おしゃべり階段
」のレビュー

おしゃべり階段

くらもちふさこ

天才的着眼点!

2014年8月12日
くらもちふさこはやっぱりすごい。
些細なやりとりも脇役一つの行動も誰もが経験しているような錯覚に陥るし、無駄がない。
主人公加奈の中学から大学までを描いてます。このおしゃべり階段、70年代の作品で絵柄なんかは古いと感じるかもしれませんが中学時代の小さな悩みも不安も、今とたいして変わらないんじゃないでしょうか?
くせ毛だったり友達付き合いだったり、先生との関係だったり、気になる人が好きな人に変わる瞬間だったり、、。
その事でさえ小さな悩みと言えるようになると加奈はまた一歩大人に近付いてるんですね。そして何よりかっこよくて優しい中山手線!
くらもち作品の中ではかなり硬派で優しくて暖かくて好きです。
読み終えると1つの青春をしてきたような、自分の時と重ねて苦いようなそんな気持ちになります。
オススメです。
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