応をしてるのは、最初の方に出てきた隣人(偽)だけと言っても過言ではない。異常だ。
主人公も嫌でダメだと思ってるならはっきりするのが大人である。なぁなぁで同棲してて責任を取る気もないような対応は、正直大人としてどうかと思うし魅力的とは到底言い難い。
そして3巻に出てきた少女が個人的に最悪。自身の正義(妄想)を振りかざして他者の平穏・幸福を否定して破壊しそれを善意であり正しいことだと妄信しているという個人的に一番嫌いな類のキャラで、見ていて不快だった。まぁここは個人的な好みの問題なので、仕方ないと言えば仕方ないのだが…。
押しかけ女房的なヒロインはそこそこ可愛らしいので、そこは魅力。ヒロインの謎的なところもいい感じに引き延ばしてきているので、今後の展開にも期待できる。とりあえずの☆3。
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