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今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


投稿レビュー
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自分にとって譲れないことは捨てないでいい2024年12月6日最新話まで気になって雑誌でも読んでしまいました。感想を初めて書きたくなったくらいすごい作品です。12巻でようやく折り返し地点。災害がターニングポイントになりそう。
最新話ではいよいよタワーマンションの災害がしっかり書かれてきて、何がおこるのか、誰がどう立ち振る舞うのか、そしてそれによって自分に何が必要で何が譲れないことが、平良さんもわかってきます。
今の時代、女性も男性と同じように働き、稼がねばならない。それは今までの時代のように旦那をたてて旦那の力になり、生活の基盤を依存することではないと思う。でないと女性がワンオペになってしまう。男性も同じように家事育児しなければならないんです。
そして、女性も自分にとって何がゆずれないことなのか、ちゃんとわかっておく必要がある。金持ち男性と結婚したらしあわせ〜なんて時代じゃない。女性だってやりたいことがあり、仕事をもち、実現したいことがあるんです。自分のための時間を何にどう使うか、自分でデザインしなければ幸せはつかめない。
きっかは10巻の終わりあたりからそれを意識して、今、自分に必要なことが何かわかっている。
ゆずれないことも何かわかっている。
だからだんだん平良さんとうまくいかなくなるのは当然。平良さんはキャラとしてかわいいし、お金持ちハイスペにしてはめちゃくちゃ珍しく俺様じゃない。かわいいし、素直。言葉にして気持ちを伝えてくれる。だけど、やっぱり彼はハイスペの男性にありがちな「家にいて、自分に迷惑かけない範疇で仕事して輝いてて」っていう気持ちがある。これはお金があるから許されるわがままだけど、同じように働きたい女性とは絶対にうまくいかない。
だけど、そんな自分のこだわりを消してでも、平良さんは今、結婚に気持ちがむかってる。それは、災害という大きな事象が価値観を変えてきたからです。
きっかの「人生をデザインする力」は強い。自分の生き方は自分が決めるもの。働いて、どうやって生きていきたいか。それはお金があればいいってことじゃない。
金持ちだったら結婚できるという時代はとっくに終わってる。そう思わせる、今の時代を反映した作品だと思います。
家庭を持つ、妻や家族を支えるという意味では真霜くん以上に適した人はいない。だけど彼は、もしきっかが子供を産みたくないと言ってもがっかりしないでいられるかな?そこはきっかが変わるところかもね。 -
働き、自分の人生を生きることを教える作品2024年12月6日12巻まで読みました、いつも感想なんて書かないけど初めて書きたいと思ったくらいすごい漫画です。感想を読むと主人公は自己中だという人もいるけど、これで自己中なんてどれだけ搾取されてるんだと思ってしまう。これからの時代、とも働き、とも育児として男女ともに働き、自分の人生設計をし、家事だって分担してやっていくのが普通。この主人公くらいちゃんと自分のやりたいことをしっかり持って、そのためにできないことは何なのか、譲れないことは何なのかをわかっていないと、幸せを他人に依存してしまうんじゃないかな。
主人公きっかはその辺、すごく今の時代の生き方をする女性だなって思います。旦那につくしてばかりじゃない、自分のやりたいことや信念、人生をとおして実現したい夢を、結婚で失うなんてありえない。そんな時代じゃないです。
12巻からタワーマンションに災害がくるけど、これでまた「タワマンこそが最高」という価値観も覆されるんじゃないかな。200m先の一軒家に住んでいるましもくん、200上のマンションに住む平良さん。どちらの環境も知っているきっか。
災害っていうのは価値観をゴロっと変えてしまう大きなことでもあるので、今後の彼らが楽しみです。最終的には、家庭も、人生も、仕事も、子供も。すべてを手にいれているきっかが見たい。そのために自分で人生を設計する力が必要なんだと教えてくれてる気がします。
金持ち平良さんに依存して、生活をまかせて、相手にあわせて仕事を減らすなんて生き方は主人公に似合わない。
そして私もそういう生き方は幸せだと思えません。