このレビューはネタバレを含みます▼
ドS御曹司の帝釈出×庶民リーマンひろとのお話で、表題作のみ全6話+描き下ろしで合計234ページ。実はフォークと噂の絶えない帝釈グループの御曹司・出が、ケーキを探すという名目で開かれた社交パーティーで、庶民リーマンのひろとと出会って…というお話。ここ最近読んだケーキバースの中でもダントツに良かった!しかもこれが作者さんの初コミックスなんて驚きです。この作品では、フォークが一般人より知能や外見、その他の能力で秀でているということで、ちょっとオメガバースのアルファっぽいのかな。スパダリ系の攻め様が大好きなので、この設定はすごい美味しかったです。作者さんの言葉を借りれば出はスーパー仕事できるマンなのに好きな人には甘えん坊。一見いけすかないハイスペ俺様なのに、ひろとには時々弟みたいに甘えてきたり、「ひろとに対してだけ」というのがもう好き過ぎました。自分に対してよくしてくれるのはケーキを手放したくないからか、自分を気に入ってくれているからかというバース系ならではの本能と理性の間で揺れる心情もとても丁寧に描かれていました。あと、これだけは声を大にして言いたい。絵がめっちゃいい!やっぱり漫画なので、絵も楽しみたい。そんな期待を全く裏切らないです。出のちょっと前髪長めの黒髪&細身スーツが似合い過ぎて辛い。格好良くて色気満載で、ちょっと見下ろす感じからドS俺様オーラが漏れていて、すごい良かったです。作者さんは液の魔術師になりたいwとのことで、汁気が多いらしいケーキから溢れる液体で水溜まりができるくらいエチも濃厚でした。何をとっても文句なしの一冊です。