まあまあ、かな





2024年12月4日
少し前の作品だから、仕方ないんだけど。現代の自分的に、けっこうギリギリかなと思う。途中で読むのやめようか、でも、ギリギリセーフかなあと思いながら読み進めた感じ。殺しあいの最中にラブコメとか。殺そうとしてくる相手を殺さないとか。切迫した状況でのラブコメとか。切迫した状況での変なこだわりとか。この作品の主人公も言ってるんだけど、殺そうとしてくる相手にトドメを刺さないであとからピンチになるのはないだろと。実際、ウクライナ戦争とかが無ければ、それでよかったのかもしれない。ただ、現代は、実際の殺しあいって、そんなこと言えないくらい悲惨だよねってことが世の中に知らしめられてるわけで。ミサイル積んだ戦闘機は落として相手を殺さなきゃ味方がたくさん死ぬんだよと。だから、相手を殺さないって理想主義は通用しないよねってのが現代の主流かと思う。昔は相手を殺さないで改心するとかもアリだったけど。流れとかがうまいので、読めるけど、バランスとかは、今ひとつかなと。のんきさとか、こだわりと状況の危機レベルが釣り合ってない。いや、結果オーライだったとしても、自分らのこだわりとかで人死にが出るかもしれない選択はどうかと。切迫感とか悲惨さを減らせば、殺さないとか、余裕ぶっこいたラブコメとかもアリだと思うけど。それがふさわしいレベルよりもシリアスなので、そこらへんの、なんだかなあ感は惜しいと思う。うまい部分とダメな部分を総合して、読めるから、まあまあな作品くらいかなと思う。

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ひき さん
(男性/40代) 総レビュー数:347件