200m先の熱
」のレビュー

200m先の熱

桃森ミヨシ

働き、自分の人生を生きることを教える作品

2024年12月6日
12巻まで読みました、いつも感想なんて書かないけど初めて書きたいと思ったくらいすごい漫画です。感想を読むと主人公は自己中だという人もいるけど、これで自己中なんてどれだけ搾取されてるんだと思ってしまう。これからの時代、とも働き、とも育児として男女ともに働き、自分の人生設計をし、家事だって分担してやっていくのが普通。この主人公くらいちゃんと自分のやりたいことをしっかり持って、そのためにできないことは何なのか、譲れないことは何なのかをわかっていないと、幸せを他人に依存してしまうんじゃないかな。
主人公きっかはその辺、すごく今の時代の生き方をする女性だなって思います。旦那につくしてばかりじゃない、自分のやりたいことや信念、人生をとおして実現したい夢を、結婚で失うなんてありえない。そんな時代じゃないです。
12巻からタワーマンションに災害がくるけど、これでまた「タワマンこそが最高」という価値観も覆されるんじゃないかな。200m先の一軒家に住んでいるましもくん、200上のマンションに住む平良さん。どちらの環境も知っているきっか。
災害っていうのは価値観をゴロっと変えてしまう大きなことでもあるので、今後の彼らが楽しみです。最終的には、家庭も、人生も、仕事も、子供も。すべてを手にいれているきっかが見たい。そのために自分で人生を設計する力が必要なんだと教えてくれてる気がします。
金持ち平良さんに依存して、生活をまかせて、相手にあわせて仕事を減らすなんて生き方は主人公に似合わない。
そして私もそういう生き方は幸せだと思えません。
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