剥き出しの業、劣情と矜恃…生き様に泣く
ネタバレ





2024年12月11日
このレビューはネタバレを含みます▼
別名義作品も大好きで作者買いです。特典の為にシーモアで買い直し。濃厚で生々しい彼らの生き様に心が抉られる。いつ命が尽きるのか分からない日常の中、縋るように愛を乞い自分の生きた証をほとばしり爆ぜる。八木と志津摩、志津摩への呪いにも似た執着を持つ淀野…志津摩以外が生きてるリアル…1話目から私の内側を直接鷲掴みでこねくり回してくるんですよ、先生の作品。下巻の表紙も、この構図でこの表情の伴を突きつけてきて…生きにくさを感じながらも誰よりも「俺は今、生きてる」と叫んでいるような魂の叫びを聞いていました坂ノ上少佐を通して。
鳴子とソノの20年後含めて、彼らの幸せはなんだろうと考える。生き残った彼らの魂の輝きは、苦しくて辛くて耐え難い環境下でもあの時の一瞬一瞬を大事に生きた日々だったのかもしれない。戦で散ってしまったとしても、全身全霊をかけて愛し愛され誇らしく矜恃を全うした志津摩が幸せなままで、現在も無様に生きてしまった八木や淀野よりも、、、
生々しい人間の業と欲望、剥き出しの劣情と矜恃に思いを馳せて…
鳴子とソノの20年後含めて、彼らの幸せはなんだろうと考える。生き残った彼らの魂の輝きは、苦しくて辛くて耐え難い環境下でもあの時の一瞬一瞬を大事に生きた日々だったのかもしれない。戦で散ってしまったとしても、全身全霊をかけて愛し愛され誇らしく矜恃を全うした志津摩が幸せなままで、現在も無様に生きてしまった八木や淀野よりも、、、
生々しい人間の業と欲望、剥き出しの劣情と矜恃に思いを馳せて…

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