このレビューはネタバレを含みます▼
1度目の人生が非常に不幸に終わってしまったヒロインラシェルは、巻き戻しの2度目の人生を愛する息子のために捧げます。息子ランスを幸せにできるかと常にトラウマの中で葛藤しながらも、バカ旦那置いといてその家族に心を開き家族愛の中でランスを育てていけます。途中、たいそう美しく魅力的らしいラシェルの女としての幸せはどうなるのかと思ったけど、夫婦的に不遇な彼女をずっと支えた義弟キンバリーと結ばれホッとしました。と言っても彼との初夜も、最初のバカ夫のせいのトラウマでスンナリとはいけないという、いかに彼女が酷い仕打ちを受けたかがわかるもので、胸が痛いです。さて問題のバカ旦那、人の気持ちがわからない、人がどう思うかどう振る舞うべきかをひとつひとつ学習して、ケースにより当てはめて行動するという…感情や感性が欠落している人だった。今だったら診断名がついて、適応できる訓練もあるだろなと。序盤は憎くて仕方なかったけど最終的には切ないです。せめてもの救いは彼は最後に白い世界に永くとどまり救済されたようで。
誰のことも憎めない、むしろ愛にあふれた作品でした。