宝物見つけました
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宝物見つけました

千葉リョウコ

ある出版社内の恋愛オムニバス第1弾

ネタバレ
2024年12月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ ①宝物見つけました②編集長を好きになったワケですが。③トキメキ、タメイキ、ルームシェア④ワーカホリックベイビー⑤24時間お世話つきで⑥あまえていいよ志羽先生、と続く出版社シリーズの第1弾。出版社勤務3年目の仁井名颯はエロ漫画雑誌の編集部に配属され、デザイン部の瀬田功平によく無理をお願いしています。ある日残業する瀬田の側でその仕事ぶりを見学します。終電を過ぎてやっと仕事が終わり、疲れた身体にビールを煽って深夜テンションも加わった瀬田は仁井名にキスして、さらに跨ってきます(未遂)。仁井名の名前すら覚えていなかった瀬田は翌朝、平謝りに謝ってきますが、仁井名は瀬田のことが好きだと宣言するのでした。真面目で不器用な仁井名が担当作家との関係に悩んだり、瀬田が前の会社を辞めた事件などを交えながら恋が成就してゆきます。『宝物奪われました』仁井名の同僚•咲坂と児童書担当の成田一十三のお話。校了明けに酔った咲坂は、長年大好きなヒロインのコスプレをした成田にメロメロになって新しい扉を開いてしまいます。二次元の貴公子•咲坂が男同士のリア恋に踏み出します。『宝物光りました』仁井名と咲坂の部署の新人•市ノ瀬宝はBL雑誌のヘルプに回されます。好奇心旺盛な市ノ瀬くんはBLを勉強するうちに前立腺に興味を持ち、一回り年上でノンケの編集長に「ちょっと挿れてみてくれませんか」なんて目をキラキラさせてお願いしてくるのでした。こちらは『編集長を好きになったワケですが。』に続きます。いずれもテンポ良く楽しいお仕事BLです。
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