君の夜に触れる【単行本版】
」のレビュー

君の夜に触れる【単行本版】

もりもより

デビュー作とは思えない〜

ネタバレ
2024年12月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本編のみ読了。絵の美しさに惚れ惚れするだけでも楽しめると思います。
話の展開としては千夏の父親と殺し屋家業の顛末は納得し難く、途中からどうするつもりなんだろうかと不安がありながら読み進めていました。一応千夏は人殺しはしてないってことなんですよね。殴るだけ‥。父親は千夏を手放すつもりはないだろうし、佳澄なんて恰好の的だろうし。でも父親を殺すって展開は(表紙に救済とあるし)なさそうだしと思っていたらやっぱり深くは描かれず、生ぬるいとも感じます。父親にも救済があるかとも思ったけど妻も手に掛けてたとあり、この話の手には余っちゃってる印象が最後まで残りました。でも正直この物語って千夏と佳澄の世界だけが守られていれば満足出来てしまう雰囲気重視な部分が大きいので、想像の範疇を超えないのも想像通りで、それだけで満足出来てしまうくらいの世界観が出来上がっているとは思います。自分的にはもう少し話の展開があったら良かったなとは思いました。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!