このレビューはネタバレを含みます▼
運命の番だったのに捨てられた母を見て育ち、オメガであることを拒否し治験段階のアルファ擬態薬を服用してアルファとして生きてきた雨宮。雨宮は香坂と出会ったときに運命の番だと確信したとのことですが、香坂の方は何も感じていないみたいだし…擬態薬飲んでるから?とかそのあたりの理由が不明で本当に運命なの?思い込みでただの一目惚れ?と思いつつ読んでたのにとくに疑問は解決されませんでした。それはまだ良いのですが、香坂と出張で同室になって突然ヒートを起こしてしまったことを切っ掛けに香坂にオメガだとバレるわけですが、この後何回も何回も「噛んで」を繰り返します。香坂はフェロモンに耐えて冷静に対処するのに、雨宮の方はひたすら「噛んで」とおねだりするのみ。運命も感じていなかった状態で、嫌われてると思ってた奴がヒート状態でいきなり噛んで噛んで言われたら誰でもいいのかいってなります。両親のことがあって運命の番を拒否するのであれば香坂に近づくなと。このあたりのヒート起こる→「噛んで」→NO→ショック→またヒート→「噛んで」→NOがしつこく感じてしまいました。オメガがアルファとして生活するという設定は大好きなんですが、オメガバレした後のグダグダっぷりはダメでした。そしてラスト、妊娠はおめでたいですが治験段階の薬を服用中に妊娠って素直に喜べないんだけど…と思ってしまいました。