今月(4月1日~4月30日)
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主人公が独善的過ぎて嫌い2024年12月8日2巻の途中でギブアップ。主人公が勝手で独善的過ぎ。しかも短絡的。親に金出してもらってるのに、お金を貸してもらってるのに、自分のやり方を通すとか。転生して普通より大人なクセにひどすぎ。近親婚を嫌って家出、勝手に判断して勝手に行動、周りの迷惑とか気持ちを考えない。もし、例えば現代に未来人が転生したとして、肉は細胞を培養するもので、家畜を殺すなんてあり得ないとか言われて受け入れるか?理屈的に正しかろうが、その時点の文化にはそうなる理由があるわけで。昔の価値観がその時点に持ち込んだ現代の価値観より劣る、悪いものでは必ずしも無い。共感性、相手の立場でものを考えるというものが低すぎ。この主人公の行動が魅力的だと思うなら、作者の方にも逆の立場で主人公の立回りを考えてほしいと思う。
文章は読める。1巻の時点で微妙で、先に行ったらよくなるのかと思ったらそのままだったので。ちなみに家出の理由を、ただ、魔法を究めたいとかにしとけばよかったのに、この作品の流れだと、全然、正しい行いじゃないよねと思う。他のシーンも、負けず嫌いだから、とか、行動の理由の選択が、主人公を魅力的にみせるなら、そっちじゃないよねってのが多すぎる。 -
詰め込み過ぎと設定がいまいちかな2024年12月7日2巻の途中でギブアップ。努力で、剣とかいろいろ究めるって。剣の設定の説明とか魔法の設定の説明で稼げるのだけれど。読んでて基本設定を覚えるのって、ゲームでも物語でも一番つまらない部分だと思うんだ。それがとにかく多い。あとはコメディだと思うんだけど。そもそも剣にしろ魔法にしろつきつめる動機がよくわからん。なんか目的があって強くなるならわかるんだけど。で、才能無いけど、努力で道を究める的な主人公にしたいなら、剣の次は魔法ってのはよくないのではないかと。求道者って1つの道を究めるからカッコいいんでしょって思う。いろいろ手を出すマルチタレントかと。ちなみにこの作者さんの最近の作品は面白いので読んだけど。文章とかは読みやすいけど。この作品はいまいち。
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読めなくはない2024年12月7日1巻だけ読んだ。ただ、個人的に好みに合わない。スタンダードな展開で、無理矢理な意外性とかも無いところは好感が持てる。ただ、スタンダードな展開に何を取り入れてストーリーにするところで、ラブコメ的な掛け合いとか、ただ、からかってジャレ合うとかのシーンが多くて、そういうのが個人的に好きじゃないので。あと、主人公視点なので、なんかをみたり起こってから判断することになってる作品なので。必ず、敵が攻撃してきて、ピンチ、からのーみたいな流れ。みんながケガしたりやられてる、いや、回復魔法が使えるなら、そんなリアクションしてないで回復に回ったら?みたいなのばっかなんで。読めなくはないけど、自分の好みに合わんのもあるし、長所と言えるほどのところは無いかなあという感じの作品。
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僕は途中で飽きたけど2024年12月6日4巻まで読んだ。1巻が一番面白い。主人公が完全に生殺与奪ができるくらいになると単調になって、面白く無いのと。その合間をラブコメ的に埋めるのもなんだかなあと思う。ほのぼのシーン的なのが多い作品が好きな人は読めると思うけど。あとは、強すぎ設定の主人公って、だんだん、完全に受け身になるんですよね。そうなると、ピンチもなんも、ただの油断だしって感じで。そういう意味で、この作品も悪い流れになってたし。文字通りのハーレムなんだけど、人数が増えすぎると、一人一人のキャラがスゲー薄まるし。
ただ、気楽に読める感じで途中までは悪くなかった。ただ、単調に感じると飽きる。 -
姉に言われるがままに特訓をしていたら、とんでもない強さになっていた弟
好みじゃなかった2024年12月5日2巻まで読んだ。日本語とかは読めるし、好きな人なら好きなんだろうけれど。いわゆるモテまくる主人公のラブコメ的な場面の分量がスゲー多い。というか、この作品の一番多いのがそういう場面だと思う。オマケ程度の他の部分というか。長い巻数の作品なら、思いいれのあるキャラの、お祭りの金魚すくいとかならわからんでもないが。日替わりみたいな主人公に惚れてる女性キャラばっかで、1人1人が薄い中で。正直、人のデートの場面とかわりとどうでもいい。毎日いっしょに回る相手が違う主人公のデートシーンの連続って、需要ってあんの?って思うんだけど。しかもまあ、主人公の性格とかが、これまた、まあ、普通。普通の人の普通な日常シーンとか読んでて楽しいか?と。普通に、怒るところで怒る、みたいな。あとはまあ、設定的に周りより強いんだけど。腕相撲にもしゃしゃり出るし、自分が正しいと思うで行動するし。自分が前に出ていきまくるため、他のキャラが完全にその他大勢。
ちなみに主人公視点だし、描写とかのバリエーションとか少ないので、バトルシーンとかの臨場感とかは低め。だからといって好みじゃないシーンばかりってのもなあ、という感じ。 -
まあまあ、かな2024年12月4日少し前の作品だから、仕方ないんだけど。現代の自分的に、けっこうギリギリかなと思う。途中で読むのやめようか、でも、ギリギリセーフかなあと思いながら読み進めた感じ。殺しあいの最中にラブコメとか。殺そうとしてくる相手を殺さないとか。切迫した状況でのラブコメとか。切迫した状況での変なこだわりとか。この作品の主人公も言ってるんだけど、殺そうとしてくる相手にトドメを刺さないであとからピンチになるのはないだろと。実際、ウクライナ戦争とかが無ければ、それでよかったのかもしれない。ただ、現代は、実際の殺しあいって、そんなこと言えないくらい悲惨だよねってことが世の中に知らしめられてるわけで。ミサイル積んだ戦闘機は落として相手を殺さなきゃ味方がたくさん死ぬんだよと。だから、相手を殺さないって理想主義は通用しないよねってのが現代の主流かと思う。昔は相手を殺さないで改心するとかもアリだったけど。流れとかがうまいので、読めるけど、バランスとかは、今ひとつかなと。のんきさとか、こだわりと状況の危機レベルが釣り合ってない。いや、結果オーライだったとしても、自分らのこだわりとかで人死にが出るかもしれない選択はどうかと。切迫感とか悲惨さを減らせば、殺さないとか、余裕ぶっこいたラブコメとかもアリだと思うけど。それがふさわしいレベルよりもシリアスなので、そこらへんの、なんだかなあ感は惜しいと思う。うまい部分とダメな部分を総合して、読めるから、まあまあな作品くらいかなと思う。
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追放されたお荷物テイマー、世界唯一のネクロマンサーに覚醒する ~ありあまるその力で自由を謳歌していたらいつの間にか最強に~
よくまとまっている2024年12月2日良作というところ。流れ、文章、設定などがそれなりにレベル高い。なぜそれなりかというと、背景的な深みのようなものは感じないから。国の組織とか仕組みもそうだし、冒険者ギルドの仕組みとかも、歴史的なものとかも。そもそも国が一個しか出てこないし。いや、軍務卿が独断でやれるのもそうだし、もし単一国家だとすれば軍事力って何のため?的なところがあったり、細かく突き詰めるとたぶんそこまで設定してないから矛盾だらけになりそう。そういう、直接書かれて無い部分の奥深さまでは感じないから、世界にはまりこむほどではなく、これは傑作とかまでは至らない。
ただ、ライトノベルとして求められる水準は全体的に超えてるし、面白く読めるので、良作とはいえる。 -
まあまあ、かな2024年12月1日1巻だけ読んだ。ちゃんと読めるライトノベル。欠点はあまりないのだけれど。ただ、個人的には作品にうまくいく必然性を求めるから、先は別に読みたくないというか。無計画、自業自得の子だくさんでお金が無い貴族の家の男の子ががんばる話なんだけど。甲斐性無しな親の貧乏くじを引かされて搾取されてる話と解釈できるから。貧乏な理由が親に責任の無いもの、または親に反発するとかならわかるんだけど。親のことが好きで、搾取される物語ってなんか微妙な気がする。
20年前のドラマとかなら、初期設定に至る過程とかみんな気にしなかったから、そういうのもわかるけど、現代って自業自得に厳しいよねと思った。そういう意味でいうと、古いかなと思った。 -
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それなりかと2024年11月30日それなりに面白かったけど。4巻まで読んで、もういいかなと。転生のタナボタでもらった能力で集めた人材で、人任せにしてのしあがる話。なのだけど、戦国モノが近い感じ。戦記って感じで。歴史モノが好きそうな作者さんが書いてる。たぶん、秀でてない主人公の話が書きたかったのだろうと思うけど。
戦記で、主人公が秀でてないと単調になる。結局、部下ががんばった話になるし。知力を数値化して、軍師的なポジションの部下を有能にすると、裏をかかれるとかできなくなるから、結局、不利な条件の戦にするしかなくなるし。展開がパターン化してしまう。
あと、主人公がとても中途半端なので、飽きたというか。もう少し主人公が成長してもいい気がする。こういう上司は嫌だなあって感じのままなのでなんか萎えた。
文章とかは読みやすいから、好みに合えば面白いとは思う。 -
1巻だけ読んだ、悪くはない2024年11月28日悪くはないんだけど。なんか古い感じはする。基本的に上に逆らう的な状況が多いし。そもそも各国の王とかが微妙に立場低いんだけど。上に逆らうのがカッケーとか。命令とかに逆らって信念を通すのがカッケーとかっていうのは、一世代か二世代ほど前のトレンドで。あと、わざわざ感じの悪い上役とかもだけど。なんか、そのためなのか主人公が微妙なポジションなんだけど。あとピンチと逆転の連続とかもなんだけど。昔のテンプレって感じなんだけど。英雄のリーダーが大したことないポジションにいるのに、その国の国王が悪役キャラじゃなく、こういうキャラ作りとか。なんか古いというか、現代のトレンドとか価値観だと違和感が出ないか?っていう。今のトレンドの、平和になったら武力って目ざわりだから排除されるってんならわかるんだけど。英雄が衰えたって、なめる人たちが増えるとか、中途半端なポジションとか、なんで?そんなことしてなんか意味あるの?意味ないことするくらいみんな無能なの?とかのの理屈付けが弱いというか、説得力が無い気がするんだよね。一昔前ならそういうとこに目がいかないから、こういう設定はよくあったけどさ。そういう古くささが随所に感じられる作品。それが好きな人は好きだと思う。個人的には相手が限定して発現する能力があるあたりで先は読まなくていいかなと思ったけど。昔はそういうのあったけど。意味わからん発揮の条件とかさ。今どきだと論理的整合性のために、その相手にしか効かないとか特効とかだと思うんだ。相手が違うと出せない能力ってなんだよ?と。一昔前っぽい作品。一昔前の当たり前ってんなら、悪い作品ではないんだけど。現代だと合わない気がする。
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まあまあくらいかなと2024年11月28日異世界、ハーレムだけど、純朴な好感の持てる主人公と、短編的な話の連続で進む感じの作品。だからキリがよいところが多いのが長所かな。作風は作者の方もあとがきで書いてるがお気楽な感じ。設定とかも作り込まれた感じというわけではなくライトだし。説得力とかファンタジー的なリアリティに関してはギリギリというか、それはないだろみたいなのはちゃんと論理的に回避してる感じ。だけど圧倒的な説得力とかがあるわけではない。すごくいいところがあるというより、致命的な欠点が無い、減点を回避した感じの作品。スローライフ系というわけではないけど、とてもスローライフものっぽい。個人的にはほのぼのシーンの割合が多い作品は単調だしあまり好みではない。この作品も個人的には好みではないけど。スローライフとか系が好きで、ライトな感じが好きな人なら好きだと思う。
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コメディ?2024年11月25日リアリティがまったく無い感じの完全コメディなんだけど。敵を前にしての長々コントとか。わりにストーリー進行がねちっこくて暗い感じ。文章は読めるけど。色んな設定とか流れとかのバランスがすごく悪い感じ。個人的にはもう少しストーリー進行のとこのコントを抑えて真面目にやったらよかったんじゃないかと。暗いストーリーメインのギャグシーンは笑えないし、全体的にコメディでも話が暗かったりねちっこかったら笑えない。真面目なストーリーとしてみれるかと言われたら、命のかかったバトルシーンでずっと叫んでツッコミするだけのキャラがいる時点で無理な感じだし。コメディにするなら、暗くねちっこいストーリー展開のほうをやめたら、って思うし。
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導入が下手かなと2024年11月25日セールで安かったので、1巻を買ってみた。刊行が多いからレベル高いのかなと思ったので。導入からダメな感じだったので、途中で読むのやめた。神がからむチートと記憶を持ったままの転移って、神の側にある程度の説得力ある理由が無いとダメだと思うんだよね。わざわざその世界に強くして在来の人より有利な条件で連れてくるわけで。この物語みたいなアバウトな理由で、希望を聞いて連れてくる意味がわからん。在来の生き物を虐殺したいサイコな神が気まぐれでとかならわからんでもないけど。導入部分に必然性が無さすぎて薄っぺらく感じたので、読み進めるのは無理だった。説得力とかを無視するなら文章とかは読みやすいと思うけど。
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微妙2024年11月25日安かったので、1巻の途中まで読んだけど。個人的に微妙だった。国に追われてる状況で、名前がわれてないとして、銀行で本名名乗るか?と。異世界で西洋風の世界で日本人のフルネームに違和感を覚えないとか。追手が足下の城下町を無視するとか。そこまで切迫した状況にしないならわかるけど。すごく切迫した状況を主人公の冷静な機転でくぐり抜けるみたいに見せるなら、これはダメじゃないかと思った。色々と目立つの気にしてないし。逃亡中にいろいろと登録とかもそうだし。城下町に不審者の手配すらも無いのもどうかと思うし。長く続いてるから人気作なのかなと思ったけど、導入の時点で個人的には合わなかった。文章とかは読めるし読みやすいとは思う。
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まあまあ良作かなと2024年11月23日よくあるラノベと違うのは、ここまで恋愛的な要素があまりないところかなと。あとはスローライフ系の目的や使命があまり強くないところと、そこそこストーリーが進むところがあって、英雄譚的なのとスローライフの中間くらいの作品。
個人的に傑作とまでは言えないのは好みの問題で、スローライフ系はあまり好きじゃないというか、Wikipedia的な知識の羅列は好きじゃないのと。科学現象とかの説明を読まされてもと思うところ。スローライフ系は、技術論とかその辺が多くなるんで、というところが、まあまあこの作品も多いところ。あとは勧善懲悪的な価値観なんだけど、罪と罰の天秤が、全部じゃないけど、個人的に合わないところが多少あるところ。そこまでひどい目に合うべきといえるほど悪くはなくないか、的なバランスがたまにある。
ということで、個人的には部分的には読み飛ばしたりもしてるけど、全体的には面白い作品と言えるので、良作くらいだと思う。 -
主人公が甘すぎて2024年11月19日わりとシリアス調の作品なんだけど、そのわりに主人公が甘くてイライラする。軍が殺す気で来てるのに、相手を殺さずにいて、情報がつつ抜けるとか。残弾のある武器なのに切らしかけてる状況が、そんなバカなだったり。リスク管理能力が無さすぎだろという。このくらいの調子とかノリならもっと軽めの展開とか設定にしたらいいと思った。国をあげて追われてる状況でこれはないだろと。殺しにくる敵を殺さない的なのが許されるのは、よほど余裕があるときだけだよと思う。あと、テンポもあんまりよくないし、軽い調子のラノベのお約束みたいなラブコメ的な場面もよくない。追われてるピンチ感と、色んなものがマッチしてなくて不協和音な感じ。色んな部分のバランスがとても悪いと思う。文章とかは読めるけど。
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異世界で手に入れた生産スキルは最強だったようです。 ~創造&器用のWチートで無双する~
微妙かな2024年11月19日文章とかはとても普通、標準的というべきか。個人的に社会背景とかいろいろ練られてないとこが無理。例えば容量無限アイテムボックス、仮に現代日本でさえ、そんなん持ってる人がいて、持ってるってバレたらどうなると思うか。古代遺跡にマスター登録?建物を作れる?いや、それを隠さないとか話しまくるとかと。それに対する、知った相手の反応とか対応があり得ないので、現実感無さすぎ。逆に異世界転移のほうを隠す意味がまったくわからん。
いや、話し合ったらわかり合いました、悪い人なんていないんですみたいな、現実感のない、小児用のおとぎ話的な位置づけってんならわかる。そんな感じの作品。 -
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モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います
個人的には微妙2024年11月17日三巻まで読んだけれど。個人的にあまり好きじゃなかった。主人公がダブルスタンダードというか。はじめのときに、メリットがないとか、面倒とかで人を助けない選択をするんだけど。そのときに結果的に勝てない敵だった的なのが出る前に。あとから自分は助けを求めるし。そもそも他の人より優れた能力だけど、別に努力で得た能力じゃないのに人をみるときに上から目線なんですよね、主人公が。個人的にそういう主人公に共感もしないし、好感もないなと思った。自分の勝手に生きるのも人を見捨てるのも別にいいけど、それなら自分も助けとか求めるなよと。ダブスタが嫌いなのでどうしても微妙な感じが。
文章とかは読めるし、好みの問題かなとは思う。 -
本編よりかなり欠点多い2024年11月16日もともとファンタジー異世界の話だった本編から、SF日本との両世界になった後日譚なのだけれど。本編のときもあったけど、制度とかいろいろに空想を混ぜるんだよね。本編のときだと、未成年に運転を教えると罪になるはリアルだと無いし。ん?って思って調べると、空想みたいな。この作品だと万年時計とかそういうの。リアルのニュアンスはこの作品とだいぶ違う感じ。あと、大学とか研究の解釈が、自分がその業界にいると、うーんって思う。作者の方の価値観を正しいものとして異世界でやるのはわかるけど、日本を舞台にして、それを正しいかのように断定口調でナレーションすんのはどうかと。
一部を言うなら、研究って、今、役に立つかはわからんものも多いけど、そもそもそういうもんであり、地動説じゃないけど、いつ役に立つかわからんし、いつひっくり返るかわからんので。こういう大学とか研究じゃないと価値が無い的な固定観念をばらまくのは勘弁して欲しいとか。
空想と作者の方の主張と、wiki的な実際にある技術的な理論とか、本当っぽい嘘とかが混ざってて、個人的には、うーん…と思った。いや、転移とか明らかなファンタジーはわかるんだけど。リアルに本当にあるっぽい、空想といろいろ混ざった話で断定口調のナレーションは全体が嘘臭くなるし、と思う。
いやまあ、この作品はフィクションですで済むのかもしれんけど、なんでもアリってのもどうかと思うし、自分もいろいろ漫画とか小説から若かりし頃は学んだもんなので、嘘とわかりにくいフィクションは青少年の教育的にどうかとも思うし。
個人的にはファンタジー的なリアリティを大きく損なうので異世界ファンタジーに途中からとか、あとからリアル日本の話を入れるのは悪手だと思う。舞台がもともと未来の日本とかの設定でよく練られているとかならわかるけど。いろいろつじつまとか理屈が合わなくなるし。この作品もそういう悪手による弊害がもろに出てると思う。
もちろん、人気作の後日譚なので、作者の方の書き方とかはレベル高いので読む分には全然読めるんだけど。
あと、基本的に本編読んでないとわからんネタだらけなんで、本編を読まずに読んでも面白くはないと思う。
そして本編はとても面白く、よくまとまっていたので、個人的にはかなり残念に感じた作品。 -
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さすがにレベル高い2024年11月14日巻数が多い作品は途中で崩れたりすることも多いが、この作品はそんなこともなく、最後まで魅力的な作品で終わっている。個人的には好きじゃない、Wikipedia的な説明などはけっこうあるけれど。
よくまとまった物語。全般的にレベルが高く、バトルシーンがとかコメディ部分がなどすべてが高得点という感じ。女性恐怖症の主人公という斬新な設定から、ハーレムなんだけどそれを感じさせないところのバランス感覚も素晴らしい。たまに校正もれらしきミスはあるけれど、少ないほうだと思うし。他の作品のパロディネタとかもやり過ぎない程度に収めている。ただ、傑作とか名作というよりはハイレベルな秀作というイメージの作品かな。キャラの設定が現実的じゃ無さすぎて、わかるけど、感情移入は難しいのが名作とまでは言えないとこかなと。あと、微妙に設定に凝るところが少しマイナス。現実の日本の設定も軽くいじってるので。そこら辺はそんなことせずに、リアリティある感じのほうがいいと思ったけど。ただ、レベルが高い作品なのは間違い無いと思う。 -
7巻まで読んだ。それなりの良作かな2024年11月7日面白い。けど、むちゃくちゃ傑作とまでは惜しくも行かない感じ。全体的にレベルは高いのだけれど。はじめの立場が低いうちは好意的にみえる媚びない的な礼儀知らずは、ある程度影響力があるようになるとただの無礼、傲慢になってしまう。そのため、主人公がいらんトラブルを起こす感がこの作品でも若干出てるのと。あと、助けるならとっとと助けろよと思うとこがけっこうあるのと。
世界観の練りが少々足りてないというか。神が女王だと神は人のただの上位種なので。そういう設定で善悪とかが人の社会の善悪なんだけど、果たしてそうなるか?的なところはある。
そういう個人的には若干微妙な部分もあって没入感はそこまで高くはないが、面白い良作といったところ。 -
面白い2024年11月6日進行諸島先生の作品のなかでかなり古いものだが。先生の作品の一番のネックである、コスパの悪さがない。先生の作品はあっさりした記述でたんたんと進む中で、しっかりとしたストーリーがあって。かつ無理矢理に盛り上げるような過激エピソードなどを使わない、良質なライトノベルである。ただ、最近の作品は改行しまくりの、中身がスカスカで、コスパの点で減点せざるを得ない作品が多かった。この作品はきちんと文章が詰まっていて、ボリュームや価格はややコスパ悪いくらいで留まっており、そんな弱点がない。先生の作品らしく、クオリティも高い。個人的には最近の作品よりも評価できる作品である。
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今のラノベの原型、でも13巻で飽きた2024年11月4日今のラノベのスタンダードの教科書かなと思う。全部詰めな感じ。勇者召還の複数とか、追放的なののザマァとか。他の異世界転移とか。この先も粗筋をみると今のラノベのパターンが入ってるけど。
いいとこも悪いとこも先駆者という感じ。最後で引っ張って次の巻を読ませようとか。ひたすらピンチからの逆転の繰り返しとか。あとは長編の悪いところで、はじめのほうは主人公に落ち度が無いドラマから、だんだん主人公のチョンボっぽい理由になっていくとか。他の異世界とかへの展開とか物語を延ばそう感が出るよねって、悪い風習の出本はこれかいと思った。
タンク系の作品の先駆けかなとか、よい意味のトレンドの元でもあり、悪いトレンドの元かなとも思う。
ラノベの源流の1作品だとは思うけど。悪くはないとは思うけど。現代だと全体的にみてレベルが高いとは言えないかな。展開がワンパターンになって、作品を延命しよう感が出るなら、いいとこで終わればよかったのにと思う作品。 -
はじめのほうとかいろいろ微妙2024年10月14日読み進めるほどに話の展開などがうまくなっていく作品。だけど、途中で、後ろに引っ張りたい感満載の、連載を引き延ばしたい感な伏線的な流れが多くなってギブアップ。主人公が生死不明的な流れのーって、週刊誌ならわかるけど、小説の巻末で引っ張るかね?ってのが嫌いなので。それ以外にアラが無ければその先も読んだと思うけど。アラの多い作品で、商魂にあふれる引っ張り方をしまくったらなえるわと思った。
主人公はかなり魅力ない。というのは、転生モノなんだけど、高校生の転生ならわかる。けど、社会人の転生で、丁寧な態度がとれないってのはあり得ない。気に入らん相手に礼儀を尽くすなんて毎日でしょう?っていう。若者の礼儀を尽くすかは自分が決めるってのは社会人にはあり得ない。自分の無礼が自分の会社、仲間たちの損につながるのだから。主人公の魅力についてはけっこうずっと微妙。努力してるし、不幸な目にも合ってるから、うまくいって不愉快にならないギリギリくらいかなと。色んなエピソードが不可抗力だったら仕方ないけれど。自責で結果オーライはまた微妙なところ。いや、普通に15歳がそういう風に反発するのはわかるけど、成人の社会人が転生した話でそれはちょっとっていうところは多い。
変な伏線予告みたいなのをちょくちょく入れる手法もどちらかと言うと興ざめする。うまく使っているかと言われたら、微妙。萎えるまではいかないけれどという感じ。しかもそのままなんも無い場合とかあるし。
読めるし、はじめはわりとひどくて、途中はわりと面白かったけど、そのあと個人的には萎えた。 -
読めるけどグダグダしてる2024年10月12日1巻だけ読んだ。文章とかは問題ないけど。
能力がある主人公が能力を出さない理由ってけっこう難しい。この物語のシナリオを崩さないって。そもそもけっこう崩してるんだけど。敵勢力に注目されないためとか。それって、人の命を見捨てるほどの理由で読者が納得するか?と。注目されたらそれをなんとかすればいい話でしょ?って。それで人死にが出る時点でなんだかなあという感じ。しかもそれで善人系主人公というのはきつかろう。それでて、なんかを思い出して声を上げるとかコミカルなとことか、ラブコメチックなとことか、グダグダな感じがして、うーんって感じかな。
いや、姫様がボスを倒せる血統なら、関わった時点でシナリオを全部ぶっ壊してでも自分がなんとかしてボスを倒させるくらいの男らしさとか潔さを出せと。
人死にを見逃すなら、コミカルさとかラブコメチックなのとかを全部捨てて、全力で取り組むとかならまだわかるんだけど。
中途半端でグダグダした物語になってて。個人的にはそれはムリなのでギブアップ。 -
面白いけど、完全に男性用2024年10月12日セクシャルな意味で完全に男性用。女性に関しては男性の願望が完全に出ているので、女性は不快かもしれん。男性でも女性でも、自身に都合のいい感情や思考に理解のある相手がよいのはわかるが。確かに男ならそう思うこともあるけど、それは表に出せないよねという部分が表現されているので、女性からみたら不快かなと。
あとは1990年代の漫画ネタとかが頻繁にあるが、40歳以下に理解するのはむずかしかろというのもけっこうある。
あとはわりと文字数が多いが、ストーリーに関係ないどうでもいい説明とか、価値観的な部分が多いので斜め読みくらいでよいかと。
あと、僕の年代ならこの書き方でも読めるが、最近のラノベの段落などを変えまくる読みやすさはない。
ただ、物語として成立してるし、設定とかが破たんしてるところもない。国の仕組みなどにせよ、よく考えてるし、わかっている作者さんだと思う。不幸さとか努力とかの主人公のコストとリターン的な部分の釣り合いのバランスもよい。また、ヒーロー文庫さんは定価のコスパがよいのもありがたい。男性ならアリだと思う作品。 -
好みじゃなかった2024年10月10日4巻のはじめのほうでギブアップ。はじめのほうの巻は面白いんだけど。個人的にはこういうバランス感覚の作品は合わない。ゲストキャラみたいなのをけっこうな割合でアッサリころすとか。それでいてコメディシーンもわりと多いとか。凄惨な悲劇の多い作品の馬鹿馬鹿しいシーンで笑えるかと言われると笑えない。
あと、ムダに伏線らしきものがたくさんなのも、読者に先を読ませよう感がみえて好きじゃない。
主人公が、はじめの自信無くて情けないのから、そのあとすぐに調子に乗って傲慢な感じになって、魅力がない。それでいてハーレムなとこが意味わからん。つうかはじめの追放シーンで相手である妹を殺すつもりで攻撃したりするのもどうかと思うし。
個人的には作者の方の感性が合わない作品。ただ、文章とか流れがわからないとか小説として破たんしてるわけじゃないので、合う人には面白いのではないかと思う。 -
良作くらいの作品かな2024年10月9日面白いし、長所も多いけど、欠点もわりとある作品。優れているのは、物語の構成がうまいというか、1巻ごとにスッキリと話を終わらせてるところが他と比べて抜群に優れている。また、基本的にハッピーエンドなので、ストレスの少ない作品。盛り上げようと次の巻に引っ張るとか、最後に余計な伏線を入れるとか、クライマックスで盛り上げる的な、余計な意外で悲劇的な展開が無いので安心して読める。ただし、ラストではなく、途中には悲劇的な展開はわりとある。
欠点ははじめのほうは語尾の使い方に統一感がなく、とても読みにくかったこと、言うとかの現在形と言ったとかの過去形が前の「」を指すのか、後なのかとかが統一されてなくて、これだれの発言?とか時系列がとてもわかりにくかった。あと、誤字や固有名詞間違いなどが全体を通して多いということがある。
あと、チート系主人公で巻数が多くなるとありがちな、謙虚だった人が偉そうになってるようなところも見受けられる。はじめは権力を恐れずに信念を通すみたいな部分が立場が強くなるとただの傲慢になるようなところ。あと、ハーレムだしね。立場が弱いときは遠慮にみえても、立場が強くなるとただの優柔不断で相手の気持ちを踏みにじる人だし。そこまで嫌悪感が出るほど強くはないが、この作品もそういうところはある。
あと、はじめのほうは英雄譚ぽいけど、後半はスローライフ的なラブコメとか掛け合いで分量を稼いでるところも個人的にはマイナスかな。
まとめると、面白いし、読めるしだけど、これは傑作とかまでのレベルには届いていない感じ。ただ、価格が安いので。ページ数に対してのコスパとかもいいし、読んで損する作品ではない。 -
はじめのほうは面白いけど2024年10月6日はじめはそこそこ面白かった。ただ、チート能力があって、人格が悪い人間が主役の場合、いわゆる権力なりの力を振りかざす悪役との違いを作れないと、うまくいくのが不愉快なキャラになる。で、はじめは人格が優れていないけれど、そこまでひどくはなく、善性もあるからそれなりに面白いラインだったのだが。結局、マンネリ化するからか、人格のひどさが大きくなり、エピソードから善性が減り、個人的にはこれは滅びるべきほうでしょまで行って、そこでギブアップ。人によってははじめのほうの少女と入浴とか姉妹丼とかの時点で無理だろうけれど。いや、相手から好意があるようにすれば問題ないと言いたいようなご都合の物語はどうかとというか、エロ本じゃないんだからとは思う。
うまく行く物語なら、人に真似できない努力や人格といったうまく行くべき理由がほしいとこだし。個人的にはただのタナボタで与えられたチートで好き勝手にやる物語はどうかと思うし。逆にそういう、身勝手な人間がうまくいく物語が読みたいという人ならいいと思うけれど。
ちなみに文章とかは読めるので、内容的に努力とか優れた人格とかとチートのバランスのような対価の整合性が全然合わないことにストレスを感じない人とか、セクハラとかかますヤツがうまくいくような物語が読みたい人なら読めると思う。 -
そこそこ面白かったけど2024年10月5日10巻以上は読めたけど。13巻の途中でギブアップ。たぶん、意外な展開とかさ増しのために悪手をとってしまって、それではじめのほうの面白さがどんどん消えた。
まず、主人公が短絡的で感情的で、わりとマヌケなのに周囲の評価が高く、なんか微妙になってくところ。意外な展開のために、主人公が気づかないとかいうのでストーリー展開をするため、主人公がマヌケにみえる。あと、ラノベでよくある、主人公が偉そうにしたりしてトラブルを招く的なね。相手の立場を考えた振る舞いとかをしない人間が有能というのはよくわからん。
あと、日本に戻って、並行エピソードっていう悪手をとったのが失敗だと思う。ファンタジーって、現在に存在が確認されてないけど、それがあったら、っていう上で、説得力がある物語というのが大原則だと思う。転生にしろ、魔法にしろ。で、日本を舞台にするとどうしても現実的な嘘くささが発生しやすいので、やるならとことん練る必要がある。
この物語の場合、異世界から人が来て、数ヶ月で自由に出歩けたりみたいな描写があるが。絶対無いって、不法滞在外国人の法律を適用して、拘留して数年間対応を協議するか。外国から人権どうこう言われたとして、軟禁がせいぜいだって。だから、マスコミとかにおおっぴらにバレてこの扱いは現実的にあり得ない。そういう、国籍不明の人権とかの扱いに困る人たちの自由を認めたら、不法滞在の外国人の人たちとの差が問題になるし。自由にさせた場合に人に危害を与えた場合などの政府の責任が重すぎる。自由にさせる判断は絶対ない。日本を舞台にするなら、バレないのはほぼ前提だと思うんだよね。
物語のかさ増しのためか知らんけど、日本の並行エピソードが、それはあり得ないだろの連発で。はじめは正統的異世界ファンタジーだったのに、説得力がない日本でのエピソードを並行したためファタジー的なリアリティ、説得力の低下が僕の許容範囲を超えてしまった。
途中まではけっこう面白かったんだけど。個人的にはとても残念。 -
面白いけど2024年10月2日とても面白い。言い回しが独特で読みにくさは多少あるけれど。わりとライトなファンタジー。TRPGが根幹にある作品だとゴブリンスレイヤーとかあるけれど、それよりはライト。
ただ、傑作と言えるかというと、途中までは完璧に傑作だったんだけど。途中から、力を隠す的な設定になって、いや、そこまで力を隠す必要ある?とか、力を隠して、運良く勝ったけど、それ負けたり仲間が犠牲になったかもしれない可能性が高くないか?という場面がチラホラ散見されるようになり。
巻が進むにつれて若干、物語の説得力というかリアリティが落ちた。
ピンチからの逆転的な流れが好きなのはわかるんだけど。なんかわざわざピンチにするお手盛り感はマイナスかと思う。
それでもレベルの高い秀作くらい面白い作品ではある。 -
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設定が面倒2024年9月25日1巻は面白く読めたので、2巻も買ってみて。途中でギブアップ。書きたいテーマはわかるんだけど。人であることにこだわる、的なところだと思うんだけど。これを無くしたら人じゃないって、そうか?って話で、そういうのが薄い人なんてざらにいるでしょ?で。説得力を出すのが難しい。それが読んでてチープに感じたので。現代のリアルは多様性が重視されるような社会になったから。人とはこうであるというのは難しくなったと思う。これを無くしたら人じゃなくなるとかさ。こういうテーマは一昔前だなあと思った。
話が破たんしてるとか、読めないわけじゃないから、好きな人は好きかもしれないけど。 -
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治療師ギルドを不当解雇された“最弱”、超有能スキルで“最強”を目指す
文章が商品レベルじゃないと思う2024年9月22日買おうかなと思ったけど、立読みのはじめのほうの時点で無理。主語が主人公の作品だと思うけど。自分の職場環境の劣悪さを表現するのに、現在進行で、想像を絶するほど、という言葉は無いよね。それまでの自分からは想像を絶するようなものだったとかならわかる。現在自分のいる環境を現在の自分が想像できないってどういうことよ?
あと、亡くなった自分の母を母親って書いてるんだけど。母親はって言う場合って第三者的な表現なので、自分が主語でそういう場合は他人扱いしたいひどい親の場合などだと思うけど。無理して育ててくれた立派なお母さんなはずなんだよね。
これは主人公視点で書いてるのに、普通の小説の第三者的な書き方が混ざってしまっているから生じているのだと思うけれど。商品として売られる作品として、これは無いと思う。編集さんとかがキチンと指摘すべき。 -
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面白い2024年9月16日傑作と言えるかどうか、くらいのレベルの高い作品。個人的に一番上が時代を代表する名作、その次が他の作品よりかなりレベルの高い傑作という感じ。読みきれれば星5だとは思う。
最後のほう、伏線がこんがらがりすぎて、場面や時系列の転換が多すぎて。はじめのほうからのシンプルな作品の魅力を少し損ねていたので、名作に至らずというところ。
ただ、話はまとまっているし、論理展開が分かりやすくスムーズなので、基本的に読みやすい。最後の盛り上げはそれまでの流れを踏襲して、絡ませるよりは1つずつ解決したほうがよかったのではないかとは思うけど。
特徴的な良い点は、主人公が善人というわけでもないため、我欲を出しても受け入れやすいところ。また、登場キャラクターに役割があって、コイツいなくてよくね?みたいなのが無いところ。あと、時間的な緊迫感のあるミッションがあまり無いため、コメディ的な時間のムダなシーンが無駄なマイナス要因ではなく楽しめるところ。
色んな部分がレベルの高い傑作。 -
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好みの問題かな2024年9月15日読めるんだけど。3巻のはじめのほうでギブアップ。まず、作った設定が長いというか、分量多すぎというか。使わない設定とかを延々と説明してると、承認欲求が強いんだろうな的に引くし。主人公の設定が微妙なんですよね、善人キャラじゃないけど。んで、1巻でどちらかというとシリアスストーリーをやってて、だんだんギャグっぽくなるし、主人公のキャラは変わるし。
なんとなく、ダン活のような路線に行きたいっぽいのはわかるんだけど。ダン活が面白いのは暗いストーリーじゃないからだよなあと思うわけで。スタートに暗いメインストーリーを設定してからのそっち路線は無理でしょうと。暗くなければ面白い、余計なこととかも、シリアスな危機があると、ただの無駄でマヌケな油断とか余裕になるわけで。スタートで重くてシリアスな制限時間付きの設定を置いたのが失敗じゃないかなと。そんなのんきなノリでやっていい重さじゃないでしょと。
その辺が気にならないなら読めるとは思う。 -
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ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで
さすがの傑作2024年9月11日現在最新刊の13巻まで読んだ。あとは終わりかた次第で傑作で終わるか、時代を代表する名作となるかという、レベルの非常に高い作品。正直、はじめのほうは描写は多少わかりにくいというか、荒い印象を受けたけど。キャラクターの設定、物語の流れなんかが抜群にうまい。で、残虐で過激な描写も多いが、メインキャラクターを読者がガッカリするレベルでは殺さないのも素晴らしいバランス感覚。そのため悲壮感が漂うだけの暗い物語になってないのが素晴らしい。
ただ、登場人物のほとんどが相当にイカれてるところはあるけれど。
作品のバランス感覚がすごすぎる。例えば全能的な神を出すと、倒すのに反則で後づけ的な方法になるけど、この物語の神はそこまで全能ではない、けど強大。他の作品だと、メインキャラを殺して盛り上げて、代わりに似たようなキャラを出したりしてチープになって一気に駄作になる物語も多い中、そんなこともなく。
とにかくすごいの一言。ここまでレベルの高い作品はなかなか無いなというレベル。このままの完成度で完結したら、本当に名作だと思う。 -
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パーティーメンバーに婚約者の愚痴を言っていたら実は本人だった件
それなりに面白いけど2024年9月8日それなりに面白い。流れとかもスムーズでわかりやすい。ただ、主人公の思慮が無さすぎというか、甘いというか、ふざけすぎというか。コミカルにしたいんだと思うけど、やり過ぎてむしろ作品の面白さを削ってる。
自分が勉強してなくて試験がまずいのを友達がなんとかしてくれようってときに余計なことはしないでしょ?普通はさ。もろもろ行き当たりバッタリだったりとかも。
死亡フラグの回避とかにせよ、もっとちゃんと考えるでしょう?普通は。
どんな要素でもやり過ぎると作品全体のバランスを損ねて面白さを減らすので。
小説として、読みやすさとか流れとかはレベル高いけど、それなりに面白いレベルに留まってしまっている少しもったいない作品。 -
キャラが面倒くさい2024年9月8日主人公が、転生前に高校生とか設定だったらわかるんだけど。入学式とかで偉そうにふんぞり返るかという話。また、いちいち見捨てるか考えてから助けるみたいなのもそうだし。ゲームのストーリーに介入するのか、目立たないようにするのかとか矛盾だらけだし、意味わからん。そもそも偉そうな口調とか。これで自分は悪くないとかの思考が会社員経験のある人間のそれではなく、学生のそれ。悪いか悪くないかではなく、トラブルにならないようにするのが社会人でしょう?という。
いや、その世界を楽しむ、結果に介入する、なんならボスは自分が倒すくらいに決めてやるならわかるけど。この主人公の行動指針で、社会人が転生してそれをやるか?と。
あと、奴隷オークションとかに行ってから倫理観を考え出すとかも意味不明だし。それなら、行かないで別の方法を考えろと。行っておいて、周りのヤツラがおかしいとか、それはカッコ悪過ぎだろと。
読めるんだけど、それはないわーってのが目につく作品。 -
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俺だけ使える古代魔法~基礎すら使えないと追放された俺の魔法は、実は1万年前に失われた伝説魔法でした~
完成度の高い作品2024年9月7日2巻まで読みました。傑作とまで言えるかどうか、くらいの完成度の高い作品。非常に読みやすい。また、バランス感覚に優れる。いわゆる勇者パーティーの追放モノであるが、勇者の人格や追放の理由、その後の罪と罰などが不自然だったり、やり過ぎや足りないということもなく非常にバランスが取れている。勇者パーティー追放モノの中でもトップクラスに魅力ある勇者だと思う。シリアスなストーリーを崩さない程度に抑えたコメディなど、作者のセンスの光る作品。
難点は、校正のミスで一万年を一年と書いていたり、誤変換があったりというところ。
あとは傑作と言いきらないのは、簡潔でわかりやすい文章で、とても読みやすいのだが、その分ボリュームという点で物足りなさがある点と。キャラクターの話し方などの個性はあるのだが、基本的に主人公が決めることに従うような流れになっているため脇役はほぼ完全にオマケみたいになってしまっており、キャラクターの魅力が傑作と呼ぶには薄い点がある。勇者以外は。
ただ、現時点でかなりレベルの高い、完成度の高い作品であるとは言える。 -
【最強の整備士】役立たずと言われたスキルメンテで俺は全てを、「魔改造」する!~みんなの真の力を開放したら、世界最強パーティになっていた~
3.5くらい2024年9月6日1巻は読みました。読めます。ただ、この先は、読まなくていいかなと思いました。コメディ色が強いわりにわりとシリアスが暗い。それでいて、クライマックスが巻き過ぎなのと。わりと色んな設定が、複雑なわりにガバガバな気がします。伯爵って、わりと貴族の中で立場低いから、診療所を経営はわかるんだけど。そのあとの立回りとか。あと主人公のスキルなんだけど、もらったり渡したりコピーしたり、消えたり、あれ?前のシーンそういう仕様だったっけ?みたいなところがあります。あと生け贄の設定とか。それで生け贄成立はダメじゃないかなと。その前になんか仕込んでいたとかならまあアリかとは思うけど。
個人的にコメディにするならエピソードは暗すぎないほうがいいと思うし、シリアスにするならコメディは抑えたほうがいいと思うし。シリアスなら設定は練ってほしいしというところ。
ただ、スムーズには読めるので、好みの問題かなと。 -
魔力ゼロを理由に婚約破棄されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱え錬金術師になりました
面白い良作といった感じ2024年9月6日面白いんだけど。文章も読みやすくて流れもスムーズなんだけど。読んだあとに女性向けなのに気づいたけど。
主人公が、行動しといておじけづくみたいなのがあって、おいー!ってツッコミたくなる場面がわりとおおくてやきもきする。そういうのも含めて作品の魅力だとは思うけど。すごいわりにあんまり賢くない感じの考えが足りないお人好し主人公なので。完璧すぎるとドラマにならんので、難しいところ。
完成度的には4.5くらいの良作といった感じ。全体的にまとまってるし。ものすごく惹き付ける個性とかまではない感じ。スタンダードの範囲内。ただ、読んで損は無いと思う。 -
外れスキル【キャンセリング】実は規格外の魔剣士 ~魔法無効化する力で幼馴染パーティと世界最強を目指す~
惜しい感じ2024年9月6日読めるレベルではある。
ただ、展開が急だったり、描写というか説明が足りないだろう部分が散見される。あと、もう少し練ってほしい部分、例えば男嫌いが一回の護衛任務で、惚れるとか。あと、追放側にせよ、人格が歪んだ感じじゃないならば。そのあと気づいた展開とか、それならその前に気づくでしょうとか。追放側がそこまで敵視するような理由も書かれて無いし。あと、主人公のチート能力がそこまでわかりやすくないのに、受付嬢とか馬車の人とかが実力をものすごく評価してたり。
つじつまを合わせる説明を作るのは、たぶん可能で、それがあれば納得のできるすごくいい作品だったと思う。ただ、その説明描写が無いとファンタジー的な現実感、没入感がない。
なんというかとても惜しい作品だと思う。 -
不敗の雑魚将軍~ハズレスキルだと実家を追放されましたが、「神解」スキルを使って帝国で成り上がります。気づけば帝国最強の大将軍として語られてました~
軍師系は難しい2024年9月6日途中でリタイアしました。軍師とか知力が売りじゃなければ読めるレベルの流れや文章なのですが。
軍師とか知謀を売りにする場合、背景や設定に非現実的な内容があると厳しい。シンプルな冒険者ものとかなら、多少荒くても問題無いし、コメディならもっと適当でも楽しめるのだけれど。軍師とか知力を売りにする系統だとかなり厳しいと思う。
まず、軍師ってポジション、つまり司令官に他国出身者がなることはまずない。スパイを疑われるので。というかいわゆる傭兵部隊以外に他国出身者が採用されることはまずないと思う。
また、他国の貴族の子弟が自由に行き来するのはよほどの友好国でなければ、無いと思うし、他国の貴族の子弟がいきなり相手の国に行って、支配階級を相手に高圧的な物言いをするなどもまずあり得ない。日本とかの戦国時代だって関所とかあるわけだし。貴族、日本で言う武士、他国の家臣が訪ねるのはまあわかるけど。家臣の子どもが相手と対等かというとそんなことはないわけで。
この作者さんは国の仕組みなどの理解が充分ではない気がするので、軍師をテーマにするのはやめたほうがいいと思った。
個人的には、これで、軍に入る、軍師というのが無ければ、読める水準ではあると思うけど。コメディでもないので、個人的にはこのテーマでこのリアリティの感じだとちょっと無理だった。 -
SSS級スキル配布神官の辺境セカンドライフ~左遷先の村人たちに愛されながら最高の村をつくります!~
テンポが…1巻の途中でギブアップ2024年9月5日読めるんだけど。基本的に会話の分量が多いので、会話を中心で進むんだけど。絶妙に差し込まれるギャグとかがテンポを損ねて、展開が基本的に遅い。個人的にこのテンポだと読んでて飽きる。
書きたいテーマとかはわかりやすいし、流れとかもわかりやすいんだけど。文章もわかりやすいし。ストーリー進行と関係ないものとかの分量が多くて没入感がない。
あとは基本的に主人公が強すぎたり、能力が強すぎるため盛り上がらないというのもある。とにかく主人公がからむとうまくいってしまうので。企業の宣伝マンガとかみたいに、これを使うとうまくいきました、みたいな感じ。読めないわけじゃないけど、という感じです。 -
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傑作だと思う2024年9月5日欠点はない。まだ途中ではあるが、とにかく完成度の高い物語。アンデッドを扱うものであるため残虐シーンや死というものは当然多いが。ただ、死というのがゴールではなく過程のため、そこまでの悲壮感はない。むしろ流れとしては勧善懲悪のストーリーだと思う。爽快かどうかは別として。
異論は出るだろうけれど、世界観もとても深く考えられている。それがファンタジー的なリアリティとしてアリかナシかは個々人によるところだが、そういう論点があるというのも素晴らしい。絶対にあり得ないと言えるほどに論理破綻した部分は見当たらない。
傑作を超え、時代を代表する名作になり得る作品だと思うが。惜しむらくは、アニメ化などは出来なさそうなシーンが多いから、残虐とかそういう意味で。アンデッドだから仕方ないんだけど。時代のトップまではいかないだろうけど。
まとめるとテーマ的に時代のトップまではいけないだけで、今後に物語が破綻するようなミスが無ければこの時代を代表するラノベの一角になり得る完成度の作品。 -
お助けキャラに転生したので、ゲーム知識で無双する~運命をねじ伏せて、最強を目指そうと思います~
かなりの傑作2024年9月5日設定、展開、描写、流れ、すべてのレベルが高く、文章のレベルも高い。1ヶ所くらい、本当なら校正すべきミスがあった気がするけど、そのくらい。
いわゆるご都合的な純愛というより、崇高な推しへの愛というか。英雄譚的な意味でのレベルも高いし、ラブストーリーとしても美しい。
主人公がとにかく好感が持てるところが素晴らしい。善人に描こうとして失敗してたりするところがなく、完璧じゃないけどそれがとても素晴らしいところ。
物語の中で自らコピペを使って繰り返す手法をとってる部分があるので、コスパ厨は気にするかもしれないけど、そもそもの価格が他社のラノベより全然安いので僕は気にならない。
個人的な好みにものすごくはまったので、数百のラノベは読んだけど、十指に入る傑作として推します。 -
物理型白魔導師の軌跡~ソロの支援職、自分にバフを盛って攻撃特化無双。後方支援? そんな事より暴力です!~
惜しい矛盾が2024年9月4日全体的にまとまってるし、悪くない。ただ、身体強化的な話、はじめの戦闘のときに反応できなかったというのはいわゆる思考や感覚の強化が付いていないということ。そのあとでは、どれだけ速くなっても普通にできているので、そこに矛盾がある。単純な強化だと修行的なもの抜きでそれに対応するのは無理なので、その辺に矛盾があると戦闘シーンの肝であるため、作品全体の魅力やリアリティを損ねる。あとは、物理的なところかな、質量が下がっても速くなったら威力は下がらないと思うんだけど。
そのほかに大きな欠点はないし、流れや文章のレベルは高いと思うし。そこそこ楽しく読める作品。 -
読みやすいけど2024年9月4日読みやすいし、理解はしやすい。ただ、複線とか張るのはいいけど、それならもう少し、世界観とか、主人公の設定を練ろうよと。時代が変わろうと社会の仕組みは変わらない。だから、目立つとかもそうだし、微妙に歳を重ねた人間の賢さがない。功績を出せば、みんなが話を聞いてくれて、社会が変わるってそんな単純なもんじゃないよね。歳を経たら得るはずの慎重さとか、そういう要素が無くて、すごく無謀。そして思慮が足りない。
若くして死んだ天才魔法使いとかなら、このキャラでしっくりくるかもしれないけど。あと、5歳児にやらせるのはすごく無理のある展開。もし、日本でどっかから転生したような、東大レベルより進んだ学力、技術知識がある5歳児がいたとして。推薦状で名門大学に入れるか?元宮廷魔術師と領主、つまり官僚とか一地方の首長の個人の推薦で?それをみんなが自然に受け入れるか?
という、非常に難しいことがあって。いや、王族の推薦があればとか、若くして入る子が多いならわかるんだけど、そんな描写は無かったし。
例外の例外の例外、みたいなものを当たり前みたいに書いててそうなった流れとかの説得力がイマイチ。
コメディじゃない路線ならその辺をもっと詰めて欲しかったと思う。
文章とかに関してはレベルは高いと思うし、そういう設定的な無理さが無ければ流れとかもスムーズなので、もったいないと思った作品。 -
王道のテンプレラブコメ2024年9月4日ライトノベルらしいライトノベル。世界観が作り込まれてはいないが、このくらいなら許容範囲。昔の大作RRGは作り込まれてたけど、予算とか無さそうなメーカーとかだとこんな感じだよねくらい。
文章は読める。基本的にはすごく王道。コメディの基本を外さず、すごく悲惨なエピソードが無い点も評価できる。
キャラクターも、お人好しで鈍い主人公、女性キャラもタイプ別に分かれている。
惜しいのはテンプレ過ぎて個性はあまりないところかなと。ガチャの要素とファンタジーを組み合わせたらこうなりますみたいなのの思ったとおりだとは思うけど。
教科書どおり過ぎて多少物足りない。
ただ、ラブコメのラノベらしいラノベが読みたいなら損はしない。 -
まあまあ、よくできたライトノベル2024年9月3日世界観の作り込みとか設定に関してはわりと雑。それはしょっぱなから技名にビームって入るところから適当にやった感はある。中世的な世界観で、ビームって言葉がどうやって出てくる?って話で、ビームは無いよねとは思った。ライトノベルらしいと言えばらしい。
ラブコメと通常の展開のバランスとして、あまり人が死ぬような過激エピソードで盛り上げるようなところは多くない点は評価できる。ただ、まあ、個人的にはラブコメ展開はもうついていけないお年頃なので、もっと薄くてよいかなと。
話に破綻した部分はなく、エピソードとか展開はよくあるものが多いけど丸コピーという感じでもなく、文章も読みやすいので、傑作という感じではないが、ちゃんと読める作品だと思う。
個人的にはこのくらいのライトな世界観だと、もっとコメディ寄りでいい気はするのだけれど。現在や過去に関係なく、身近な人間の生死をからめると話が重くなるので、ラブコメやコメディを入れるとなんだかなあにどうしてもなる。そのためエピソードの悲壮感を少し落として、もっとコメディ寄りにしたらよかった気もする。 -
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好みじゃないので読むのやめたけど2024年9月2日ギャグパートなど面白い。文章もシンプルで読みやすい。
が、個人的にバランスが好みではない。というか、はじめは面白かったけど、だんだんバランスが悪くなっていった。エピソードが凄惨なものと軽すぎるギャグが両極端で読んでて疲れる。
どうなんだろ、刺激が強いのが好きな人には面白いかなと思う。個人的にはシリアスエピソードがどぎつい作品はもともと苦手で。しかもそれにギャグが入ると読む気なくなるので、3巻の途中で読むのやめた。
1巻の時点ではギャグとシリアスのバランスがよかったけど。エピソードを過激にして盛り上げるタイプの作品は好みじゃないなと思った。 -
努力は俺を裏切れない ――前世で報われなかった俺は、異世界に転生して努力が必ず報われる異能を手に入れた――
1巻の途中でギブアップ2024年9月1日世界観の設定をとても作りこんでいて。文章も読みやすい。が、キャラクターの設定とか、テーマ的な価値観が微妙。
まず、とても努力して、2位というのは報われているほうだと思うし。転生して、いろいろうまくいくんだけど、そもそも才能とか環境が恵まれてるとこに転生してるし。それは努力が報われるのとは違わないか、ってのと。
高校生の勉強を努力してた、にしては、テストに関係しない雑学知識が豊富過ぎて、勉強以外にけっこうしてたでしょ、というのとか。
絶妙に主人公が魅力ないんですよね。
ただ、読めるか読めないかと言えば読めるし。主人公のキャラクター設定とか、努力が報われない?っていうテーマへの疑問以外だと、読めるし、小説としてのレベルは高いほうだと思うので、好みの問題で個人的にはナシという感じです。 -
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かなりレベルの高い傑作2024年4月29日文章や流れ、展開がうまく、とても面白い。好みが分かれるのは主人公かなと思うけれど、個人的にはアリだと思う。考察系の主人公にありがちな、色々とトロい鈍い遅いけれど。考察系の主人公って、様子見、待ちでピンチになるのがお約束だからね。あとこの主人公はすぐ動揺するし。そういう主人公に軽くイライラするのも長く続く面白い物語に必要な要素かなと。それでいてリスクやトラブルを避けないし、高校生の転生なのだからもう少し礼儀があってもいいと思うけれど、中高生の未熟な無礼さとか無根拠な万能感を持ったままの転生ならばこんなもんかなとも思うし。あとはまあ、金があろうがあまり金を出さんからラノベの主人公としてはかなりケチな部類だけど。ということで、主人公にあまりいいところは無いけれど。一般的に共感できるのはこのくらいのレベルの人物なのかもしれない。
あと、細かいけど作品の欠点として、日本語の廃嫡の意味をわりと大事なところで間違って使ってた。嫡男じゃないし、害する意味は含まないぞ、と思った。
それでも、文章は無駄な説明とかも無いしかなりスッキリしてて読みやすい。流れとか展開、キャラクターの個性とか数のバランスのよさなどかなりレベルの高い傑作。 -
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無能と言われ続けた魔導師、実は世界最強なのに幽閉されていたので自覚なし
読めるけど2024年4月28日1巻だけ読んだ。大筋でいうと読める。ただ設定に凝りすぎてファンタジーとはいえリアリティが薄い感じなのと。世界中を盗聴できて魔法はすごいのに常識はわからないとかはどうかな、と。あと、理屈が基本的にあとから出てくるので言い訳感が出てるのと。意外性とか伏線的なのが好きなのか、1巻のラストもそうなんだけど、それだと捕まってたとかもだし、国が滅びたとかも無理が出てこないか。あと細かいところの表現とか描きかたが気になったりする。例えば、永世中立国ってその国がそう宣言してるだけで、どんな世界観でも、この国は永世中立国である、という表現は正しく無いと思うし、そうなんだと納得できないんだけど。どことも同盟しない方針の中立国って言いたいのはわかるんだけど。永世中立国は有名ではあるが、自称か、一部の他国との条約でそうなるもんだから。世界観によっては成立しないし、どこが認めてそうなる?的な背景が難しいファンタジー世界に持ち込みにくいものだと思うんだ。まして自衛以外に武力を行使しない意味も含むし、中世的な世界観で使う単語じゃないと思うんだけど。
読んでて思ったのは、表現もそうだし、国とかの仕組みについてもそうだし、もう少し丁寧にしたらよかったと思った。それで意外な展開とか伏線とかは多いから、個人的な印象としてはアイデア先行で好きな部分は凝りすぎで興味ある部分以外は雑になってる感じの作品。ただ、破たんしてて読めないほどの部分は無いので読める作品ではある。 -
えぞぎんぎつね先生に珍しく完成度低い2024年4月23日えぞぎんぎつね先生の作品は好きだが、この作品は無理。色仕掛けする系のヒロインの王女、元魔王という高い立場のわりに人質をとられたりと判断がヘボかったり、敵を殺さない的な判断が甘い主人公。転生の時間がずれたとかわりと地味で必然性の薄い伏線。色仕掛けする系ヒロインが勇者であることを本人に教えない意味もわからんし、それを当然のように配下とかと語ってるけど、個人的に薄い意味のことを重要なことのように扱ってる部分が多くて。相当に設定に無理があったんじゃないかと。つうか、えぞぎんぎつね先生は穏やか展開で、主人公はお人好し的な一人称物語が得意でおられるので、自分で戦う兵隊的な立場の主人公の一人称の物語がうまい。けど、この作品をみると魔王とか支配者層的な立場の主人公の一人称の物語を描くのはすごく下手だと思う。
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とても面白く、素晴らしい物語2024年4月23日一見、無礼なように見える主人公であるが、理屈的として正しさがあるところが素晴らしい。というのはこの主人公は常に受け身であり、相手が先に向けてきた悪意には悪意を、好意には好意をというような鏡のように返しているだけだから。よくある面白くない物語にある間違い設定、自分から関わりにいってるクセに無礼な魅力の無いワガママ主人公の設定とは違う、話の筋が納得できる魅力ある物語。年齢だけで無条件に敬うべきとか、身分が高いほうが偉みたいな価値観の人には合わないとは思う。個人的には従う理由もない偉そうなヤツに丁寧に接する必要は無いという価値観にはとても共感できる。社会的な固定観念にとらわれて苦しんでいる英雄と不条理な固定観念など無価値という主人公が織り成す美しい物語。
日本語、読みやすさ、話の流れなどのレベルも高く、かなりの傑作といえると思う。