このレビューはネタバレを含みます▼
この攻め、陽キャだから(偏見)元々ボディタッチが多いにしても勝手にキスしてくるし(※付き合ってない)、バックハグしてくるし(※付き合ってない)、手繋いでくるし(※付き合ってない)、一緒に遊びに行くことを“デート”って言うし(※付き合ってない)、ノンケのくせにセッ…までするつもりで受けの家に来るし(※付き合ってない)で、よくよく考えると言動がたらしクズ男のそれで戦くんですけど、本編中全くそう感じさせないのは随所に描写されている攻めの受けへの恋慕の表情と、攻めとほぼ同タイミングで受けが攻めへと想いを寄せていっている描写があるからなんですよね。二人が惹かれあっていてお互いにそれに気づいているなぁっていうのが分かるので、ぐいぐいいく攻めを受けが受け入れているのが自然に見える。いや、さすがに告白とかないままに二人がセッ…にまで及ぼうとしたのにはびっくりしたけど…笑
嫌な人も出てこないし受けのオタク仕草があるあるでお話に入り込みやすくて、二人でオタク活動しながら仲を深めていく過程も自然で攻めや『ゆめスタ』(受けのハマっているアニメ)に感化されて受けが成長する展開もすごく良かった!
ただ個人的に、終盤で攻めが一度受けに拒まれただけで受けからのメッセや着信を何日も既読スルーして逃げてたところはちょっと引っかかったかなぁ。作中でずっと、受けの好きなものを一緒に楽しんでくれる寛容さがあって多少強引でも受けが嫌がることは絶対にしたくないというスタンスだったのに、ここにきて受けが悲しむって分かりきってることをするんかい!ってちょっと残念な気持ちになっちゃった。一言くらいは連絡してくれ。なんだかこの流れだけはお話に動かされてる感が出ちゃって勿体なかったな。
ゆめスタを二人で観た際に攻めが作品の伝えたい意図を汲み取り理解してくれていた描写が作中であったので、受けの様に攻めも成長する描写とかあったら良かったな〜。お前は『ゆめスタ』から何を学んだんだよ……!(誰?)
修正は輪郭線ありの白抜き。ちなみに攻めは元ノンケだけど男とすることへの抵抗や戸惑い描写はないです!笑