愛されすぎだというけれど【特別版】
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愛されすぎだというけれど【特別版】

中原一也/奈良千春

光と影のようにコントラストが強烈な作品

ネタバレ
2024年12月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ三作目。今までも社会の闇・ヤク◯関係で、重かったり辛かったり暗い雰囲気はありましたが、それでも(不適切でしょうが)常識の範囲内だったと思います。それが、ここへ来てもう一段階ギアチェンジしてきた感があるんですよね。
なんかもう…色々と使い道とか方向性とか、思考回路とかが決定的に間違ってる気がしてなりませんでした。普通の人からしてみたら、理解の範疇を超えてるんじゃないかと思います。口にするのも文字にするのも躊躇う内容(犯罪)に、一般人が巻き込まれる恐怖は半端なかったです。
対比として、明るいシーンは同じ作品内とは思えないほどでした。坂下が刑務所に行くことにでもなったら「狼の群れに軍鶏を放り込むようなものだ」と例えていて、そこは羊でもただの鶏でもなくて、軍鶏なんだ?と笑ってしまったし、「座敷わらしならぬ座敷オヤジ」には、字面と絵面の両方が面白すぎて吹き出してしまいました。
光が強ければ強いほど影は濃くなると言いますけど、両極端な要素からなるコントラストが強烈でした。
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