このレビューはネタバレを含みます▼
他の方がレビューしてくれてるので、細かいところの考察しました。
則夫の弟の俊がサユリに一番理不尽で酷い扱いを受けてるのは、サユリの妹への嫉妬や怒りの捌け口にされてるから?
自分と違い親に愛されてる。兄弟仲もいい。だからじっくり虐めて苦しめる。
サユリの意識は姉の径子に一番影響している。
引きこもり、弟(妹)を襲うシーン複数あり。舌を噛みちぎり逃げるように走って死んだのは自分を操ろうとするサユリに抵抗してか。サユリは径子に取り憑いて操縦しようとしていた。径子は一番長い事、サユリと戦っていたのかも。
父親と祖父は生きている間も死後もずっと家族を守るために
戦っていたと思う。サユリの埋まった場所を突き止めたり。死後もサユリの呪縛の中でも家の中をウロウロし、忠告をしたり。
母親は直接サユリに襲われていないし遺体の損壊もなく返されている。殺された恨みとともに世話をしてくれた母の愛を求めるサユリの意識なのか。
則夫と祖母で戦ったような印象が残るが、おそらく家族全員が愛を持ってずっとサユリと戦っていた。愛の溢れた作品だと思う。