年下シェフの溺愛フルコース
」のレビュー

年下シェフの溺愛フルコース

安曇ひかる/yoshi

スパダリシェフ×スランプ中の小説家

ネタバレ
2024年12月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ スランプに悩む小説家の夏川唯織はいつもの散歩コースに半年ほど前にオープンした小さなビストロに入ります。若いウェイターとシェフが二人で切り盛りする店のフレンチは本格的で、さらに神崎凱と名乗るシェフは気配りのできる爽やかなイケメンなのでした。ちょくちょく店を訪れるようになった唯織は、唯織への好意を全身から発する凱にデザートの試食を頼まれます。その素直さを好もしく思いつつも、唯織は一年半前の失恋に深く傷つき書けなくなってしまったことで、もう恋はしないと決めています。その相手•7つ年上の実力派ミステリ作家の真柴恭介はワイルドかつ奔放なタイプで、唯織の友人と浮気をしたのでした。凱との距離が縮まってゆく中に、唯織は都内のレストランの取材をする女性エッセイストに凱の店を紹介します。そして自分に向けられていたはずの凱の好意があっさりとその女性に向いてしまったことに爆発してしまうのでした。属性テンコ盛りの完璧スパダリ凱と、芸術家らしい繊細な唯織との恋を美味しそうなフレンチの数々が彩ります。表紙や扉絵のカラーイラストがメニューに忠実で素晴らしく楽しめました(飯テロ注意)不実な元彼•真柴の一昔前のスパダリ感が懐かしみ深く、なんだか憎めませんでした。
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