恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。短編集
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恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。短編集

永野水貴/とよた瑣織

本編の解析度が上がります!

ネタバレ
2024年12月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ キャラが深掘りされてて、キャラ達の本性が解る1冊です。
「 熱烈に告られたし、嫌いではないから付き合う 」と 次々に女性を受け入れ、恋多き男 と言われてたロイドだが 実は・・・みたいな。
イレーネを地獄に落とし 彼女の冤罪もガン無視した上に築かれた、超絶幸せ・お花畑満開☆な、ルイニングの家族は、登場するたび虫唾が走る。
※この本には生ブライトは登場しません。
アイツ本編で、「 ロザリーを奪われかけた俺こそが被害者だ! 哀れなのは俺だ! 身代わりにしたウィステリア? 容姿も声も、もう忘れた。 彼女を犠牲にした件は、俺の完璧で輝かしい人生の唯一の汚点だ! 彼女の名前すら聞きたくない! 」って態度で腹立つ。彼女の犠牲のおかげで 、この上も無く幸せな家庭を持てたのに、ホント恩知らず。
もしブライトが本編で魔物に襲われ、ビビリ散らかした挙げ句にブザマに腰抜かしてくれたら幸甚ですわw
ピアスホール開けてない兄に、己の瞳の色ピアスを贈り「 片時も外さないで 」と言ってるブラコン妹・パトリシアは、イレーネの存在を知ったら どんな態度を取るのか気になる。
( つーか ピアスの穴 無い人にピアスを押しつけ、耳に穴を開けてずっと着けてて♪ って お願いするか普通?? 引くわ ー)
パトリシアはロイドが実兄じゃなかったら、妻の座を狙い猛アタックしただろうなー
「 護符にして 」と言って武器にもならないピアスを贈った妹と、ロイドの身を案じ、ガチで身を守れる超希少な魔法技術を「 護符代わりだ 」と伝授したイレーネ。「 護符 」の価値・レベルの差スゴイなーw
パトリシアのは、「 ワタクシは兄様の特別な存在よ 」という、自分の存在アピールと、ロイドに群がる女達への牽制・マウントでは?
イレーネがみてた夢?が、現実と真逆すぎて哀しい。
令嬢時代、身分差や血筋の差の現実から目を背け、あそこまで自分に都合の良い妄想してたのかな・・・だとしたら、厳しすぎる現実に 打ちのめされただろうな
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