恋文と13歳の女優
」のレビュー

恋文と13歳の女優

じゃが

圧倒的

2024年12月2日
圧倒的、それに尽きる。
主人公のヒロインに惹かれていっていることを薄々自覚しつつあくまでも仕事の相方として責任と自覚をもって接しようと努める複雑な心理描写。ヒロインの大人の中にいて自身に求められる姿を演じる女優としての一面と13歳という年相応の幼い少女としての内面とのギャップと、年齢相応に大人の異性に対する憧憬と男親兄弟が無いことからくる主人公への渇望、それがどうしようもなく恋心へと育っていく過程。垣間見える主人公の過去のトラウマ、ヒロインの孤独な家庭事情。
奇麗で尊く、面映ゆくほほえましく、辛くて生々しい。圧倒的傑作。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!