妻の隠し子
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妻の隠し子

名紗すいか/鈴ノ助

1巻までよき3巻途中でギブ。ヒロインとは

ネタバレ
2024年12月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ テンポよく進むし、ヒーロー視点はおもしろいし、
主人公家族3人のやり取りに癒され周辺もいい人ばかりで素晴らしいストーリーです。
ヒーローがヒロインを前に性悪令嬢を毅然と追い払うのも、まあよかった。
ただ、ヒーローがヒロイン以上に繰り返し美しく描写され、男女からモテモテ設定なのは他の小説と同じで
ゴリ推しくどい。
なにより、少年時代に高位貴族の男や女に何度も襲われたという話を繰り返されるのは不快でした。
しかも、3巻までそのトラウマ話をひっぱり、
謎だったヒロインの姉を殺害した敵は実は過去にヒーローを襲ったトラウマの少年好き公爵夫婦だったと。
3巻始めでそれを知り、途中で読む気が失せてしまいました。
トラウマ抱えた美しいヒーローが物語のヒロインみたいな扱いで、さすがに気持ちが萎えてしまったので。
おもしろいお話だから、くどいヒーロー上げ描写はスルーしてヒロインと姪のアナのためにがんばって読んでいたけど、クライマックスにきてヒーローのトラウマ相手が犯人とは‥なにそれ。
正直、BLノベルを読んでいるみたいでそこから先は
無理でした。
NLならその立ち位置は普通はヒロインだと思うの。
美しいだけでヒロインより体力的に弱々しいヒーローなのも頼りなかったし、
ストーリーとして、ヒーローが過去に媚薬盛られたとか、少年時代に男にも女にも襲われた話なんて何度も繰り返す必要性を感じないのに、ヒーロー上げのためにトラウマ不快話をクライマックスまで引っ張るのに
うんざりしてしまった。
ヒロイン至上主義なので申し訳ないですが、
正直、いい年したヒーローの過去の襲われ話とトラウマとの葛藤なんてどうでもよかった。
どうせならヒロインの葛藤や、なんならヒロインのモテ話のが読みたいし、ヒロインの美しさを表現する描写こそ、もっとほしかったしヒーローとのラブラブ話のがもっと見たかった。だってヒーローのトラウマのせいで夫婦として全然関係が進んでないしヒロインがかわいそう。ここでもどっちがヒロインだよと思ってしまうわ。
イラストだとヒーローに負けないくらい美しいのに、
それがちっとも生かされてなかったのが悲しい。
後半はアナの活躍のが目立ってたし。
中身も素晴らしいヒロインなのにね。泣
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