フォロー

0

総レビュー数

697

いいねGET

428

いいね

5

レビュー

今月(4月1日~4月30日)

レビュー数0

いいねGET47

シーモア島
ベストアンサー0
いいね0
投稿レビュー
  • アノマリーライフ

    日高ショーコ

    誰かに今直ぐ言いたい!最高って言いたい!
    ネタバレ
    2025年2月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大好き作者さん。
    最高です。BLってだけではなくSFやサスペンスの要素が強いので、じっくり時間をかけて自分で状況を解読していくのが楽しく感慨一入な作品でした。
    4話あたりで大筋は理解出来るのですが、下巻に突入しても最終話になっても色んな気づきが新たに出てくるので、そのたびに感動し常に目には涙を浮かべて最後は大号泣!!どの世界線も無駄でも犠牲にもなってなくて、17歳の2人にすら救いを感じる始末。美しすぎませんか?優しすぎませんか?過去、現在、未来のみならずいくつもの可能性と世界線があり、その全てが大切に描かれてます。
    見える人の物語が好きなので、2人の男性がそれぞれ過去と未来が見えてしまい、その視点が重なり合って、何人もの命が犠牲になってる事件が絡み、己の命の危険にまで曝される中、自分の力や愛する人の想いを信じて行動する‥!て展開は最大限に設定を使ってて面白過ぎました。
    じいちゃん、家族の描き方も曽我部や死者たちの関わり方もどれも上手いし、ちゃんと意味と繋がりを感じられる。
    BLとしても最高で切実な想いがしっかり(でも上品に)伝わってくる。このニコイチな関係性は加減を間違えると執着や共依存のようにも捉えられそうだけど、彼らが穏やかに自分達の今を見つめて生きられてる明るさが、正に過去と未来の『間』にいる私達の無数の可能性そのものだと感じました。
    作者さんも書いてますが再会ものの良さ!この作品の10年はちゃんと重みがあって、望まずに持たされた者たちが自分を犠牲にして生きていたのは辛いけど、それを無視する事が出来ない彼らの繊細なキャラクターが好きだし、蛍の抱える負い目への昇華の仕方が作品の重要なポイントになってるのもこの作品の持つ優しさそのもの。
    描き下ろしも最高で、蛍が違う世界線の自分や晶が見てる未来の自分に嫉妬したり、10代の頃の青い衝動に駆られる蛍と恋人である今の蛍を見てる晶が可愛い反応をする場面はこの設定ならでは。晶の顔が好きなのでちょっと顔を赤らめるだけでも満足!最高!!全部お前らやんけ!!最高!!!!
    この作品の面白さは自分には上手く説明出来ないけど、割と自分達の実生活に反映出来る事が多くて読後もじっくり考える時間がありました。とりあえず最高だって事は伝えたい!最高!!最高!!
  • 君の隣で揺られて

    にやま

    伝わる温もり、帯びていく熱
    ネタバレ
    2025年1月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 自分は一時期過呼吸と平衡感覚がおかしくなるってのが発作みたいに状態化していて、不安がつきまとう生活の経験もあり共感はしやすかったです。日本人って実はかなり冷たいじゃないですか。マタニティーマーク付けてても席譲ってもらえないって話数え切れないほど聞くし、見て見ぬふりが得意ですよね。なんで、丹羽の相手に遠慮させない大らかさというか包容力というか‥抗えないですよ。発作起こしたときに隣りにいて欲しい人NO1じゃないっすか?へ?!鞄差し出してくれんの??!いやもーこれ殿堂入りですよね???もちろん好意ありきの行動なのは承知しております。
    作者さんの実体験も反映されてるっぽいので、理想が具現化って感じです。
    最初肌の接触がある1話でのそれぞれの心証から、毎回触れる手の心地良さ、温かさが読んでても伝わってきて良かったです。
    佐川の件は想像通りだったけど椎名にそのまま言っちゃうの〜?いや清水が他人に言うとは思わないけど‥そもそも佐川のアウティングが酷いしな(舌打ちする人も嫌いだ〜)、とかぐるぐるモヤモヤしてたけど全4話で思ったよりあっさり終わったので佐川もこんなもんか‥て感じ。だけどまとまりは良く物語としての過不足なく納得出来ました。逆に言えば可もなく不可もなくってことなんですが。読み終えたあと反芻したくなるほどの余韻や特別感のある一作にはならなかったので★4です。作者さんの他の作品が良すぎて期待しすぎちゃったかな〜。
    読み切り含めて一番好きなキャラはビジュアル100点で、ツンツンキャラかと思いきやただの良い子な白神!相田のような頭がツンツンなキャラもBL漫画だと希少なので良かったです(^^)
  • デリバリーハグセラピー

    宮田トヲル

    ずっとハグされてるような読み心地
    ネタバレ
    2025年1月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 何作か好きで読んでる作者さんです。今作も優しくて素敵なお話でした。
    タイトルに最初ドキっとなったけど読み始めるとそういう際どさではなくて、なのにこの『ごっこ』が読む前よりもドキドキさせる。自分からごっこしだしたくせにニヤけてる尚と顔を赤らめる貴一‥って可愛過ぎか!!
    この間まで名前すら知らなかった相手と心が近づいていき、それをしっかり本人たちも実感しながら進むストーリーに私は鼻息がどんどん荒くなるのを実感してました。この積み重ねの繊細さ、丁寧さ、良くないですか?!!
    各話に見せ場が必ずあって、その全てがツボ!!!3話なんて初っ端の『憧れ枠』って言葉だけでご飯3杯イケそう。マジで各話のツボポイント羅列したいくらい上手い。
    デカい事件とか変化球は用意せず、読者を置いてきぼりにしないで手取り足取りのツボ押し効果は絶大で、何度も効く効くぅ〜と唸っては手を止めて息を整えました。
    前半は金銭も何もなくわざわざ貴一の家まで行ってのハグセラピーにキュンとしつつも、ずっと頭の隅にあるのは‥貴一ズルくね??だったけど、そのハグが尚の心の奥にも伝わった瞬間がちゃんと描かれているので、もう最後までガッカリさせられることはないなって確信に変わりました。だから直後に元彼登場しても条件反射でギャッΣ(゚Д゚)てなっただけで、寧ろありがとう!気持が揺れて、変化して、過去の恋と新しい恋をしっかり受け止めることが出来たあの表情。尚と同じように心が乱されることはなかったです。
    貴一の話から尚の過去に展開するのもスムーズで、マスターの話だけだった家族のことも描きすぎてないのが逆に今の尚を形成させたものを想像させるのに丁度いい塩梅でした。
    2人とも本当の意味で心を通わせた恋愛は初心者なんだよね、お互いに可愛くてカッコいいって思ってて、甘えたいし甘やかしたいし、誰よりも居心地の良い存在。
    恋愛を描いたものってよく力関係みたいなのでわかり易く表現しちゃうけど、この2人のパワーバランスってフラットというか無いようなもんで、抱きしめられる安心感も抱きしめたくなる衝動も全部共有出来ることの喜びに勝るもの無し!
    絶対何度も読み返します!
    いいね
    0件
  • アンコントロールフェティシズム

    栗之丸源

    至高のコミュニケーション
    ネタバレ
    2025年1月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ SMがテーマのBL漫画読んでも何となく上澄みの部分を啜って喜んでたけど、ドムサブユニバースは特に好きだったので今作に惹かれたのは当然の流れかも。BLのドムサブは二重のファンタジーの中で人間のリアルな欲望が描かれてたけど、今作ではドミサブ自体を描いているのがフィルターをかけてない生身のエロスを実感しやすくて自分に合ってる気がしました。
    キャラが良いのもデカいです。2人の性格が柔らかいのと六さんはリアクションがギャグ寄りなので、サミさんと一緒になって笑っちゃう、SM作品には珍しく明るい雰囲気を常に保ってる。サミさんが欲望ギラつかせる瞬間はゾクゾクするしでそのバランスも楽しい。
    性的な交わりでなくても勝手にプレイへと脳内変換しちゃうんすよ。多分彼らの会話のトピックスがコミュニケーションについてばかりだからなんでしょうが、2話の3人の会話ですらエロに繋げてしまい(笑)、人間関係自体が相手にどうして欲しい、どうしてあげたいってことの積み重ねだからか‥グルーミングみたいな歪な関係もあればドミサブのような対等な関係だからこそ2人で追求できる快楽の高みがある。サミさんの抱えてる葛藤も六さんと出会えたことで答えが見つかるだろうと確信してるし、既に1巻で2人の関係がその方向性を決定づけてます。
    有り難いことに1巻では最後まで致してないです。自分が突っ込んだら満足できる読み手でないのもありますが、全体的にエロい匂いがプンプンしてるので物足りなさは皆無。もうそれ自体がひとつのプレイみたいなもんなんスよ。
    痺れた足をイジメるのから始まってワタシ的ピークはトイレのドア越しに漏れる六さんの喘ぎ声、目を描いてないサミさんの横顔‥。脳イキなんて言葉があるけど聴覚や視覚や想像力も全てがオーガズムに至る要素になる、このエロさが私の性癖を抉りまくってます!
    絵も綺麗でキャラも良くてエロい。加えて悦び身悶えするプレイのじっとり感。
    2人共常識人(そのへんすごい気を使って描いてる気がする)だからこそリミッターが外れる瞬間が常に付きまとってるギャップと危うさ。
    2巻の紙版は売り上げ次第‥自分は電子派ですが紙はなくちゃだめでしょ!BL漫画で続きものを追ったことないけど応援の意味も込めて即買い〜!SNSとは距離とってるんで、買ってレビュー書いて作者さんへの感謝の正拳突きしときます??!!
    皆様ご一緒に2人のこれからを見守って行きましょうぞ!
  • 3分インスタントの沈黙【単行本版】

    市梨きみ

    拗れた両片思いの旨味
    ネタバレ
    2025年1月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作者さんの読みたい作品があるんですがメリバっぽいのでメインディッシュ前に著書を読み漁ってます。
    義兄弟×両片思いで、弟は兄への欲情を紛らわすために不特定多数の女性と関係を持ってて、こいつら拗らせてんな‥て描写を読むたびに胸がチクチクするこの感じが好きなので、自分にとってはそれも恰好のスパイスです。
    結局こういうのって相手の為を思ってとか自分さえ我慢すればなんて言っといて自分のエゴに酔っ払って相手を振り回してるだけで今作もそんな感じ。男同士、大切な家族を裏切るって自分たちの考えの中だけで話を進めちゃうので珍しい展開とかはなかったです。その考えに至るのは結局今の社会やモラルによってだからどの作品もこうなっちゃうのは当たり前なんだけど。
    アキの女性恐怖症?みたいなのは面白かった。幼い頃小さな部屋の中での母親との暮らし。母が連れて来る男には性の標的にされ、でもそれすら霞むほどのトラウマを植え付けたのは母親がただの女でしかなかった姿で、セクハラしてきたのが女性上司ってのもこの流れでは必然なんだけどどうしても男性側の被害って表には出難いので良いなと思いました。
    その中で出会った朔の子供らしい純粋な好意に救われたのも納得。
    あと爆弾投下のためだけに登場した高橋が過去の事件も現在の行動も酷いんだけど、展開を盛り上げるためだけに悪人にして使い捨てるのが好きじゃないです。学生時代の淡く匂った恋心は?言い逃げするために待ってたくらいの原動力は?彼の人生はどう変わっちゃったのかなって情が湧いちゃうんだゼ‥。
    作者さんはショタ好きなのか、子供時代のランドセルと制服の対比や、大人になって体格差が逆転し際立つ兄の童顔など、これまた性癖に刺さる人が多そうだなぁと感心しながら読み進めました。
    身体のバランスが偶におかしいとか気になる部分もあるにはあったけど楽しめました。
    いいね
    0件
  • wakarase

    ハタノ

    かわいいイチャコラ浴びとけ
    2025年1月21日
    別サイトで知った作者さん。ストーリーも絵の魅せ方も作者さん独自のスタイルがしっかり確立されていて好きです。
    兎に角どのシーンもこだわりや作者さん自身の好きが溢れてます。
    動作を漫画的に描くのがとてもお上手で躍動感があるっていうか、3次元でピョコピョコ動いてるのが容易に目に浮かぶんです!
    このお話は受けの奏が一人暮らししてる部屋に恋人のともやが遊びに来てエチエチするだけなのですが、ルームツアーのように色んな所でエチエチしてます。2人共可愛くて良い子なのでただただニヤニヤしてたら読み終わってるという癒やし効果抜群作品です。
    女の子にTNKがついただけのような受けなんで自分の好みのBLってわけじゃないんですが、作品全体の完成度が高いので欠点にはなり得ないです。
    個人的には受けの肥大化した乳首が好みではないのですが(開発乳首は良いことだと思うヨ)、作者さんの描く受けはあの形がデフォっぽいのか慣れました(笑)
    いいね
    0件
  • かすりっひ

    御自愛

    破れ鍋に綴じ蓋
    ネタバレ
    2025年1月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オバサン的な言い方になっちゃうけど、イマドキの若者の悩みが詰まってるなぁというのが第一印象。
    芸能界でなくてもSNSで一個人が有名になれてしまう一般人との境界線がどんどん薄れてる時代、承認欲求や自己顕示欲が高まってる中で、思春期を過ごす過酷さで精神を擦り減らす。それに加えてネットの世界とは乖離していく実生活。きっと端から見れば不幸とは言えない家庭環境や学校生活でも、その中で増幅される孤独感は誰とも比べることは不可能。だからあの言葉が自分だけのために届いた喜びで沼っていくのも理解し易い。悩みとか話して、世界にはもっと辛い人がいるよって言われて自分の悩みなんてちっぽけだって思える人はそれで良いけど、誰かが代わってくれるわけでもないその苦しみを、他人と比べるって事に釈然としない自分は2人が呼応する場面で引き込まれました。
    読んでると2人の感情と、それを無慈悲に攻撃してくるセカイとの応酬がこれもまた若い子たちが慣れ親しんでいる、言葉が洪水のように羅列する今時の音楽のようで、コマ割りや言葉の配置が動画サイトにあるようなアニメーション?を使ったMVっぽいのかな、隙も息継ぎする暇もない。若い子たちに親和性が高いと思うし、こういう作品が生まれる必然性は感じます。もちろん自分自身共感できる部分もあったわけだし、この作品テーマにはこのスタイルが合ってると思う。
    ただ作品の中に全て描かれすぎてて、創作物に生じる余白のような間(ま)が欲しくなる自分にはど真ん中の好みではなかったってだけ。自分の頭でイメージを膨らませたいけど、この作品はそのまま頭に流れ込んで占領する感じでスラスラ読めてキモチイイ!てなるのがちと苦手かも。
    配信者ガチ恋粘着系漫画は多分一番有名な作品?を読んだことある程度で、BLではインフルエンサーのキャラ設定多い方だと思うけどここまで純度高めて描いてるのは初めてじゃないか?てくらい自分の存在意義、ファン、ガチ恋、共依存てのが密接に2人の関係と繋がってて、ぶっ刺さる人にはエグいパワーがあるんだろうな。
    SNSが中心にあると不幸にしかなれないとは思うけど、同じクラスに本音を話せる人がいなくても世界が繋がったおかげでそこでの出会いに救われる人だっているから否定は出来ない。ただただ彼らにとって心安らかな関係に落ち着くことを願う!
    いいね
    0件
  • 【単話】春のデジャヴに踊れ

    おどる

    共に『踊る』
    ネタバレ
    2025年1月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 3話まで読了。
    中学生の頃に母が亡くなった場所で出会った、かつて母の生徒だった男性。そして母が愛した曲を共に踊り男性への恋を自覚する。
    感覚的に分かる、彼が母に恋をしていたこと。母を通して自分を見ていること。それを全て知りながら打ち明ける恋心。
    淳が乗る電車を見送って続く会話のシーンが特に印象に残ってるけど、全話通して情景、行動、心情などの描写が上手い。それぞれの生活とダンスで交わる時間の描き方。彼らの生活圏で違和感のないリアリスティックなものしか使われていないのに、ドラマティックに感じるのは完全に作者さんの手腕。会話もモノローグも明確で血が通った言葉だけがそこにある。
    アラサー社会人と大学四年生なので、この社会を生きるうえでの責任や大変さが大袈裟でなく地に足をついて描かれてるし、互いに恋愛対象が異性だってのも彼らが思いを巡らせる物事に焦点が合ってるので設定としての意義も感じます。なあなあに進む関係でなくしっかり思い悩んでいる姿も、覚悟って表現があったけどフェアな関係をしっかり意識させてくれて、男同士って事への言い訳はないんだなって嬉しかった。
    恋愛関係に至らなくても、2人なら社交ダンスと晃介の母をキッカケに兄弟のような親愛を育むだけでも素晴らしいとは思うんだけど、どの場面をとってもビシバシ伝わる色っぽさとキラキラの恋の眼差し‥もうロマンティックが止まらん。舐めるように読みましたヨ。
    恋に落ちて不完全になるっていうか、恋を知って人間の不完全さをも知るって感じ‥淳なんか頭も良いんだろうし冷静なロジックで物事考えることもできそうだけど、3話の晃介への行動を見る限り考えるより先に動いてしまう感じがもう‥それは恋に片足突っ込んでないか?とニヤニヤ。
    キーパーソンが死者だからこその存在感はあるけど、この作品はそういう哀しみに取り憑かれるというよりそれも全て包みこんで、温かく軽やかなワルツを踊ろうってことなんだろうね?
    違う意味でも母を愛してくれた人との会話自体がグリーフだろうし、その会話もセツクスも生きることも、他人と一緒に踊ることのよう。作者さんの意図は知らんけど、自分の中で自然と全てがひとつの円のように繋がって感じられました。
    商業初なのか?作者さん何者?!名前からしてダンス経験者?
    3話で語りすぎよね‥単行本発売したらまた文字数ギリギリで書くだろうよ!
  • 理想の恋人

    琢磨

    エロ怖い♦
    ネタバレ
    2025年1月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 好きな作者さんなので試し読みしたらその腕どしたー!!!?
    ホラー漫画で育ったので題材の珍しさは感じないけど絵が上手いからこその満足度。肉体も表情もとても良くて物語としての説得力に繋がってます。
    ルッキズムや終わりのない身体、肉体改造で心が蝕まれる人間の心理がそのままホラーになる面白さ。受けの理想の身体とは‥ピアスすらしてないツルピカな身体を人間の体気持ち悪いと切り刻む思考に向かう、自分の理解が追いつかない不気味な後味が、思い切りの良さが必要な短編と相性バッチリです。
    攻めはただの体目当てだと思ってたので最後部屋まで行くの優しいなとホッコリ&バッドエンドの予感に違うドキドキを味わえました(笑)
  • マグネット兄弟【特典ペーパー付】

    日野雄飛

    離れたくないのか離れられないのか
    ネタバレ
    2025年1月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ BL漫画読んでて時折胸やけしちゃう少女漫画的な湿っぽさが作品によってはマイナスに作用するけど、この作者さんはそういう心配がない。このお話ももっと闇深くジメジメ自省ばかりのモノローグで語られてもおかしくない内容だけど、そういうのはない。2人で地獄まで行こうぜとか、太陽の下堂々と歩けるようになりたい!みたいなわかり易い2択があるけど、祖父のもとで割と立派な一軒家に住んでて、多分年金とバイト代とかなんだろうけど『普通』の暮らしが実現している。それこそ普通なら身バレする展開を用意しそうなのに、起こってしまった事件も、龍太が普通に働いて生活している以上終わった(償った)事で、自分の意見で言えば彼らはただただ被害者でサバイバー。だからあとに残ったものは2人がそれぞれ感じてる罪の意識や傷。その過去が彼らを今の今まで苦しめてるしこの関係を歪に創り上げてしまってるけど、当の本人たちを見てるとこれで良いと思っちゃうのはただの結果論かも。
    題名にもなってるアンビリーバボー的な設定はそこまで非現実的なものとは思えず、話の中で浮いてる感じもなく自然と受け入れてた。お互いのことを束縛したいとか決して利己的に動いてるわけでなく、その引力のままに動いた結果が2人を唯一無二の兄弟にしている。
    それぞれに彼氏彼女が出来る展開もそれが続かない理由も、どれもこれもあったかもしれない未来をぼんやりと想像させて少し切なかった。
    弟の、誰かに全てぶちまけたくなる衝動はきっとなくならないだろうし、その重荷や罪悪感が純粋な愛情を濁らせてるってことも忘れてはいけない。引き寄せ合う磁石がくっついた時の隙間のない距離間が、一人の人間としての生き方を妨害していることも確かなんだよね。だから離れたくないのか物理的に離れられないのか、というのを考え込んでしまう。
    一般的な善悪や幸福、狂気ではなく、犯罪者も被害者も様々なセクシュアリティを持った人達も、ただ大衆の中に紛れて日々を生きているって事実があるだけなんだよな〜って読んでても思ってました。
    いいね
    0件
  • 隣のアンチくん【分冊版】

    下瀬川ひなる

    みんなの心のアンチズム
    ネタバレ
    2025年1月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 愛と盲信がその瞳を曇らせて、なかなかハッピーエンドを迎えられない2人。モダモダイライラするすれ違いというよりは、アイドルと創作それぞれに強く繋がってて、ただ色恋描いてるだけでないのが良かったです。
    後半毒発電の話題にしっかり触れてるのは、アンチが生まれるのはしょうがないけどただのヘイトスピーチを匿名の仮面被って垂れ流す人はシンプルに嫌いなので嬉しかった。初恋の相手って知ったから改心するでなく、もぐらはそういう自分の行いとしっかり向き合って欲しいとは思う。もぐら自身も自分の中の醜い部分に嫌気が差して、キョンの隣には相応しくないと身を引こうとするけど、わざわざ誹謗中傷するためだけのアカウントを作ったり心血注ぐ人が世の中には沢山いて、でも普段の生活ではそんな人には見えないんだよね。そういう醜い自分を住まわせながら日々を生きている気持ち悪さと同仕様もなさに共感する人もいるのではないかな。いや、マジでネットとかでそういう事してる人最悪だとは思うが(何度でも言う)。台詞にもあるけどアカウント消したからってその事実は消えない。
    もぐらのキョンへの気持ちの克服を見てると、結局は自分が1番自分のアンチってことよな。
    あともぐらがつくったキョン像も見る人それぞれで見解が違うのも良い。
    大好きな人へ直向きなキョンも、自分まるごと愛してるアサヒもみんな大好きなのでウルトラハッピーエンドが楽しみです(^^)
    いいね
    0件
  • おひとり様には慣れましたので。 婚約者放置中!

    晴田巡/荒瀬ヤヒロ

    ケイオスの成長に期待?
    2025年1月1日
    1巻読了(単話でも数話先読んでます)。よくある両片思いのすれ違いかと思いきや、ヒロインはどんどんおひとり様を極め、それに比例して婚約者という立場に胡座をかいてたケイオスは自分の浅はかさに気づく。
    磁石のように片方が歩み寄るほど相手は離れていく。おひとり様を物哀しい存在にさせずにキラキラ輝くニコルに好感度大。
    ラブコメと分かっていながらもケイオスや王女には結構イライラ‥。イライラ対策で作中でガッツリこの二人のことをディスってくれてはいるんだけど、ケイオス頑張れ!よりもとことんニコルにはやりたいことをやって欲しい気持が強い。このイライラはケイオス個人というより、世の中のケイオスみたいな奴や環境への苛立ちが大きいかも。
    ニコルが意固地にひとりでいるんじゃなくて自分の好奇心に忠実なのが良い。ケイオスがそんな彼女をどう支えるかでしかこの物語のラブストーリーは成立しない気がする。
    この作品を好きになれるかの1番の問題が相手役のケイオスを好きになれるかだと思うから、これはニコルと一緒にゆっくりケイオスの成長を見守るしかないのかな‥『期待』の話があったけど、ケイオスもそれなりに自分の無能さには気づいてるはずなので、最強の当て馬とか難関乗り越えて対等な関係を築いて最高の恋人→結婚がゴールなのかな。一昔前なら一人の時間を楽しむことを優先するより家庭に入りなさいって言われてたけど、本当は結婚生活と両立出来ることだからどっちかを取るってのも何か違う気がするしな。子供が生まれた後だってそう。まあ無理ゲーになる要因が多過ぎるけど!!
  • ないしょのストーカーさん

    ヒロハルヨシ

    途中までは★4の気持ちだったけど‥
    ネタバレ
    2024年12月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みでずっと気になってた作品。
    読者は早々にストーカーの正体を種明かしされるようなもんなんで面白がって読めますが、仕事の忙しさで生活を後ろに置いて思考停止中だとしても受け入れてしまうのは完全にヤバイ。でも誰でも良かったはずはないし、ヤバイ奴同士ってカップリングが好印象。八雲のちょっと猫被って表裏使い分けてんのも好きだし、好き嫌いが分かれそうな透も自分の意志とは関係なく出てきてしまう涙がめちゃくちゃ共感出来てこっちもウルウルしました。
    絵も綺麗でえっちぃオノマトペをふんだんに駆使してたり、カワイイデフォ絵も満載。
    書き込みが多すぎるのは苦手なんですが、この物語に関しては割と楽しめてたし、八雲の真っ直ぐ綺麗な眼差しは周りの空気が澄んでるようにシンプルに描かれてるので、それを際立たせてもいました。
    ただ、透にネタバレした朝までがピークで5話の会社行ってまた透の部屋で‥ってクライマックスにかけてどんどんダルい展開に。直前までニヤニヤだったのに要領を得ないやり取りだらけで色んな感情をそのまま垂れ流してるだけだし、それに加えて書き込みの多さが余計に話も絵面もゴチャつかせてて裏目に出てるように見えました。ハマる人はそれがキュン!カワイイってなると思うのですが、全部描けば良いってもんでもないよなぁ、と自分は冷めてしまいました。
    後半をもう少しメリハリつけて描きたいことも厳選すればもっと良くなりそう。
  • くりかえしあいのおと

    野白ぐり

    ひとりじゃないよって聴こえた
    ネタバレ
    2024年12月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 2人の家族ってものへの恋しさがそのまま2人を引き合わせたんだなあと納得できるお話でした。
    どっからラブが含まれてったのかは、決定的なものは描かないって描き方なので、もっと具体例下さい!てなるかもだけど、感覚で実感出来るというか‥。それぞれの性格や過去をすべて考慮して急激に惹かれていくのが違和感まではなかったです。
    結構修の家庭が複雑(14歳で母親出て行って直ぐ継母&連れ子登場、しかも父親が同じのハーフブラザー)なので、桐の存在&音楽に支えられたからといってよくこんな立ち直って父親の元を離れなかったなあと思いました。そこは修はそういう子なんだって納得させて読み進めた部分もあります。タトゥーも短絡的な荒れたアピールっぽいし(^_^;)
    妹も当時の修と同じ年齢で、繊細なお年頃。ちょっと腫れ物に触るような対応なのも分かるし、内心わかってるけど強く否定的なこと言っちゃう感じはあの年齢だし心当たりが‥実際この家族も修もこの形に囚われてたのかも。ある程度の年齢になったら家を出るのが健全だとも思うので、東京に出るのをより自然に見せたとは思います。
    最後の2人で家族になろうって言葉が全体的に上手く収まってて感動したしスッキリ。
    兎に角2人がめちゃくちゃお似合いでラブラブシーンが絵の綺麗さもあって読んでてニヤニヤ出来ます。良かったです。
  • 探偵事務所の飼い主さま

    noji

    バランス感覚の良いお仕事バディラブコメ
    ネタバレ
    2024年12月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ニヤっとしながら読むのにホントにちょーどいい湯加減。最後のストーカー男が出てきて薬飲ませた時は、確かにわかり易いキッカケがないとフミが一歩歩み寄るのは難しいよな‥ってめっちゃ納得したのに、痛み止め薬ってなんだそりゃ〜(笑)いや別にエロを求めてたわけではないので良い意味のズッコケです。その後にご褒美貰えたし♪
    毎回人間じゃない仲間が増えてくのも楽しかったし、事件もフミが警察辞めたのも重い方に走らなかったのが好印象。それは狼の生い立ちで十分で、ラブとのバランスもとても良かったです。
    いいね
    0件
  • 百年結晶目録

    青井秋

    琥珀が連れてきた記憶
    2024年12月22日
    鉱石を食す青年と研究者の旅路。この作者さんの魅力、自分は何に惹かれて読んでいるのかと自然と考え込んじゃう。有機物、無機物が人間の想像力の中で、この世界以上に深く交わる物語。自分は自然物で染め物をするんだけど(植物や土など)、組み合わせは無限にあって、でも原理を調べると科学で成り立っていて、この世界の言葉で説明できるものばかり。なのに染め物をしている最中や出来上がった色を眺めると宇宙かってくらい深い広がりを感じる。そしてそれらを研究してきた先人たちへ思いを馳せる事が出来る。そう感じられる人間の心もまたとても深くて広いんだろう。
    柘榴石についての会話からイーリスのモノローグの流れは一番好きなシーン。俺たちは違う、ではなく似ている部分への優しい眼差しがあのなんてことのないベントの返答から伝わってくる。
    自分は他の人間とは違うってままで終わらず、イーリスが自分が生まれた世界を新しい気持ちで受け入れられたのはベントの存在があってこそで、その違いも似ている部分も全部がこの世界を一層美しくさせているのだと感じる。一は全、全は一の循環を感じる。
    生き物がわかり易く躍動してる漫画的な面白さはないですが、物語としての躍動感は凄く伝わります。表情の変化もとても微細なのですが、この2人が主人公なので仕方なし。
    初めて琥珀というものを知った時に多数の人が感じることって、その中に閉じ込められた時間へのロマンではないだろうか?この作者さんの魅力のひとつが、琥珀のような長い時間の静かな流れを物語にしている感覚かもしんない。静かな感動がこの胸にある。
    いいね
    0件
  • 終わらない友情と片恋論

    美和

    恋人にはもったいない、か。
    2024年12月20日
    巷でよく聞く、友達は一生もんで恋人はいつか別れるものってのが土台にある物語。その考え方には一理あるからずっと言われ続けてんだろうけど、それに引っ張られすぎてるが故に実咲は晴真と恋人関係になることを恐れる。元々恋愛感情がある晴真とそうじゃない実咲の違いはあれど、誰よりも大切な存在だからその先に進めないってのは同じで、お互いにストッパーを掛けてただけで両思いになる要因はいくらでもあったように思える。
    敢えて最後まで2人は恋人って明言しないけど、きっと友達で恋人で家族のような関係を築いていけんだろうなって思える2人だった。
    固定概念とかマイナーチェンジしないままの枠組みにはめ込もうとするからズレが生じるし息苦しくなる。目の前にいる相手と一緒に2人だけが通じる合言葉のような関係をゼロから作っていけばいーんだよね?
  • 白き翅を黒に彩るは

    土地神って設定は好き
    ネタバレ
    2024年12月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 設定は面白かったけど、教授と町長が来てからのいざこざと、クローバーが土地神を継承してトリーテがどったらなる展開はめちゃくちゃ消化不足。神様の力で全部解決ってひねりのないオチで、宗人とトリーテの気持ちまで都合良く丸く収まってる。
    宗人がトリーテがかつて愛した人間と似ていたんだろうし、クローバーの感情を擬似的に体感する事で宗人に気持が向くのは理解してるけど、宗人自身への愛情ってあったのか?ヤッてる場面は十分描かれていたけど心の交流はあったか?クローバーが土地神になることを望んでる、了承するのも納得出来ず、それぞれの気持ちの変化を疎かにしてる印象が強くて、作者さんが設定や登場人物たちの役割を活かしきれてないような感じだった。
    絵は苦手なのっぺり系の身体と表情。小さい子たちは可愛かったです。
    いいね
    0件
  • 鴆-ジェン-

    文善やよひ

    幸せになるための痛み
    2024年12月18日
    無料で1巻のみ読了。
    ジェンのこの世界での存在価値と代価。ヒトとしての幸せを求めれば全てを得ることは出来ない。それでも自分の意思で選んだ幸福の先にこそ、誰が計る事もできない美しさがある。あの白さはズルい、スゴイ、エロい、カワイイ、美しい!!!
    いいね
    0件
  • 極夜

    文善やよひ

    誰にも語られない恋物語
    2024年12月17日
    共に居るからこそ共に忘れていくことの哀しみに引きずられずに微笑む事が出来る物語。観月がツクミヨになった経緯を知った時、思わず声が漏れました。それを知った天野の行動も、その全てを忘れていく常世も、なんて寂しいことだろうと思ったけど、同時に美しいと感じてしまうのが『物語』なんですよねぇ。誰も彼もが忘れ去ったとしても、あの手紙だけが現世に残されているのかと思うとより一層感動が増します。
    歩いてきた道が振り返ると闇に飲まれてたとしても、目の前には皓々と光る月に照らされた道がある。もうそれだけでいいのだと言いきれるくらい入り込めた世界観でした。
    いいね
    0件
  • ジョウブレイカー【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    ニャンニャ

    荒々しくて馬鹿馬鹿しい
    2024年12月17日
    面白い。ダニエルがローガンを裏切ってたことに罪悪感皆無なのがいい性格してんな〜と余計好きになった。あの時も自分はたってなくてもエドはたってたんだからヤれただろうに。ホントの好きかどうかは別として体格は好きなはずだけど、この一線は越えないのか。ある意味ダニエルの思考の辻褄が合ってないのがリアルだと思った。エドを実際どう思ってたかは分からんけど、この人を好きになりたいと思ったのは彼自身が自分の中になかったもの、家庭になかった部分を求めてたとか色んな可能性を考えられるし、不器用とも違うというか、本当によく分かっていないんだと思った。骨ばった若い男の身体でも中の方はみんな柔らかくて、そこに体当たりで入ってきたのが偶々ローガンだったけど、ローガンで良かったよ。なんて胸をホッと撫で下ろすような読後感。
    いいね
    0件
  • Heat×Beat~引きこもりオメガがアイドルに!?~

    ホームラン・拳

    良い話でした〜
    ネタバレ
    2024年12月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 正直引きこもりをナメてると思っちゃうくらいミノルの社会復帰が軽いとは思いましたが個人差あるしと納得させて…ヒジリが勝手にミノルの過去をアサヒ達に話してるのも嫌!アサヒとミノルの会話は次のステップに進むための種を蒔く大事なシーンだったけど、ミノルが自分で言ったほうが良かった。他人の秘密を本人がいない場所で勝手に広めるって展開が嫌いなので‥。
    ミノルとエイジの関係性が前作と同じ感じなのですが、Ωに尽くす献身的なαが結構好きなので楽しく読みました。アイドル像も割と作者さんの考えに共感出来るので、読んでて嫌な気分になる展開はなかったです。Ωとしての機能に支障をきたすほどの辛い別れがしっかり昇華されたことがラストのライブで証明されてて後味も良いです。元婚約者の告白も蛇足感はなく、もちろん最悪な行動だったけど彼にも抱えていたものがあったのは理解出来るし、作者さんが単純な悪者に描きたくなかったんだろうなって思いました。ミノルも彼を心から赦せた事でやっと過去から解放されたんだと思います!あと耳空き帽子なるほど!耳隠したら音聞こえにくくなっちゃうもんね!!
  • Heat×Beat~オメガだけどアイドル始めました~【電子コミック限定特典付き】

    ホームラン・拳

    誰かにとってのポラリスに
    2024年12月16日
    初めて読む作者さんですが、絵が綺麗なのと、漫画を描くのが上手ですね!て感じです。とても見易かったです。
    アイドルだけのことではないけど、ファンがつくような人たちはその時点でファンを裏切ってはいけないってしがらみが生まれるけど、何が裏切りかはファンだけで決めることでもないと思う。全員を幸せにすることは出来ないし、なら自分が正しいと思う事に誠意をもって突き進むしかなく、そこで離れていく人は仕方がないし、その先に新たな世界が広がってるはず。華沢ハルコという存在が一人のΩの少年に夢を与え、彼女がかつて立っていた世界に今立っている。でも時代は進み、アサヒが新たなΩの生き方で誰かの救いになるって流れが綺麗で良かったです。
    最後の合同ライブでの告白はかなり大胆で、どっちに転んでもおかしくなかったけど、台本にはない2人のやり取りに何かを感じ取った人達だけが残ればそれでいいのだと思う。アサヒって名前も効いてます。
    あとがきにも書いてあったけど、もっとここ描いて欲しかったな〜って部分が結構あるので心残りではあるけど、設定もりもりの割には満足度も高いです。それはやっぱり全体を通して描きたいテーマがしっかりしてたからなのかな?と思いました。
    ヒジリとか他の作品なら絶対アルファとして描かれそうだけど、ベータなのとか色々設定も興味深くてもっと読みたい〜ってなりました。
    追記/ケモミミ必要あったか?と他の方のレビュー読んで、確かにそこまでフィーチャーされてないけど帽子の工夫とか細やかなケモ耳描写が好みでした。
    いいね
    0件
  • 山向海噺【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    平眞ミツナガ

    内容は好みでした。
    2024年12月15日
    表紙が微妙で惹かれずずっと読んでこなかったけど読み放題ってことで。
    表情やエロシーンがあまりそそられず、2人で初めてセツクスする時も、テツは幼い頃からの願望だったのに表情や身体の反応からそこまでスゴイことをしている感じが伝わってこず。テツが自分で考えて行動することが話自体にも重要なことなんですが、モノローグが多い割に面白味もなく読むの辛かったです。
    おとぎ話や、嘘でも真実にでもなる不可思議な物事がこの世にはごまんとあるってのが上手く絡んでて好きなのですが、絵とかの表現がそれに追いついてない感じで魅力が描ききれてない印象を受けました。
  • 岡田くんのごはん結び

    ぴい

    ちょい消化不良
    ネタバレ
    2024年12月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 食で結ばれる人と人との関係も登場人物もみんな好きだけど色々気になることも多い。
    実家を出てこのアパートで暮らし始めてほぼ1日中在宅してるという岡田は何者?翔のパパ普通のサラリーマンっぽいのにキッチン共用風呂銭湯のアパートに住んでるのは何故?引きこもり隠れイケメンがどうやって生活してるのかの全貌が全くわからない。翔が母親のもとに急に戻らないといけない理由がよく分からないし(両親離婚で母親は海外に長期出張だからいずれは戻る予定だったのに急過ぎるし父親がそれを知らせる時の慌て方が変)、両親で話し合ってまだ小さいんだから1年生の間だけは転校延ばそうとか出来なかったのか?
    描き下ろしとあとがきで上記の疑問がいくらか解消されているけど、本編であれ?と思いながら読まなきゃいけなかったのでちょっとモヤモヤはします。翔のことだって学区同じってオチならそれこそ転校必要ないじゃんって思っちゃったし。1話が20ページくらいなんでそこそこのオチはつくけど毎回ちょっと物足りない+疑問が生まれる、みたいなのが続くので、もう少し登場人物減らしてちょっとずつ深堀りしてってくれたほうが良かったなって感じです。
    いいね
    0件
  • 男子、隣人と食せよ

    森世

    飯系とこだわらずに読めば好き。
    2024年12月15日
    ご飯ネタの漫画って近年のはこれみよがしなほっこり系が苦手なので読まないけど、好きな作者さんなので読んでみました。チョイスされた料理もレシピもそこまで‥て感じなんだけど、この2人がご飯で繋がったのは理解できるし、ご飯を人と食べる原体験の記憶や未練が自分の諸々にちょっと刺さった。麦の弟、小豆の登場でより浮き彫りになるけど、歳の離れた兄弟、親の離婚、それによって兄弟間で親、家族への目線や認識がかなり違ってくるってのがめちゃくちゃにリアル。小豆が『おかんの家戻る』って、家に帰るって言える場所がない感覚とか上の兄姉への羨望や残される孤独感。これはかなり共感した。
    結末も最後の米田の台詞も良かった。他人で普通なら友達にはならなかった2人だけど隣人ってくらいの近さだから今の関係があったんだろうし。就職して離れたら連絡途絶えそうだけど麦より先に小豆が米田ん所遊びに押しかけたりしそう(^^)
    この作者さんじゃなきゃ読んでなかった作品。自分の体験に重なったから思い入れ込んで読めたけど、飯系としては中途半端かも。あとがきの食卓漫画ってので腑に落ちた。
  • しょう先生のエッチなひみつ【単行本版(電子限定おまけ付)】

    野田のんだ

    シンプルに良かった。
    2024年12月14日
    女性器と違うって言っちゃう奴は絶対嫌だし行為中に喋りすぎだ、石川!前半はほぼイイトコなしの石川だけど、気色悪い奴が現れたおかげでちょっと株が上がる。しょういちのトラウマを石川相手に重ねて、それもまるごと一緒に乗り越えようとしてくれる石川が最後は頼もしく感じるまでになっていた。良い話だった。蟻じゃなくてすげーむし一緒に見てる2人が最後可愛いね〜思ってたら番外編も楽しかった〜。わかり易くて万人に受け入れられやすいお話って感じです。
    いいね
    0件
  • 海のそこ【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】

    じんにくれーちぇ

    決して嫌いじゃないけど
    2024年12月13日
    初読み作者さんだけど、カニバリズムが好きなんかな?名前といいわざと人食いって呼んでたり、BL漫画でここまでの野蛮さは珍しい。1ページ目から行為に励んでいるっていうのも、死後の矢風の風貌もなかなか思い切りがいい。
    話も世界観も面白いとは思うけど、1冊分には詰め込みすぎだし、設定や展開も読み手がある程度汲み取って補完されてる感じがする。色々な物語に触れていれば理解できる設定の寄せ集めではあるので難しい話ではないけど、色々手を出しすぎて上手く終息出来てない気持ち悪さが若干残った。
    2人の可愛い仲睦まじい姿は好きだけど、エロシーンをエロと認識出来ず。舌の吸盤で吸い合うのとかは面白いとは思うけど、タコ足食べてるようにしか見えんかった。
    0話が一番面白かったです。
  • トモダチ・エンゲージ【単行本版特典ペーパー付き】

    和良比もち

    自分には合わなかったです。
    2024年12月12日
    無料期間に1巻のみ読了。
    都会にアコギと夢を背負って来た白Tジーパン野郎とかならまだしも、大学行かせた家族だっているのに何の準備もせずに上京してんのって時代錯誤甚だしい。もちろんカップルのフリでアパート契約して、ヤッてるふりでホントにヤッちゃうくらいのおバカちゃんだってのは重々承知だし、漫画なんだから〜BLなんてそれこそファンタジーじゃん?のツッコミも分かるくらいにはBL漫画読んでますが‥会話の流れもおかしいし、友達も物わかり良すぎるし、またフリでヤるし、何でかLOVEホ行ってるし、大家さんとの下りも気持ち悪いし‥前半は特に突飛な展開や設定が多すぎてついていけず。後半は結構真面目なトーンなのですが、前半の違和感を打ち消すことは出来ませんでした。
    絵は綺麗だしハッピーエンドをお祈りしてますが続きを買いたいとはなりませんでした。★2つけようとも思ったけど1巻のみの感想で申し訳ないので3にしときます。
  • 紅椿

    三田六十

    やさしい紅椿
    2024年12月12日
    序盤出てくる年寄りの男女がなんとも味わい深くて、これは面白いぞとなる!年寄り描写大事!
    アカの為に隠した手足も顔も、アカが見える世界は片目のあの小さな穴だけで、抱きしめたくても相手を傷つける爪が邪魔をする。守りたい、怖い、寂しい、悲しい‥独りでは背負いきれない感情が2人に降り掛かっているのがひしひしと伝わってくる。
    この世に産み落とされたアカに手を差し伸べたのも、縛ったのも、手放したのも、そしてまた探そうとすることも、全て身勝手な様だけど、そこにある命に人の心がする事は佐吉のようにあって欲しい。
    日本の昔ばなしに違和感を感じるからこそ、この作品にシンパシーを抱いてる気もします。ゲゲゲのやつとか好きな人はグッとくると思いますよ‥最近のあのゲゲゲな映画とか好きならおすすめですよ‥結末にも救われてたんまり泣けます。アカが人間になりすぎてるが(笑)
    あとがき読んで、紅椿でも別に良いけどやさしい紅椿が採用されなかった理由がよく分からん。ええやん、やさしい紅椿!
  • IRUKA

    絵津鼓

    これは特別
    2024年12月12日
    2話まで。このまま何も始まらず、何も成し遂げられることなく入嘉たちの日常が続くだけでいい。でも同時に授業中お菓子食べちゃう事件を発端として、
    入嘉が感じ動いたこと全てが色んなものを浮き上がらせているのが見えてきて、もう既に成し遂げられたことが沢山あるのだから子どもって日常を奇跡のようにしてくれる存在なんだとハッとする。
    明確な恋心ではなく、憧れに近い、喋るだけでちょっと鼓動が速くなる、そんな相手の土橋が中身もイケメン過ぎてこれには私もキュンとした…。
    中心にBL(ラブストーリー)があるわけじゃなく、ちゃんと生活が真ん中にある物語は自然と視界がひらけてて色んなものが同時多発的に見えてくる。
    土地の空気感、子どもと大人、日常の特別感が詰まってる。オバケ入嘉!可愛いも詰まってる!!
    作者さんのセンスがグサグサ刺さりまくって、漫画って総合芸術なんだと改めて実感するような作品です。
  • 泣き喚けと命じてくれ

    口無羊

    お店のママが好き!
    ネタバレ
    2024年12月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんがSM愛好者なのかは知らないけど、個人の妄想のみで描いてるわけではなさそうな内容。鞭は音速を越える、とか台詞としてのインパクトが強かったり(勉強になります!)、真面目にSMをテーマにしてんのは伝わってきた。
    最終巻は、終わらせる為の展開って感じの中途半端で無理くりに感じて、帰らん言って割と直ぐ帰ってきてる先生のタイミングの良さや目隠しプレイをやっちゃうのは急に物語上の都合が急に匂ってしまったのでもう少しじっくり読みたかった。許嫁っていう女性の身体の傷は先生とのプレイなのかなんなのかもよく分からないままだし(両頬の怪我って何?!)。
    先生が他人を上手に正しく愛せるのかという恐怖は、家庭環境が影響していて、彼の性的嗜好もソレに所以する。性的嗜好も志向も、先天性、後天性とがあると思うけど、圭介を赤ん坊って言い表してるのを考えると、本当に彼らは2人で0から正しく愛し合えるのかを実験のようにトライアンドエラーで進もうとしてるんだろうか。この2人は純粋なSMの主従関係にはなれなさそうだが。
    圭介が、自分が性的暴行されたことすらプレイに昇華しようとしてんのがゾッとするけど、確かに私生活との境目が分からない2人の関係はとても危ういが、何となくロマンチックなエンドなのでまあ頑張れ!(笑)続いてるっぽいけど自分はここまででいいかな。
    いいね
    0件
  • 昔はカッコよかった

    なかにしゆうた

    転んだら休む
    ネタバレ
    2024年12月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 昔は楽しかったと合わせて読んだけど、同じようなテーマで描かれてるので、どっちか良いと思ったら一緒に読むのもオススメです。
    張り詰めた糸を眺めるのが怖いので、切れる前に全部切っていきたくなる自分にはちょっと苦しくなるお話。2作しか読んでないけど、人間の緊張と緩和?みたいなもん?がエロと精神面で同時に描いててひょえーってなります。
    弟が頑張ることの意味を履き違えてなくて、飄々とした明るさで姉のことを『転んで休む』って言ってるのがめちゃくちゃにイイ。姉が頑張っても頑張んなくても弟は姉を好きになっただろうけど、姉の頑張る姿を知っているから、今弟が何をなんの為に頑張れるのか分かっているんだと思う。そう思うと少し救われる気もする。
    それ以外の血が繋がってない云々の都合の良さは、それくらいのチートは許せるかな。姉が血の繋がりないのを知ってて、それが頑張ることに拍車をかけてるってなっても良いかとも思うけど、そうなると弟への気持ちを諦めるって方向にいかないから難しいか。
    エロに関して言うと、チラリズムに萌えるのは一般論として共感するんだけど、この作者さんのモロの下品さは引くレベル。だけど目のイってたり凝視してたり、明るい雰囲気と総合的に見ると笑えるに変わる。エロいわ〜とはならんけど、このエロさにハマる人がいるのは理解できます。★5にしたいんだけど、どうしてもエロの趣味が合わないのでごめんなさい〜〜
  • 昔は楽しかった

    なかにしゆうた

    怪作?衝撃作?感動作?分からん、全部!
    2024年12月10日
    作風というかエロに関しては自分の趣味とは違うけど、泣けてしまったのでレビュー残しておきます。
    違和感をSOSとして無意識、意識的に周りに見せる人は沢山いるが、それを感じ取って行動に移せる人はきっと多くない。日々の忙しさに打ち消される違和感がほとんどだ。彼らは家族だから当然だと思うかもしれないが、そうとも限らないし、母親たち、弟がそれぞれ直ぐに動き出し、それでも結果として間に合うかは分からない。ただ弟が常に走るスピードを緩めなかったのは確かだった。台詞も少ないぶん、絵としての情報量の多さが際立ってて、めちゃくちゃ怖い場面が多いので、血だらけの画面より生々しく感じるかもしれない。その瀬戸際で姉弟は性へ執着する。それが今日の生への執着に繋がる。そして互いへの想いが重なる時、未来への執着になる。単純なことだけど美しいなと思った。
    いいね
    0件
  • めまい

    田中鈴木

    蜃気楼の先に見えるもの
    ネタバレ
    2024年12月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 小学生の頃、山にぐるりと囲まれた町で生まれ育った自分には、山の先にまだ世界が続いているなんて思ってもいなかった。世界の広さを知らなかった頃の自分は怖い物知らずで、無邪気に笑っていられたのを、今では記憶とも言えないくらいの朧げな手触りだけが残ってる。だからなのか、哲雄が幸太郎を選んだ気持が分かるような気がした。
    結末を知ると、あの逃避行は破滅へ向かうものではなかったし、哲雄が現実を迎え入れるまでの猶予、最後の青春を一番自分が輝いていた頃を知ってる友達と味わうための時間に私は思えた。
    父親殺しが少年時代からの脱却的な表現がよくあるけど、強制的に親離れをさせられた哲雄。最後の寄す処が幸太郎との時間。しかしもう戻れない世界に哲雄は行ってしまったのかもしれない。追い打ちが幸太郎が犯した罪だった。両親のことも含めて自分が手を下したものではないからこそ、コントロールの利かない同仕様もない絶望に、哲雄は自分だけが抱えて消え去ろうとした。が、それも叶わない。
    幸太郎よ、お前はどんな未来を生きるんだ。お前がもう戻れない過去はどんな景色か。蜃気楼のように見えるものはないか?
  • お手数ですが、あなたのミルクをいただけませんか?

    森キヨウ

    楽しかったです
    ネタバレ
    2024年12月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タカラみたいな生真面目な人って日頃の鬱憤の発散が下手くそそうだから何処かで爆発しそ〜って思ったらムマの食事中に頭押さえるのは!…やりそうだなって納得しちゃった(笑)とてもお似合いのカップルでなによりです。センパイ(コウハイ)も良きところに落ち着きそうで、熱中するほどの面白さやキャラにハマる個性や絵の良さはないけど、後味良くサラッと読めました。
    いいね
    0件
  • 働き蜂は誰に蜜を捧げるか【SS付き電子限定版】

    さがの

    良い話なんだろう
    ネタバレ
    2024年12月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 個としての存在感が強すぎる人間と働き蜂とを合わせるのは、仕事とかなら揶揄に使われることはあるけど、性行為では珍しい気がする。単純に快楽と愛情のコミュニケーション的な役割が強くなった人間の性行為との対比ってのも違うし、エックスの存在含めて上手く自分が面白がってこの作品を読めなかった。
    後半はロマンチックな話で、時かけのような余韻が残るくらいなら良かったけど、エックスの力が弱まってたからか、愛の力が勝ったのかは知らんが、記憶が戻るのはあまり好きなオチではなかった。
    他人を愛すること(自分を愛すること)は怖いけど、何度でも愛そうとする人間の美しさと性行為で記憶も奪われるって設定が効いてきそうだけどあまり心に刺さらなかった。兵藤自体はそんな好きになれなかったけど彼らの関係の方が面白がれたかも。
    いいね
    0件
  • 僕で満たして【単行本版(シーモア限定描き下ろし&特典付き)】

    歩久野トロイ

    俺達が前例じゃい!
    2024年12月8日
    狼が兎に襲われちゃう姿に萌える話かと思いきや(もちろんそれはあるんだけど)、種族の違う者同士が歩み寄るより良い未来!の物語だった。2人のことを頭ごなしに反対するヒト達とそれを古臭いと言うヒト達。全てがわかり易く描かれてるのも、結末も、それ以外あり得ないくらいのハッピーエンド。私達が夢見る未来の姿って感じ。そんなの文句のつけようもないですが!全体的に柔らかく明るめに描かれていて、もっと深堀りしても面白くなりそうだけど、コレはコレで調和が取れてると思います。みんな可愛くて良かったです(^^)
    いいね
    0件
  • マイ・ヒート・ヴァンパイア

    青井さび

    色んな愛と覚悟を感じられる物語
    ネタバレ
    2024年12月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヴァンパイアの設定が面白く、ストーリーにもしっかり絡んでくるのである程度分かるまで展開が読めなかった。ユージーンの父親やノアの関係も上手く繋がっているしで無駄なものがなく全ての設定や関係図が機能してる感じだった。途中までヴァンパイアにならないでダレルと生きることを選ぶんだと思ってたから、過酷な展開に切なさが増します。だってダレルが死んだらユージーンは自ら陽の光で灰になる‥て事だよね?そういう未来を想像し、父親たちの元からも去らなければいけない結末が‥良いんです!敢えてこの展開にした作者さん、ありがとう!愛する人と死ぬまで生きる幸せが切なさとの相乗効果で感動しました。ラストのコウモリやバニラアイスがまた憎い演出ですなぁ〜。絵は拙さも感じられますが、気にならないくらいお話にヤラれました。
    いいね
    0件
  • その肌の熱さをおぼえてる

    ジョゼ

    棚ぼたの恋
    2024年12月8日
    片想いの折り重なる三角関係ものではかなり好きな作品!余白がちょーど良い!その余白の中で、描かれてる情報の煮詰めた妄想をする余裕を貰う。甘い香水の香りを想像したり、弦がコータローの髪を優しく触る指先を思う。それはまさにコータローがあの夜の相手が弦だったと気づく夜の静けさのような、余白。これだけ沈黙を貫いてきた片想いだから、2人はとことん思いをぶつけ合う場面は必要かもねーとは思うけど、弦のアパートでの言い合いはちょっと物足りない、面白みのない場面だった。後半の幼馴染の枠から外れようと向かい合う2人をもっとニヤニヤ読みたかったけど、正直イマイチで残念。コータローの棚ぼた感から、もっと弦を意識するコータローが見たかったし、弦の好き好きオーラプンプンさせて欲しかった!自分の前半読んだ感覚では期待値MAXで、もっと盛り上がる予定だったんだよ‥奏もモブキャラじゃないんだから2人が付き合い出したの気づくとか2人で伝えるとかの場面ある方がまとまりが良い気がする。
    いいね
    0件
  • 本日のご用命は?【SS付き電子限定版】

    千葉リョウコ

    当たり障りがなさすぎかな〜
    2024年12月8日
    設定は好きだったけど、傷ついているミチルを立ち直らせるための澤村の行動がちょっと苦手だった。桜を見に行くくらいで別に死にゃしないけど、荒療治って人によってはもっと致命傷になり得るし、担いでまで連れて行くのは、単純に澤村がミチルの立ち直るペースを待ってられないっていう、澤村の都合だった気がする。もっとゆっくり太陽が雪を溶かして、地面が暖かくなって一緒に雪を溶かす‥みたいなペースでも良かった気がするんだよな。もちろん澤村の少し強引なくらいがミチルを掬い上げるのには合ってたんだろうけど。モヤッたのはそのくらいで澤村の後半の決断とかは納得出来るし良いなと思いました。他の短編も全然悪くないけどどれも似たような感じで面白味には欠けるかな。ライトBLや初心者向けって感じで、作者さんの著書なら最近のものの方が好きです。
    いいね
    0件
  • ぬるぬる宇宙人との邂逅 【電子コミック限定特典付き】

    河合あめ

    めっちゃシンプルなこと『好き』ってこと
    2024年12月7日
    タローがほんっっっっとに可愛い。きっとミツルと一緒にいて怒りや憎しみみたいな負の感情が必要がないくらい、単純な好きの気持ちだけを原動力にこの星で生きていられるって奇跡にキュンが止まらない。ピュアな若者の青春漫画読んでると、こいつら中から発光してんのか?てくらいキラキラしてんだけど、タローは物理的にピカーンと光る。相手が異星人だから不思議な話にも思えてしまうが、全ては相手を思う事、信じる事、対等である事の大切さが描かれている。これもまたとてもシンプルなことだった。もう全部好きだしミツルの部屋もチャンプルー状態で可笑しいしでずっと楽しかった〜〜(⁠´⁠ε⁠`⁠ ⁠)
  • パンデモニウムより愛をこめて【電子コミック限定特典付き】

    恋煩シビト

    私たちはカオスを生きている
    2024年12月7日
    オムニバス的に様々な愛のやり取りが描かれていて、誰にも彼らを裁き引き裂くことが出来ない、必要もないような気持ちで眺めることになる。彼らとの出会いが真っ白なキャンバスのルイの心に様々な疑問や気づきをもたらす。重くなりすぎずにサラッと読めるのに生きることの核心をついてるような物語にワクワク♪誰もが生まれたままの純真無垢なままではいられない。でもその黒は心が穢れた結果ではない。
    面白かった(^^)
    いいね
    0件
  • 童貞淫魔はソープ男子にガチ恋中!

    ことぶき

    ガチ恋なのか?
    ネタバレ
    2024年12月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 何でか終始ノリについていけず。ギャグも面白く感じられないし、レオがボーイ辞めたと思ったらマッサージ師?になってるのが一コマだけあってなんの脈略もないから違和感あるし、三久のキャラも話に都合良く使われてるだけで人物像が上手く掴めない。絵も上手くて描写も状況がわかり易いようになってるし、本当は本気で愛されたいレオと、イン魔のクセに生真面目に人間との恋愛を夢見る久住が出会うことで本当の愛を知る‥的な話にしたいのも伝わるんだけど、そもそもなんでレオはわざわざボーイをやってたのか(ただエロいことが好きなのか、金が欲しかったのかとか)、どこで本気でお互いを好きになったのかとか曖昧な部分が多くて、ほぼ2人のことしか描かれていないのに、読み終えても2人のことを深く知ることが出来た気がしなかった。結婚に突き進むほどの2人の気持も見えてこなかった。最後の三久の恋人の生まれ変わりのくだりも必要か?全てが取ってつけた話のようで、感情移入が難しかったです。
    いいね
    0件
  • 君の舌はドルチェ

    さとみち

    良い意味で裏切られた!
    ネタバレ
    2024年12月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料で1巻のみ読了。表紙と帯のアオリ文でサラッと読めそうなエロBLかな〜と軽い気持ちで読み始めましたが、お話がしっかりしてて読み応えがありました。餌としか見ていない人間も料理も店も、ハルタカとの出会いで考えを改めていく過程や、地味な見た目のハルタカもイケメン好きとか料理に対する思いがちゃんとあって、ただのイン魔もので終わってないです。ジーノの出現により、良いツラの悪魔対決が楽しい!ジーノのお尻が出てきた時は、別に求めていたわけでもないですが、嬉しいサプライズでした(笑)恋敵としてではなく、師匠として保護者的な位置からハルタカを守ろうとしてんのも良い!これはジーノのスピンオフが読みたい!となったけど最後にしれっとパートナー登場〜。機会があれば2巻も読みたいですが、1巻で区切りは良いので満足感あります。
    いいね
    0件
  • 仕立て屋と坊ちゃん

    大島かもめ

    品の良い年上受けはイイねぇ‥
    ネタバレ
    2024年12月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻で私も片山の大人の魅力に惚れまして、2巻も楽しく読んだんですが、イギリス行くのも2年くらいで帰ってくるのも中途半端に感じる部分もあってそこまで入り込めず。2人が別々の場所で気持ちに整理をつけたり成長する事が必要なのは納得なんですが、わざわざイギリスか〜?てなっちゃいました。寺島の登場で場が荒れんのは刺激があって良かったんですが、1巻読んでる時は片山には歳上の男の影とかが似合いそうに感じてたので物足りなさはありましたが、2人の関係に集中は出来ました。
    結局片山にとって秀一郎の存在がどんだけデカくなってたか気付かされるってのがジワ〜っと伝わってきたので良かったです。
    プレゼントのあげすぎ&受け取り過ぎはちょっと過剰とは思ったかな‥。秀一郎がイギリス会いに行く以降どっかで彰呼びするだろうと思ってたので、ソレは心残りです。
    いいね
    0件
  • 一匹オオカミ、恋をする

    高嶋しゃけ

    甘い夜になる
    2024年12月5日
    ぬおぉ〜!蓮がめっちゃ好みだ〜。見た目もファッションも穏やかな空気も最高〜。獣人ものの中でも耳の変化が好きなタイプで嬉しい!身体も角張りすぎずに男性の程良い肉付きって感じで好きだし、色んなものがちょうど良く描かれている。
    2人とも臆病で寂しがり屋で、夜の孤独を知っている者同士。だからこそじっくり時間を費やしてくっつくし、読者も辛抱強く見守る。途中も可愛い弟くん登場で飽きずに読めました!ケモミミ姿や発情期、色んな伊織を堪能できる蓮が羨ましいぞ〜
    いいね
    0件
  • 君の夜に触れる【単行本版】

    もりもより

    デビュー作とは思えない〜
    ネタバレ
    2024年12月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本編のみ読了。絵の美しさに惚れ惚れするだけでも楽しめると思います。
    話の展開としては千夏の父親と殺し屋家業の顛末は納得し難く、途中からどうするつもりなんだろうかと不安がありながら読み進めていました。一応千夏は人殺しはしてないってことなんですよね。殴るだけ‥。父親は千夏を手放すつもりはないだろうし、佳澄なんて恰好の的だろうし。でも父親を殺すって展開は(表紙に救済とあるし)なさそうだしと思っていたらやっぱり深くは描かれず、生ぬるいとも感じます。父親にも救済があるかとも思ったけど妻も手に掛けてたとあり、この話の手には余っちゃってる印象が最後まで残りました。でも正直この物語って千夏と佳澄の世界だけが守られていれば満足出来てしまう雰囲気重視な部分が大きいので、想像の範疇を超えないのも想像通りで、それだけで満足出来てしまうくらいの世界観が出来上がっているとは思います。自分的にはもう少し話の展開があったら良かったなとは思いました。
  • マイ・スイートハート・アディクション

    ノキワミ

    マイナスポイントが加算されていく
    ネタバレ
    2024年12月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最初はかなの言動にドン引きしてたけど、高嶺も負けず劣らずで自分は2人共苦手だった。高嶺がドキッとするかなの仕草も、『嗜虐心』を煽るっていう表情に最初から無意識に惹かれてたって前提があるからか読み手として一切共感出来ず、この時点でかなきゃわいいってなってないとこの先も読むの辛いと思います。キスもソッコーだし、既に2ヶ月アタックされてたのに付き合ってるフリ始めた1週間とで、高嶺の変化は何なの?と展開の都合にしか思えないし、それで高嶺もやることヤっといて仕事の無茶を押しつけてるのとかホント嫌だ。自分は新入りって呼ばれたら訂正するのに2ヶ月隣で一緒に働いてる人の名前も覚えてないし、職場で好き勝手に行動し過ぎでは?兎に角2人とも自己中で公私混同しすぎ!!
    初セツクスもすぐ隣ベッドなのにフローリングの上で〜膝もつかせて!と、今まで付き合ってきた女性と違うって気づいていても自分勝手なセツクスは変わらんな‥とか作者さんが多分意図してない所までキャラの印象に繋げてしまう。
    キャラを肉付けするひとつひとつがそのキャラを好きになれる要因にならないというか、このsage方は後半怒涛の好感度爆上がりのための助走でないとおかしい案件。ビフォーアフター的に高嶺が超スパダリになるとか、せめて最後は職場でも、社会人として、人間として成長した高嶺を描くくらいはして欲しかった。凪の名前覚えたくらいじゃ足りないよ。
    常識の枠から外れるキャラは読者がそれを愛嬌と感じたり好きになれることが前提で、溜まったマイナスポイントが相殺されるほどのホームランも大逆転もないままならそれは監督の采配ミスかと。例えばあの上司が会社でも不祥事カマしてて高嶺が成敗〜みたいなわかり易い展開あっても良かったかも。
    絵はハッキリしてて好きでした。
  • 桃田先生は純情サキュバス【完全版】

    こめおかしぐ

    終始安心して読めました。
    ネタバレ
    2024年12月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 話の展開としては重要な設定だけど、桃田が変身するわけでもないし、セツクスも至極普通なのでサキュバス感はめちゃくちゃ薄め。
    2人とも真面目で好感の持てるカップリング。諒太が、歳の離れた弟がいるからか面倒見が良くて頼りたくなるめっちゃイイ男!桃田が母親の話ちゃんと聞いてないし諒太に説明もせずに連絡絶とうとするけど、そこで引かずに落ち着いてそれおかしくね?てなるの流石っス!読者も諒太の弟との繋がりとか、一人から精気を奪うと〜てのは普通に読んでたら先に気づくように描かれているので冷静に読んでられます。★5にするほど熱中はしなかったけど、とてもお行儀の良いお話。
    いいね
    0件
  • 今はセックス以外したくない

    藤峰式

    モヤモヤする〜!!!
    ネタバレ
    2024年12月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルも入日の本能的な優しさも好きだし、ズタボロになったつづりが少しずつ再生していく良いお話とは思うんだけど、入日のセクシュアリティとか細かいことは気になりつつも描きたいことは分かるので目を瞑って読み進め、しっかし、最後の元カレの始末の付け方が『粗チン』でいいのか?!やられた事と釣り合い取れてなくね???そう笑えるくらいになれたのは喜ばしいし、前向きさが際立ってるとは思うけど、振られた腹いせにネットに上げるって所謂リベンジポルノなわけですよね?ぬるすぎやしないか??払暁が股間噛み付いてもお釣りがくる‥噛まれてASOKOが腐ってなんとか渋々‥勧善懲悪を求めてるわけじゃないけど、あのオチで2人と一緒に笑える〜とはならなかったなぁ。
    いいね
    0件
  • 惡い男【デジタルエディション】

    中村明日美子

    好い男たち
    2024年12月4日
    初めて読む作者さん。一見個性が強そうに思えますが、とても読みやすかったです。雰囲気で語ることに頼りすぎず、ちゃんと物語としての面白さもあってどれも楽しく読めました。惡い男というタイトルで表紙の絵のみの情報で読み始めたのですが、バイオレンス的な悪さではなく、多面的に見たらそうとも取れる部分がある、て感じです。表題作の描き下ろしが1番雰囲気重視って感じ。春の画、ヘンタイ、ぼくのすきなにいちゃん、が特に好きでした。
  • いとしいぼくら【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    夕倉アキ

    やっぱり良い(^^)
    2024年12月3日
    単話で追って読んでてそちらにもレビューは残してますが、単行本版で久しぶりに読みました。もともととても絵が丁寧で綺麗、お話もしっかりしている作者さんですが、今作はメインのキャラが特に好みでした。エマ、リュウ、リリアが経験することが普遍的なことなので頷きながら読めます。やった側は忘れてることがほとんどなんで、コレを読んでも『エマ達可哀想😢』で終わりなんだろうし、私自身忘れてること沢山なんだろうなぁって沁沁思いました。
    作者さんは本当の悪人をつくらないことを心がけてたのかな?てくらい色んな配慮が感じられるお話になってます。自分的には加害者はかつての被害者の可能性を常に念頭に置いてニュースを見たり物語を理解しようとしてますが、全員がそうだと逆に薄っぺらくなるとも思っているので、配慮し過ぎて生々しさは欠けてると思います(笑)かなり真っ当で正しい事しか言ってないので、ちょっと疲れちゃうかもしれないです。でもそれ以上にこの作品に救われる人が沢山いると思います(^^)
    いいね
    0件
  • 妖しの箱庭に浮かぶ月

    羽純ハナ

    鬼は怖くなきゃ!
    ネタバレ
    2024年12月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 弱いものは淘汰され、強いものが人間も混ざりあったヒエラルキーのトップにいるっていう、物の怪が実在する世界。しかしほとんどの人間には知られていないので、結城も初めての事に驚くばかり。
    赤月にマーキングされるのだって偶然が重なっただけのようなものだけど、2人はあっという間に惹かれ合います。赤月の正体と、目に映るものだけに惑わされないことと、誰もが人に見られたくない醜い部分があるってことが上手いこと絡み合って描かれています。なので意外と共感しやすいお話なのでは?フルーツ◯スケットもそういう部分が好きだったなあと思い出しました。お互いにそういった柵から解放されてスッキリした姿が見られて良かったです(^^)人外でも可愛いより怖いとかちょっと気持ち悪い寄りの方がキュンとするので、牛鬼はしっかり怖くて最高!白妙たちももっと読みたいくらいだけど後味良い終わり方で文句ナシ。
    いいね
    0件
  • 猫にまたたび俺にはあなた【シーモア限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】

    ずつうやく

    mottainai!
    ネタバレ
    2024年12月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵もきれいだし、導入は面白く読んだんだけど、段々本音と建前や、勘違いとすれ違い、みたいな描写が全体的にギクシャクしてどんどん中途半端になってった感じ。以前途中で読むのやめてて、今回初めて読了したのですが、付き合い始める5話からのストーカーも取ってつけた感じで、顔も描かれないモブ扱いという‥。全7話もあって登場人物や展開も盛り沢山なのに読み手としてはイマイチ盛り上がらず、とっ散らかった印象。もっと的を絞ってシンプルにしても良かったと思います。
    追記/あとがき読みましたが、自分が受けた印象の全ては、3話完結予定がどんどん延びてったことが所以だと思います。話数が増えるのは良いことかもだけど、話の完成度としては勿体ない!!作者さんはデビューコミックでよく頑張ったとは思いますよ。他の作品を読んでみたいですね。
    いいね
    0件
  • 平凡な俺にスパダリが舞い降りた【単行本版】

    赤根晴

    普通に楽しく読めました
    2024年12月3日
    平凡受け好きだけど、流され受けは場合によっては苦手なのでどうかと思ったら、楢木は可愛いので良し!竹中が経験値凄そうなので、恋愛経験皆無の楢木を早業でお尻までいただくのも受け入れられました。
    でも前半楢木が恋愛に消極的なのがモノローグで印象的だったのに、特に過去や理由があるわけじゃないのは拍子抜け。言い方に含みがあるように感じたけど、ただ単純に竹中と恋仲になるのに少し枷を掛けたかっただけなのかな。自分から部屋にまで行ったりと大胆なのかなんなのか、てバランスは面白いです。その後その初心さがお付き合いにちょっとしたすれ違いを生んだりするのはなるほどな、て感じ。
    しかし楢木の身体が出来上がりすぎている。いつも思うんだけど、部屋に筋トレ道具の1つもないし、ハードワークでジムに行ってる暇もなさそうなのにムキムキなのって作者の趣味か読者サービスってことだよね?こーいうの苦手だ!
    いいね
    0件
  • HOW TO BREED

    日野雄飛

    こんな宇宙人がいい
    2024年12月2日
    表紙見ても紹介文読んでも、この作者さんじゃないと正直読みたい!とはならない。でもこの作者さんは色んなジャンルとBLを組み合わせて面白くしてくれちゃうからとりあえず読んでみる→やっぱりオモロイ!
    異星人がしっかり人間離れしてるので笑っちゃうくらいの展開が清々しい。特にバイト先の店長のくだりは溜飲が下がるものだった。
    メイン2人以外のキャラも濃ゆいのに物語が散漫な印象はなく、しっかり2人の関係性が描かれていて良かった。エロはプリンスの時より、トロトロシキの時のほうが何故かグッときた。最後の公表したメッセージも優しい気持ちが流れ込んでくるようで、じんわり泣けてしまった。
    人間ではない存在と対峙することで、より人間というものの可笑しさや愛おしさが増すので、やっぱり異種間交流は良いな!SF大好きなんだけど子供の頃ETや未知との遭遇より先にマーズアタック観てしまったからちょっと怖いんだけど、シキさんたちみたいなのは大歓迎かも!?
  • 愛されたがりの尽くし方【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    楢島さち

    好きを教えてくれる人
    2024年12月1日
    陽太って女だったら女から嫌われるキャラになりそうだな。尽くしてしまうのが悪いわけじゃなく、色々諦めてきてたり、愛されたいって願望が主体性の無さに繋がってるのが勿体ないってだけで、凄く素直な可愛い男の子なんだよね。巽の面倒見の良さプラス惚れた弱みで、距離が近づいていくのが単純に楽しかった〜。恋人との与えて受け取って共有する感覚がピタッとハマる2人だった。中間あたりで恋人になるので好きを自覚していくドキドキもイチャラブもたっぷりで幸せ〜。先生、陶芸、デザインとかの設定も効いてて、全体的にまとまりの良いお話でした!他の著書読んだことあるのですが、今作がデビュー作とは思えないくらい落ち着いた作品です。
  • ステラリウム

    青井秋

    物語を生みだす人に感謝。
    2024年12月1日
    遠く手に触れることも出来ない星々のように、誰かが誰かを照らしている。その灯に1つとして同じものも優劣もないように、ただただ自分の中にある炎に薪を焚べることを疎かにしたくないと思えるお話でした。
    1番好きなのは真空庭園ですが、どのお話も宇宙の不思議を覗くような、その全ての生命の営みが繋がってるような温かさが好きです。
    星座とか花言葉とか、人間は本当に物語が好きだし、こういうお話を創れる人って本当スゴイなーて思います。
    いいね
    0件
  • Loved Circus

    朝田ねむい

    苦しみ生きる中でも
    2024年11月30日
    今めっちゃ底辺にいて死ぬこと考えてる人に刺さるかは分んないけど、そういう経験ある人には、サーカスに集まるスタッフや客たちの言葉や生き様が現実離れしてるとは思えないんじゃないかな。少なくとも自分にはそうだった。
    こっから這い上がんのなんて無理じゃね?てのが一番底じゃなかったり、どん詰まりで身体が勝手に動くことがあったり、コレ本当に自分か?て思うようなことがまだあったり。性癖だって、人を生きづらくさせるものなんていくらでもあるんだから。
    1冊で良くまとまってんなって思うけど2冊だったら尚良かった。物語を理解するための必要なことは全て描かれているけど、シロとケイ、二人のやり取りがもう1つ2つあったらもっとクライマックスにグッときてたと思う。
    いいね
    0件
  • 気になる上司に抱かれています

    北川時

    おかわり下さい。
    2024年11月29日
    気になってたけどちゃんと表紙読まないで20歳以上は差があると勘違いしてました〜。読んでみるとこの歳の差が良いスパイスになってるし、とてもお似合いだよ!もう付き合う一歩手前なイチャイチャ感が最高なので、是非ちゃんとお話で読んでみたい〜。あんまりこういうカップリング読んだことないかも?セフ〜レになる経緯気になる!
    2人共スタイル良くて細身のスーツが似合ってる〜。
  • きみがくれた甘き楔

    ふるやちるこ

    腑に落ちないまま終わった
    ネタバレ
    2024年11月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あとがきで作者さん自身恵の行動原理謎で解釈違い起こしたって書いてますが、人間の行動原理なんて矛盾してる事も多いと思うし、段々変わっていくのも普通だと思います。好きな人気漫画家がキャラに引っ張られすぎるのは怖いって言ってたけど、逆に言うと説得力のある世界感や物語自体の面白さが必須。
    母親との電話聞いててとか寂しい子供時代を過ごしたとか理事長とヤッてる最中に来るならもう少し早めに来いよとか金口に咥えさせるとか校内で首輪つけるとか、恵みたいな奔放で不思議っ子キャラを描きたくなる漫画家の気持ちは理解できるけど、行動の不快感を包容出来るほどの魅力がなくてモヤモヤが残りました。後半の留学の話もパッとせず、何となくお互い分かり合って良い雰囲気〜。キャラも話も中途半端。
    あと個人的に理事長の顔は描いたほうが良いと思いました。顔描かないと一気に匿名性が出てモブになっちゃうけど明確な悪人なんでぼかしちゃうとモヤる。
    いいね
    0件
  • きみ色に汚されたい

    さがのひを

    期待度MAXテンションアゲアゲで購入!
    ネタバレ
    2024年11月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ (続編ほんのりネタバレしてます)
    続編の連載で知り、面白すぎてスクロールする指を止めることが出来ずに‥続編最新話分まで→今作無料掲載分→今作購入っておかしな順番で読んでます。
    正直続編が良すぎて期待値を上げてしまったのか、今作を通して読むとがっかり感が結構ありました。順番通りに読んでれば2人の感情に寄り添って読めてたと思うのですが、続編で深堀りされる、お互いが離れていた空白の時間が、今作で想像する以上に互いにとってのトラウマになってて温度差を感じました。続編ってなって膨らませた部分なんでしょうが、中学時代の映空がめちゃくちゃにイイ!今作では再会から恋人同士になるまでを描くだけで十分だし手一杯なんだろうけど、モデル仕事見学でのキスとかロマンチックな場面なんだろうけどやり過ぎに思えてちょっと引いちゃいました。いくら海外スタッフだといってもただ見学に来た友達が急にキスしだしたらみんな笑顔とはならんやろ。1〜4話あたりまでは一人でヤッちゃったり両片思いの相手の知らない部分を覗ける楽しさが炸裂してて良かったけど、あまり2人には人前でイチャイチャして欲しくないかも(笑)映空も独占欲強めなので、腐女子のおかずにされずに愛を育んでいただきたい!
    映空がTHEイケメンに描かれていて、絵に説得力があって最高です。トロンとした表情とか好きの感情がしっかり表現されていて、惚れ惚れ。初見の作者さんと思ってたら過去作読んだことあるかも?絵柄がだいぶ変化してて、とても今っぽくなってます。
    また読み返した時は★5になるかもだけど今回は★4でご勘弁を!!
    いいね
    0件
  • 僕らのスクランブルース

    mamemarch

    いい話でした。
    2024年11月27日
    ちょい個性的な絵柄、表紙の雰囲気がとても良くて読んでみたくなりました。
    天才って言われる側にしちゃ素直に喜べない褒め言葉かもしんないけど、天才と呼ばれる人は努力や苦しむ姿を他人に見せないってだけなんだろうとは思う。
    それぞれ抱える仕事や好きなものへの葛藤と彼らが導き出した答えは、互いの存在もあり、初心に戻るって感じで前提としてそうであってほしいものというか、なにかを創造する人たちのほとんどは彼らの様に好きから始まってるはずだから、そーいうの忘れないで欲しいもんだなあとオーディエンス側としては思います。
    途中黒咲からはる呼びに変わるきっかけがよく分からず、呼び方変わるタイミングって関係性が変化するとかだと思うんだけど、気持ちが離れるようなタイミングだったので余計気になった。
    いいね
    0件
  • 僕のかわいい童貞くん【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    豚田もこ

    もっとディテールに気を使って欲しかった。
    ネタバレ
    2024年11月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 可愛い年下男の子にアンアン言わされるキャラとして秋彦は完璧なビジュと性格。
    でも旭が童貞なのかよく分かんないまま(多分童貞ではないだろうが)1話でヤッちゃうのとか、旭に言われた場面ないのにずっとパイパ〜ンのままだし、旭がイってる場面ないからゴムアリなのかもよく分かんないし、最終話のあの流れですら何故か旭がイクシーンは無し‥と欲しい描写が尽く描かれてないので、細かい描写に萌える自分にはイマイチ。2人のキャラ自体は好きなので色々中途半端なのは残念ですが、深く考えずサラッと読みました。
    いいね
    0件
  • 君の特別になりたい

    鷹丘モトナリ

    読みやすかったです。
    ネタバレ
    2024年11月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 他のシリーズ作品は読んでませんが、特に問題なく読めました。
    義孝の家族の話が結構モヤモヤしちゃう内容で、母親が小さい娘を守るためにも家を出るって決断まではその通りなのに息子を盾に使うって発想が‥家庭の話って外部の人間が入っていきづらく、表面化もし難いから何とも言えんのだけど、その中で理の家が義孝にとっての拠り所だったのは容易に想像できる。父親の暴力と好きだと気づいた理相手に力で支配したい願望が重なるのは良かった。それに大切な人だからこそ言うのが怖いとか、重要なことほど他人に言えない、みたいな感情がよく描かれてました。
    セフ〜レバレした時のキスマークはやり過ぎに感じて笑っちゃったのと、身体の描き方があんまり色っぽくなかったり場面によって遠近法ではなく胴体が異様に長かったり脚が長かったりのバランスの悪さは気になっちゃいました。他の常連さんとかもいるはずなのにたった数週間で閉店しちゃうのとかもちょっと恋愛を中心に物事を決め過ぎでは?と思った。まあそのくらい理にとって世界の中心が義孝だったんだろうけど。★4にしようと思ってたのですが他のシリーズ作も読みたい!て気持ちにならなかったので★3にしました。
    いいね
    0件
  • 放課後の不純【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    梶ヶ谷ミチル

    自分の理想的な青春BL
    2024年11月26日
    好きな作者さんのシリーズ。
    高校生の自意識や不安定さが少しずつ定まっていく過渡期を、2人の少年の関係性で美味しく!描いてくれてます。性格が割と対極的なのでわかり易い対立をするけど、そのどれもがお互いさまな欠点と美点で成り立ってて少しずつ歩み寄る姿もまた成長だな、と微笑ましい。
    水谷がひとりで抱えてる不安が学生時代の社会の小さいところでもがいてる感じと重なってたり、その感覚を浮き上がらせるエピソードの数々(村上、痴漢など)がちょうど良い塩梅で良かったです。
    修がただの恋敵、当て馬としての役割を超えて、本当に水谷を想っているからこそ年上のお兄さん的なポジションを自ら務めているのに好感が持てました。
    本当にちょうど良い塩梅の青春なんですよね。キラキラし過ぎてないのに、まごうことなき特別な青春の恋愛漫画です。
    いいね
    0件
  • 君と仲よくなりたいな

    斉川冬

    BL編集者さん、ココに宝がございます!!
    2024年11月26日
    ジャージメイドだと???!!コンカフェ行った事ないからもっと露出してたほうが客は喜ぶんでは?とか俗悪なこと考えて、すごいニッチにも感じるけど、ジャージ×ルーズ×メイドって容易く理解できる可愛さがある!!!この店の人達(たまちゃん含めて)みんなもれなくかわいい!
    ぴののプリン頭がおしゃれじゃなくてただ髪伸びただけとかピアスのエピソードとか身体デカそうなのとかスマホ出して言う時真顔なのとか‥イイ!
    たった30ページそこそこの中に色んな意外性やドキッとする瞬間、ポワポワ心が温かくなって、何かが始まる予感と、彼らの中で既に始まってた矢印に気づいてキュンキュンする!!!これは長編でしっかり読みたいくらいのポテンシャルが秘められているぞよ‥!!!連載化してもっと仲良くなってくださいよ!!!
  • 夫の弟-私が精子提供で身籠ったあの夜-

    谷初恋

    真面目だ!
    ネタバレ
    2024年11月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 純粋なエロ漫画って言うよりは、不妊が題材になってたりと真面目に考え込む内容でもあるので、余計なの要らん!て人にオススメはしません。
    ただ、それぞれのエゴがぶつかり合った結末が、3人の究極のエゴ集合体になってて自分は面白かったです。
    2人の兄弟に愛された女性が男達に流されて受け入れる形で全て展開しているので、それがモヤモヤするし、それによって男達の感情も歯止めがかからず、女性が被害者みたいな立場にも見えて、エゴで相手を振り回す彼等とは逆にエゴを見せない女性のズルさが際立つというか。3人それぞれがそれなりに愚かなのでみんな悪かったねってのが免罪符みたくなってんのかな(笑)
    バッドエンドのルート分岐はいくらでもありそうですが、生まれた自分の息子を目の当たりにして涙を流した明と3人で4人の最善の未来のために話し合った事と、その後に養子縁組してんのもこぼれた部分をちゃんと掬い上げててホッとしました。最初のエゴの1つに血の繋がりに固執してるってのがあったと思うので。スクスク心健やかそうに育った息子くんを見せられたら、彼らにとっての正解はコレだったとしか言いようがないし、兎に角みんなで話し合うってことをしろよ!て事が全てです。
    妊婦姿でのセツクスとかエロ描写のポーズが異様に躍動的で、自分はエロい!とは思わないけど楽しく読みました。体いや角度は色んなもの参考に描いてそうなリアリティ。でも尻の穴を描いてないのが違和感。尻の穴が決して好きなわけでもないけど、あるはずのものが省略されてると気になっちゃいます。
    いいね
    0件
  • 愛してほしいと言ってくれ【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    松下祐己

    絵は綺麗だ
    2024年11月22日
    絵は綺麗だしお話の流れに自分も乗っかりたいんだけどトントン拍子に進む展開に付いて行けず‥キャラにも愛着が持てず、最初の事務所でヤッちゃう場面もなんでそ~なる?と引いた‥。
    他の著書読んでたっけと自分のレビュー読み返して思ったのは、作者さんの描きたいもの、ゴールがあるんだろうけど、それを優先したせいで読者を置いてきぼりにしちゃってんのかな?漫画的ご都合主義が悪いんじゃなくて、それ以上の圧倒的な説得力持ったキャラ造形や物語の強固さが必要だけどそれを創り出せてなくて悪い部分が目立ってしまってる〜て感じ。
    漫画の一場面の魅せ方とか、絵として見たら素敵だし丁寧だしで、中年の男女も個性が出てて好きです。途中で読むの何度もやめかけて‥だったので申し訳ないけど★2にしました。
    いいね
    0件
  • 君はやらしい汗っかき

    桃ムムム

    汗にムラッ‥
    2024年11月22日
    自分にとっての欠点が相手のフェチって王道の中でも、汗っかきって自分もそうだから共感しながら読みました。汗が題材になってる男女もの漫画で好きな作品はあるのですが、BLでは特に思い出せないかな‥
    越智がちょうど良い可愛さだし、北見の営業スキルも人好きする性格が見て取れて会社の先輩後輩としても好きなカップリングでした〜。
    ちょっとコマ割りが細かい気がするのと、描き下ろしの接点は自分には蛇足に感じたけどサラッと楽しく読めます。
    いいね
    0件
  • 両片想いのルームシェア

    未矢田.m

    続きが‥
    2024年11月21日
    ないのですか‥めちゃくちゃ読みたい。
    友達から段々好きになってって両片思いでルームシェアしてるっていう、みんな大好きキーワードを集約した際の正解がここにあるのに‥!2人共見た目は全然違うけど一緒に居る時の空気が穏やかで、ドキドキも過剰に盛ってないのが最高。お互いの気持がシンクロしてるようなむず痒くて甘い時間もたっぷり楽しんで恋人になって欲しい。あぁ‥続き‥
    いいね
    0件
  • 狸の恩返し【単行本版(限定描き下ろし付き)】

    スメラギ

    かわいいお話
    ネタバレ
    2024年11月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 昔ばなしまんまの単純さでかわいい。線が太めでハッキリしてるのでとてもわかり易くて読みやすく、お話の雰囲気にも合っています。
    小次郎が狸の姿に戻って告白する場面が一番好きです。
    現代だけど昔風っていう不思議な世界感なので、折角なら町に2人で行ったりしてる場面も読みたかったですが、山も谷もない話の割に2人を眺めてるだけでも楽しかったのも事実でかわいいお話でした。
    いいね
    0件
  • Free Kisses【おまけ漫画付きコミックシーモア限定版】

    赤星ジェイク

    なかなかのバカップルが誕生しました…
    ネタバレ
    2024年11月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ キスめっちゃ多いし、そのキスがまたイイ。2人ともウットリしてんのがイイ。付き合いだしてからは写真が拡散されて生徒たちの間で噂になるけど、2人の落ち着いたスタンスがまたイイ。それ以上にお互いが出会い惹かれ合って恋人同士になった事実が真実ってことに夢中なのがとってもイイ。もう全てがエロに繋がるお年頃で、ムラムラが止まんないのも読んでて可笑しくて可愛くて楽しい。
    特に後半のあいこーの友達ズの存在が良かった。フリーハグとか絶対やりたくはないけど、その精神はみんなが忘れてるなにかなのかもな、とも思う。
    いいね
    0件
  • 彼と嘘と弟と【おまけ漫画付きコミックシーモア限定版】

    せんみつ

    大満足
    ネタバレ
    2024年11月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 母親の浮気相手と、その間に生まれた弟へと続けて恋をしてしまう主人公…。よくこんなこんがらがった関係描ききったな。禁断ってのはそうかもだけどそれを面白おかしく煽りすぎずにそれぞれが抱く寂しさが伝わってくるからこっちもしっかり切なくなってしまってドキドキするし‥。ロフトとベッドでそれぞれじ慰してんのとかツボ過ぎる!蓮が父親との関係に悩んで血の繋がりに縋り、弟に恋をしている罪悪感から兄弟であることを呪う律っていう関係も好きだし、それが兄弟としては近すぎる距離感を作り出してて胸熱。
    律が行きずりの相手とか奥井にフラフラしまくってんのも彼の心理を読み取れば理解は出来るし、好きな相手の為にどうする事が最善かも時に間違えるだろうし、簡単に答えを出せるとも思えない。最後は奥井との繋がりも途絶えさせずにパティシエという共通点まで上手く盛り込んでなかなか良い結末だなあと2人が結ばれたシーンではちょこっと泣いた。
    律が他人との付き合い方も変化してんのとかイイ。あの同僚のカミングアウトだけど、ゲイ男性のノンケとの学生時代のエピソードを聞く感じだと、ノンケ側は誰にも言えないだけで実は結構あると思う(笑)
    描き下ろしの父親登場にドキッ。この人には同情するほかないが、この時期の家の事を考えると地獄だよな。より蓮にとって兄が拠り所だったのが分かる。
    奥井さんがベッドとアニャルグッズお下がりってのにめっちゃ笑った。彼の恋愛も気になるけどそれはBLじゃなくていいからな〜。
    何作か読んでる作者さん。キャラの喜怒哀楽の激しさがなく割と淡々と見えてしまうかもですが、その独特な空気感が自分には心地よく感じられて好きです。
  • 葉山せんせいの抱きまくら【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】

    野杜もち

    もっと抱きまくらしてけろー
    2024年11月19日
    タイトルになってるくらいなのに一緒に寝てるシーンが少ないのは残念。こういう象徴的なシーンがキスやセっクスを描くよりグッとくる事もあるので、色んな抱きまくら姿で2人の関係や距離感を感じ取りたかった。
    多分2人の性格の違いからのすれ違いとか戯れ合いを楽しむお話なんだろうけど、わざわざ元カレ登場させたのならもっと展開があっても良かったのでは?葉山にもっと深みを出すキーパーソンになりそうだったのに、葉山と雨宮の単調なイチャイチャにページを使っちゃってる印象。2人の世界で話が完結した割にドキドキ胸キュンする場面がないのは取捨選択が出来てない、商業漫画としては違うな、と思う。
    いいね
    0件
  • 明日、きみのものにして(分冊版)

    美山薫子

    ピュアラブ青春ドキドキハッピー最高
    ネタバレ
    2024年11月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1話目から全てを理解できる描写になってんのでずーっとニマニマ。表紙の印象そのままの2人、そしてお話!心の浄化効果あり。
    両思い確定してから隼人に片思いしてた女の子の存在が消えてんのは笑っちゃうけど、シンプルに可愛い2人眺めて楽しめるお話です。
    あと個人的に細かい嬉しいポイントが、ベッドに横になったりお風呂入った時の由希がおでこ見えるの可愛かった!ケープでガチガチに固めてんのか(ギャル男並み)?!てくらい髪型乱れない漫画も多いので。
  • お願い聞いてね? お仕事だから。

    たたきかつお

    絵が綺麗
    ネタバレ
    2024年11月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 芸能界ものが元々好きではないのですが絵が綺麗だったので読んでみました。が、それっぽい話を描いてる様にしか見えなくて楽しめませんでした。幼馴染の2人の関係は王道で可もなく不可もなくだけど別に悪いことではないのでイイんですが、美祢や嘉川の描き方も中途半端で、特に美祢はもっと面白くなりそうなのに‥スピンオフ連載中っぽいのですが読みたくなるほどの魅力を感じられません。キスシーンを嘉川がしたくない理由もフリってオチもなんじゃそりゃー。ベッドシーンならまだしも役者がキスひとつでどーこうって、その段階はもう済ませておいてよ‥とサークルレベルでガックリ。そんな感じで終始芸能界風を見せられてる印象。エロシーンは多いし綺麗です。でも自分が好きなグッとくるエロではなかったので飛ばしつつ読みました。
    いいね
    0件
  • 編集長を好きになったワケですが。

    千葉リョウコ

    前作はハマらなかったワケですが。
    ネタバレ
    2024年11月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 宝カワイイけど最初の公私混同過ぎるのは苦手‥なんだけど一回振られてから前回では見えてこなかった宝が知られて、2人の話にどんどん引き込まれていった。録音聴きながら‥のシーンも切なさと自分の好きなタイプのエロで2人でヤッてるのより好きだったりする。初登場の花丘先生の執拗さが引っかかってたらもう1編は彼のお話で上手いこと誘導されたわ!てなりました(笑)どちらも好きなお話でした。しかし前作もだけどあとがきで作者さんがホモホモ言ってて時代を感じるわ‥。
    いいね
    0件
  • 宝物見つけました

    千葉リョウコ

    華麗にBLに変身する編集者達
    2024年11月18日
    人物描写が丁寧なのでストレスなく読める作者さんという印象。今作もひとつの出版社で起きるオムニバスで、じっくり読めて満足感あります。
    他の2篇も悪くないのですがダントツで表題作が好き。瀬田が最高カワイイ。エロはかなり上品で、描写は少女漫画的で直接的なエロさないですが、情感があって嫌いではないです。
    あとはMVPの村上編集長に拍手ですな!
    いいね
    0件
  • 能美先輩の弁明

    大麦こあら

    きっとみんな哲学者
    ネタバレ
    2024年11月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 哲学は普遍的なもので言うなれば生きることなんだろうけど、それを題材にしましたと謳われたらたちまち引いてしまう自分がいる。でもそんな不安は杞憂で、堅苦しい言葉の往来も、安っぽい自分探しもなく、柔らかくて弱々しくて、可笑しな愛の対話の物語だった。
    『テストが上手』な事を喜ぶ母親を持つ能美は、ぬるくさくて貞操観念も低いが、その分柔和でしなやかにカタチを変えられるのが良い。自分と考えの違う人間との対話を楽しめる(丹にはイラついてたけど)のは美点だし、現代のシャッター閉めるスピードたるや…だからね。
    丹は1話でゲイをカムアウトした事よりも『魂の片割れを求めてる』と言っちゃうほうが衝撃だった。社会に出てから夢を語るような気恥ずかしさと甘ったるさ‥羨ましいんかも。
    大学の事はよく知らんけど、きっと哲学なんか専攻しても一般的な就活に利点はないんだろう。今の日本が様々な分野の学者の卵たちを支えるほどのスマートさも豊かさもない事は察してはいるが、能美が最高の笑顔で愛しちゃってるって言えるくらいのものに出会って学ぶ時間を、めっちゃ美しくて豊かだなって、無駄なものなんてなんもないってことを頭の凝り固まった輩はもっとよく考えたほうがいい。
    能美と丹だけが特別なんじゃなくて、他人と関わる時点で自分ひとりでは予想しなかった、未来も自分自身すら広がって深まるって宇宙を仰ぐくらいの広大な可能性を誰もが秘めている。バタフライエフェクトのような微細な動きの繋がりかもしんないし、たったひと言で世界が変わるかもしれん。そんな対話をこの漫画片手に始めてみたくなる‥そんな物語だった。
    つまりは普通の恋愛漫画なんだと思う。その感想に行き着いたからこそ、入口に哲学を置いといたのはなんとも粋だなってスキップしそうな読後感だった。

    1話読んで単行本で読みたい!て我慢してたから最終話からのplus(描き下ろし)は単話で追ってた人は特に堪らんかったろうな。BL漫画読むようになってからこの描き下ろしっていう文化?特別感?に悶えるわ‥。あの裸で大の字になってる能美の表情とか、それを見下ろす丹の表情とか‥!お前らの初夜ったら色気なんてなくて体当たりしてるみたいなホントに体だけの快楽だったかんな!それはそれでエロかったけれども‥!心も身体も満たされたお前らが見たかったんだ!ありがとう!
  • 【単行本版】春へ雷

    ひがしづむ

    話が悪いわけじゃないけど
    2024年11月11日
    大学生っていうモラトリアムと社会へ片足突っ込んでる狭間で、やじろべえみたいに揺蕩う時期に出会う2人の物語。
    優しいお話だし、展開も淀みなくわかり易くスイスイ進むんだけど、全ては2人のためにお膳立てされた道筋って感覚があって、モブの人達も物語の小道具感を強く感じた。
    上手く言えないけど漫画だしフィクションだって分ってんだけど、作り物感というか、描かれてる感情はリアリティを反映してんのに登場人物達が現実にも生きてるような感覚になれなくてずっと傍観して読んでる感じ。読者だから傍観者なのは当たり前なんだけど、自分が好きな漫画はあたかも自分が登場人物のような錯覚に陥ったりするから、この漫画はちょっと冷めた気分で読んでました。
  • 蛇喰い鳥

    芽玖いろは

    ハズレなしの作者さん
    2024年11月11日
    この作者さん良い!全体的に台詞も多くなく絵でしっかり物語ってて情感がある。
    無かったことになってる友達だった奴も、律儀に結婚式行っちゃう千鳥もオイオイ‥なんだけどそれが出会いに繋がってたり、大学生と職員って年齢の適当さとか、どれもちょうど良い。風邪、夢精エピソードもド定番だけど好きな作者さんのだと楽しく読めました(笑)傷ついた過去がありながら二条をものにした千鳥がかなり好きなキャラクター。もう1編も好きです。どちらもサラッと読めるけど満足感があります(^^)
    いいね
    0件
  • お前のほうからキスしてくれよ【通常版/単行本版】

    やまやで

    小冊子?!モチロン買うってばよ!!!
    2024年11月7日
    単行本版は10p小冊子付きを購入済みのため12p小冊子を購入したレビューのみです。
    シンプルなイチャエロであっという間ですが、続編ありということで本番ナシはむしろ本望。
    付き合ってからの家での2人の距離感を知られるだけでも本編のディテールを楽しめた読者なら満足できる内容だとは思います。
    …それにしても本編から感じてはいたけど、神田が女性とお付き合いしてる姿が想像出来ないんだが(笑)上野在りきの神田なんだよなぁ〜
  • お前のほうからキスしてくれよ【単行本版(電子限定10P有償小冊子付)】

    やまやで

    私が推したいのはこーいうカップルなんだよ
    ネタバレ
    2024年11月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 連載時に無料版の1話で、風呂上がりの神田を目に留めた時点で優勝確定でした。私はこの作品を購入し、作者さんに特大感謝する未来を容易に想像できたのです。
    たまに初見の作者さんでも絶対に最高だろってビンビンなオーラを感知出来ちゃう作品ありますよね。コレがそうです!んで購入したは良いけど楽しみな作品ほど自分のコンディションやタイミング見計らい過ぎて読むの遅れるっていう‥。はよぅ読めやぁ自分。
    上野の過去の傷は、同性間の生理的な嫌悪感自体は仕方ないけど、きっと"悪い人"ではないと理解できるからこそ彼には言葉の暴力性を自覚して欲しかった。トラウマは簡単に消えるものじゃないし、予防線を張るみたいに『お前はタイプじゃないから』って言わなきゃいけない描写って色んなことを想起させて悲しくなる。ゲイをカムアウト出来たとしても、ゲイの自分を普段から見せるかは別の話なんだろうな。
    真にガサツな人なんていないとは思うんだけど、2人のデリケートな部分が特段脆く見えて、それを互いが一番近くで感じ取ってカバーし合える存在になったことが至福。お互いを好きにならずにはいられない材料が揃いまくってんだわ!
    父親の事も好きだった人の事も、続編があることを考えるとちょーど良い塩梅の触れ方で、まだ展開があってもおかしくない余白も在りつつ今回は2人の馴れ初めとして最高のものになってました。
    最初のキスの夜が最高だと思ってたら全キスシーン最高だったので、この作者さんはキスの伝道師なんだと思います。あと一番言いたかったのは、あそこで上野に『おいで』をチョイスする作者さんのセンス‥上野のデレ方の上品さ?に脱帽。史上最も好きなデレかも‥この作品世界の創造神はやることが違うわ…。伝道師で創造神って‥一体今まで何処に隠れてたんだこの人。お願いだ、このままBL漫画界に留まって暴れまわってくれ!
  • センチメンタル・ダーリン【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】

    悠ちとせ

    2人ともカワイイわぁ‥
    ネタバレ
    2024年11月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 既に5年の年月を共に歩んでる、ていうカップルものとしては良い脂の乗った状態。
    亮輔めちゃくちゃ良い恋人過ぎる。サイコー。好き。顔から優しさが滲み出てる〜!行動全部カワイイ!
    2人共同棲しながら就活って大変な時期と考えたらこの程度で収まってて偉い!ちょっとすれ違っちゃったね、気持ちお互いに再確認出来てよかったね!ちゃんちゃん♪の音楽が聴こえてきそうな軽やかな終わり方が好きでした。
    そんで続編の高校時代のお話が後に入ってるから、亮輔の駿ちゃん大好きっぷりを見せられたうえで2人を見ると感慨深いし、ニヤニヤ度合いが増します。駿めっちゃカワイイ!2人共可愛すぎるわ!!
    ただ近藤さんの告白に対して自分も好きな人がいるって答えるだけで良くないか?!お断りするのにあんな自分語りされんの自分なら嫌だなって思っちゃった‥心狭くてごめんよ、亮輔。
    読み切りも楽しかったけどなんで行き倒れの若い男を拾う話ってよく描かれるんだろ。私は拾わん!
  • 君とじゃなきゃ恋もできない【単行本版】

    春野なぎ

    安心して読める少女漫画BL
    2024年11月6日
    デビューコミックだそうですが絵も綺麗で少女漫画が好きな方ならどストライクな絵柄&お話かと思います。キラキラした男の子が初恋を昇華させるお話です。
    押せ押せ攻めのイケメンワンコと年上美人受け(顔はみんな似てます)。
    前半はその押し問答がひたすら展開しますが、受けの拒絶もほぼ建前なのでめちゃチョロくてずっと浮足立っててピンク色。後半は交際スタート(恋人ではない??)で岬が精神的に大人になる?試練もあったり歳の差幼馴染のお話らしいテーマが描かれてます。
    相思相愛で安心してキュンキュンしたかったら気軽に読めて良いと思うけど、刺激も欲しい自分には甘ったる過ぎて途中で飽きました。完全好みの違いなんで自分的には★2だけどそんな下げるほどでもないので★3にしました。
    いいね
    0件
  • 次期侯爵様が暇乞いを許さない

    喪みつ

    (∩´∀`)∩ワーイ最高なやつだァ〜
    2024年11月5日
    めちゃくちゃエロいんだけど、そのエロスにまつわる全てがツボだった。
    TLの溺愛系が大の苦手なんだけど今作はその女の子の願望ぶっこみコッテリものってだけではなく(そういう人も大満足だとは思うが)、愛おしい相手が全く自分の気持ちと噛み合ってないのに思い通りにできてしまうが故に暴走車が走り出して車は急に止まれませんから最後までイッてまうしその過程全てのディテールが完璧過ぎて目が離せなくて読みながら私はミケルでありクレアであって両方の思考と欲望にたまらん状態でした‥。
    別に紐で腕を縛ってるわけじゃないのにクレアの性格+2人の関係性が拘束力を与えていて、物理的にじゃなく心理的なのが余計にエロく、ミケルもそれが嬉しいとかじゃない複雑な感情の中でエスカレートしていく行為に溺れていく!2人の心理描写、表情、視線、指の動きひとつとっても隙も手抜きもない!answerになってもクレアがミケルに身を預けられないある種の頑なさが生い立ちから説得力をもたせられてて、ミケルと一緒にコンニャロメ〜!!てなってました(笑)
    ミケルの一途さはなんて言ったらいいのか…色んな属性の言葉が存在するはずなんですが、その色んな部分をいいとこ取りして、尚且つ常に陽のオーラに溢れてるのが最高でした。
    描き方が上手過ぎて女性目線だけでなく両方の感覚を堪能出来たので、自分みたいな男上位思想エロ漫画も女無力溺愛エロ漫画もどっちかをsageないと肉たい関係描けない漫画が苦手なめんどくさ性格人間も楽しめる作品となってました!
  • 残映

    酒渼ゆづ子

    居場所
    ネタバレ
    2024年11月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 子供時代から自分の居場所について考えたり心配しなくて良かった人は、その幸福を噛み締めて噛み締めて歯を傷めるくらい噛み締めたらいい。当たり前と特別がイコールになる事はよくある。物理的、精神的にクリアしてないとそれは居場所としての機能を満たしてないので、本当はかなりハードなタスクなんだと思う。
    描き下ろしで月子の墓前に2人で行ったのは1番グッときた。その行為自体生きてる者の自己満足でしかないけど、今生きている2人にとって意味のあることだった。
    25歳差はいくらなんでも‥と思うけど優が若々しいのでたまに忘れそうになってた。割とサラッと読めました。
    いいね
    0件
  • ダズリン スマイリードッグ

    酒渼ゆづ子

    良かったです。
    ネタバレ
    2024年11月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ イントロから彼らへの興味が湧き、日常の煌めきにキュンとなる。しかし楽を居候と言うのは筋が通ってるけど、一緒に暮らす猫を居候ってのは違うだろ‥とモヤる。
    そこを一旦飲み込んでお話は良かった。楽は精神性がもう犬。主と認識したら無償の愛で応えようとする感じで、だからちょっと犬は怖い。これは宗一が自分の家族に対する疎外感からの反動で、楽のそういう感じに身体ごと預ける恐さがある。降って湧いたような温もりだからと保険をかけるが、楽の描いた絵で繋がっていた過去が運命めいたものを感じさせ、想いがまっすぐに通じ合うと物理的に離れても心が惑わされなくなるってのも好きな展開だった。
    居候中は家の中だけが箱庭みたいな空間かと思いきや海とか一緒に行ってたのは意外だった。宗一の同僚男性がイイキャラっぽかったのでもっと役を担ってほしかったかも。宗一の家族の方とは特に和解とかもないってのが良かった。この先どうなるかは分かんないけど、宗一にとっての家族が楽ってだけで十分。
    回覧板に注釈ついてたのにビックリ。時代的に知らない人がいるのかー、と細々言い出すと終わらないからこのへんで。
    いいね
    0件
  • 向日性のとびら

    SHOOWA

    なんか良かったって浅いことしか言えない
    2024年11月2日
    向日性が読めずまず検索。コレのこと言ってんだろうけど読み方分からないやつでした。勉強になった。
    人は今を生きるその姿こそがその人そのものだけどそれを形作ったのは記憶として積み重なった過去であるという現在進行系と過去形とが同時に存在する不可思議さがある、と私は思ってる。兄の考えは志としては勿論善い事だったろうし、枝分かれした先にはそうなり得るものだけどどうしても人道的に嫌悪感がある。記憶は他人が勝手に触れて良いものではない。誰のためのものでもないその人だけの道標だから。科学の進歩によって10年前には誰もが拒否反応を示したような実験的な取り組みが今では私達の生活に根付いてるものもある。良い感じに飼いならされてるという自覚はある。だから未来の自分が何を思うかの保証もないが、記憶についての考え方は自分の場合10年前と変わらないんだよな〜。
    物語自体は兄ちゃんの研究には興味湧いたけど、説明的なセリフ多いしコマ割りもずっと細かいしで疲れた。仕方ないんだろうけどそういう単調になりがちなシーンの工夫欲しかったな。スケールデカい話してたんだろうけど社会の裏側で暗躍されてる物語としてのサスペンスフルさは感じなかったのも気持ちが盛り上がらず。人死んどるんだが。シスとカイのこと以外はよく分からんまま終わった。
    いいね
    0件
  • 触れたとこからキモチいい【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    小木カンヌ

    他人の好意にあぐらをかくな、てな
    2024年11月1日
    他人から出るオーラで感情を読み取れる能力がある沖谷と無表情だけど嘘が言えない古賀。
    確かにこんな力持ってれば人との関わり方も変わってくるし、恋愛ともなれば打算ばかりで深入り出来なくなるのはしょうがないと思う。自分から好きになるより自分に好意のある人を選ぶって感じで、古賀にちょっかいかけてたのも自分に向けられる好き好きオーラが気持良いから。そしてオーラだけでなく『正直すぎる』普段の姿もあり、今までにない安心感を得る。
    オーラは見えなくても人って割とかまってちゃんだから、機嫌悪いとか良いとか漏らしてるもんだと思う。イライラしてる人と居たらそれに引っ張られちゃう、とかこの話が全く分からんファンタジーってわけでもない。沖谷の過去の恋人たちがみんな悪かったのか?は深くは描かれていなかったけど、互いに恋人としての努力が足りなかったのだろう。だからきっと沖谷は古賀と一緒にいるために言葉も態度も疎かにしないだろうな、と思えるラストだった。
    いいね
    0件
  • 城下の白鳩

    野木薫

    自分のスキスキレーダーに引っかからず
    2024年10月31日
    世界感は絵の上手さもあって伝わりやすくとても素敵。宮廷からの恩恵を独り占めする詩人と移民の薬師ってのも面白い。
    でもメインの2つのお話の外枠は良いんですが、雰囲気で語りすぎててずっと物語に入り込めないまま終わってしまいました。伝えたい事が分からないとは別の分かりづらさがあって、話としての面白味とかが欠けてたかな。
    2人の関係性が恋愛かブロマンスか分からないくらいの曖昧さは自分は嫌いではないですが、そこくらいはわかり易くても良かったのかも?
  • 獅子の踊り子【単話売】

    柳瀬せの

    祝福の舞
    2024年10月31日
    綺麗な絵でロングヘアーの美しい男が2人と最高なんですが、表紙のイメージで読むとヨルはそのままだけどアムランが褐色寄りの肌って言うよりむしろ全身雪のような白さとしか思えず。めちゃ素敵なんでガッカリポイントってわけではないです。
    ヨルは男娼に貶された身ではあるけど、実際に客をとる場面はアムランだけなのでそういうのが苦手な人でも読みやすいエロ甘なお話になってます。ハイブリッドとあり人間と獣の変身の推移する姿が色々楽しめるのも良かったです。
    アムランがヨルに出会ったきっかけも含めて、結婚式のように誰もが祝福される存在なんだとヨルが踊る姿を見てても思いました。素敵なお話でした。
    (単行本版も読みましたが描き下ろし多いし内容も良かったのでそっちで読むのがオススメです!)
  • NEONTOWN電子単行本

    にどね杉

    心がほぐれた〜
    2024年10月29日
    西の果てのベッドシーンの勢いと荒っぽさ、突っ込むまでの流れが凄くリアルに感じた。次の日も含めてめちゃ好き!となりこれは絶対に良いゾと期待が高まり…大正解!!
    どのお話にも自分の知ってる感情が描かれてて、今の生っぽさも感じられるからそういう空気を掬い取って漫画に滲ませるのがとても上手い。短編の物足りなさも感じさせず1冊としてのまとまりが良くて、読み終えるとすぐにまた最初から読みたくなる緩やかな繋がり方に大満足です。
  • 推しカプに愛されて解釈違いです!!

    みづい甘/柳江

    3人でラブラブものとしては解釈一致です。
    2024年10月28日
    自分が二次創作のエロ同人誌を一切楽しめない質なのでちょっと地雷っぽいか?!と恐恐読み始めたけど、トリックにミオが加わることでアキラとナギの関係性も良くなるし3人の調和の良さが読後感の良さにも繋がってます。
    3人の感情が明確に描かれているので読みやすかったし、アサギさんのオチもニコニコできるので最後までストレスフリー。
    三角関係からみんなで仲良くラブラブになるのが納得出来るように、アイドルグループと恋仲とがニコイチで確固とした関係を築けた良い例の作品になってると思います。
    自分的には何度も読みたくなる中毒性やグッとくる場面はなかったのですが、特に文句もない優等生くんでした。
  • ボーイミーツマリア

    PEYO

    ヒーローに出会いたいしヒーローになりたい
    ネタバレ
    2024年10月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まずタイトルが秀悦です。シンプルイズベスト!
    ヒーローって表層的なイメージで語られがちなものと、そのままの浅はかさで憧れてる大河の薄っぺらさ。でも人の笑顔の裏側にあるものを彼自身が早々に悟っていた事の裏返しでもある。
    自我が芽生える前に性別を母親に決めつけられたという悲劇もあり有馬の人生は歪んだ形で始まる。
    物事を直ぐ白黒つけたり断言する人って主語がデカくなりがちだけど、もちろんそんな簡単なもんばかりではなくて、男だ女だって2極化の問題を入口に、社会が脱却できないジェンダー意識が根っこにあるのが見えてくる。性同一性障害とか自分が知ってるカテゴリーに当てはめたくなる『分からない』曖昧な有馬の存在が周囲の不安を煽り、追い詰められてぶつかり合った先に2人は個としての存在意義を見出す。それは紛れもない希望で、その希望自体がきっと他の生徒たちもこれから知っていく、変わっていく可能性があることを暗示してる‥と思いたい。
    有馬が襲われた時に助けてくれた人を直感的に大河の父親だと結びつけられたのは、メタ的なこと以上に自分がそうあってほしかったのかもしれない。あの日の大河の手を放した父親が、有馬へ手を差し伸べていて欲しかった。ヒーローなんて大体みんな仮面1枚分の殻を被って現れて、其の実中身は私達と変わらない悩みも沢山あるただの人間様なんだから。この作品だって誰かにとっての救いのヒーローになれるくらいのパワーがこもってて、読んで勇気をもらった人がまた誰かのヒーローに変身しちゃう‥そうなっても不思議じゃないくらいの物語だと思った。
    テツと福丸も心強くて良い存在感!演劇顧問が電話したのって何だったのかだけが分からず、なんか見逃したか私?
  • 僕のミューズ

    かつらぎ

    ビジュアルは好みだった。
    ネタバレ
    2024年10月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 律のとらえどころのなさは天才肌の側面のひとつって印象で違和感がなかったので、清春を好きになる理由やスピード感が分かんないままでも最初はそんなもんかって感じで読んでました。それよりも律の告白に頭が追いつかないと言う清春に『感情の消費は早いほうがいい』てのが、先延ばしにしない方がいいよってことなのは理解できるんだけどなんか嫌な組み合わせ方だな、感情を消費するって考え方がなんだかな〜とか思ってたら、誰もいない家をピカピカに掃除した清春のエピソードに瞬時に『ひとりが怖かったんだね』って返す感受性。
    一目惚れ芸人と揶揄されるくらい自分の直感に100BET出来ちゃう律と、今までの色んなピースを集めて好きと応えた清春ってカップリングは面白くもあるんだけど、自分が想像したもの以上の化学反応は感じられず。
    潔癖が精神的なものからきてて律との出会いで変化すんのとか恋愛の良さを描くのには便利だし、実は小さい頃に会ってたみたいのも別にイイけど、重要な今の2人の芯をつききれてないような歯がゆさがずっとあった。
    あとはマネージャーのことが最後解決もせずに良い感じに終わってんのが1番納得出来てないかも。物語の駒になってる感が強くて、彼女の人となりも分からない描き方でマネージャーとしての行動が人間的に許されない域にまでいってて、彼女も自分の行いを顧みておらず律達になんのアクションもないまま終わった後味の悪さ。
    絵は綺麗で細かくて好みだったけどインテリアやファッションにこだわった映画観に行って内容が大してなかったな‥みたいな残念さがあった。
    いいね
    0件
  • 化け猫かたって候

    早寝電灯

    自分の物語を生きるには
    2024年10月23日
    白線のギリギリに立ってる人たち。追い込まれた人間が感じる自分がなくなっていく感覚を主人公がしっかり体現してて、その相手がなんで化け猫なんだって不思議が、でも不思議でもない面白さ。
    目の前で手を叩かれてハッとするような、化かされたのにそっちのほうが正気なような。心を殺して、その方が楽だからと無にした心が動く瞬間は生きてる実感そのもの。
    コロナ禍で政府に芸術や娯楽が蔑ろにされたけど、それこそが人間たらしめるのだと確信してるのに募金やクラウドファンディングに参加するしか出来ず。現を抜かす心の余裕。それを踏みにじる社会。
    喜八が語る物語も、そしてこの物語自体も、心を殺すなと謳う。物語の二面性、多面性。何を語り、何が語られていないのかを考えることでその世界の全体像を想像する。誰もが自分の物語を持っていることを、自分のため他人のために忘れてはいけない。生きることはもっと希望に満ちていたっていいのに、苦しみ耐えることが美徳とされる社会の犠牲者になってはいけない。
    こういうテーマの作品に出会うと自ずと作者さん自身の物語を語る上での覚悟や自戒のようなもんも含まれてるんだろうなと感じますね。
    レビューちょろっと読んだけどBLなのが勿体ないて書いてる方もいますが、異種間ラブストーリーってBLに映えるなあと思いました。そんな性別なんかにいちいち囚われんなよって軽くいなしてる感じが気持ちいいし合ってます。猫だまし、効きます!
  • 犬と鶯【コミックス版】

    柵飛ヒツジ

    可愛いワンコと絆され受け3篇
    2024年10月23日
    表紙の雰囲気が素敵だったので期待しすぎて読むまで温めてしまってて、そのせいで思ったほどでは‥になってしまった。普通に面白いんですが!3話はとても良かったし、ちゃんと2人の時間を重ねて柳の気持ちが動いてったんだろうなってのも伝わったけど、斗真がどうして柳にゾッコンにまでなったのかは描かれないままなのでソコは気になったかな。斗真のキャラがもっと立ってた方が好きかも。好きな相手がまだ別の人を想ってて、そういう貴方もひっくるめて好き、てのは良いシーンであるのと同時に恋愛モノのあるあるなんでこれだけじゃグッとはこなかった。
    ワンコ攻めってのはイイし、好きが募って自分本位になっちゃう瞬間と相手の気持ちを推し量る瞬間とがせめぎ合う恋愛の難しさが良く描かれてます。3篇攻め受けのタイプが同じなのでこういうの好きな人には堪らんかもしんないっス。
    いいね
    0件
無料会員登録でもっと見る