ヒプノティック・アイズ【単行本版】【コミックシーモア限定特典付き】
芥
このレビューはネタバレを含みます▼
催眠術にかかりやすい南雲が、心理学を学ぶことで深層心理を読んで上手く世渡りしていたのに、沢渡にだけはそれが通用しない。彼の強い圧と正論に圧倒されてしまう。それどころか、彼の左右に揺れる瞳を見てると催眠術にかかってしまい、言いなりになってしまうという面白いお話。深層心理では、初めから沢渡に惹かれていたのか、催眠状態で彼を抱いてしまったことから沢渡に勘違いされて交際状態に。当初表層意識では沢渡は苦手な存在だったので、南雲が沢渡を避けたり、催眠術にかからないように沢渡の視線から目を逸らしながら交際しているのが、何も気付かず初めての彼氏に浮かれて喜んでる沢渡を思うと切なくなってしまいましたが、交際していくうちに、沢渡の周りに嫌われても会社の利益を考え行動する真摯な仕事への姿勢や、その強気の裏でオフでは彼氏に照れたりする可愛い姿にどんどん惹かれていき、最後は催眠術がなくても沢渡に求愛。話の展開が面白くてユニークで、且つ沢渡によって仕事や人への姿勢を反省して改心する南雲の成長も描かれている、心にも響く素敵な作品。芥先生作品は話もユニークで、人間的で魅力的なキャラが揃ってて、いつも面白いです。沢渡のオフの可愛さがたまらなかったです。
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