このレビューはネタバレを含みます▼
誠実なスパダリα×頑張るシンパパΩ×天使な子供。もう、これって最強なオメガバースですよね。痛くなるようなオメガバはちょっと…と言う方にもオススメ、安心安全なオメガバースです。
シンパパとして幼い息子を育てる峯森が働くドラストに、エリアマネージャーとして来たのが年下αの深野。特性が軽いΩの峯森でしたが、深野との出会いでΩとしてしっかりフェロモンが出てしまい、出会いから二人は意識します。子供がいる峯森ですが、相手はβだったため番はいません。幼い蒼と健気に暮らしている姿に、深野は射抜かれたと言うか、落ちたと言うか。二人を守るのは自分!!と、もう押せ押せです。と言っても、強引にではなく、あくまでも峯森のペースに合わせて、碧中心。碧の父親の事がトラウマになっている峯森は、ブレーキを掛け気味ですが、碧の方が二人の関係性を感じとってるみたいでした。ちょっとね、恥ずかしいとこもありーの。この、碧が可愛いさったら。オメガバースの子供は健気な子がほぼですが、碧のくりくりまなこも健気さも、頂点の可愛いさ。射抜かれましたよ。碧の父親はβ、クズと言うよりダメンズです。なので、オメガバありがちな辛い過去ではなく、峯森見る目無いね、って感じです。峯森としては、嫌な過去ですけど。なので、深野を信じたいけど不安が…となる気持ちは分かります。深野が、ホント善人α。暖かなオメガバースで、何度も読み返してほっこりしてます。
平喜多先生は、はじめてフォローしてくださった方のレビューで知った作家さんです。ストーリーだけでなく、絵からも伝わる繊細さや優しさ。きっと先生ご自身がそんな方なんだろうと感じてます。まだ読んでいない作品もあるので、全部読みたいです。素敵な作品と出合わせてくださって、ありがとうございました。