騎士団長の愛がまっすぐすぎて、媚薬が偽物だなんて言えません!
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騎士団長の愛がまっすぐすぎて、媚薬が偽物だなんて言えません!

こいなだ陽日/夜咲こん

ヒーローが好きになれない

ネタバレ
2024年12月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 偽媚薬を媚薬と証明するために飲んだヒロイン(騎士団長が好き)とヒロインのことが好きだった騎士団長ヒーロー。
ヒロインが媚薬を飲む必要性がないというか、薬師の友達の論理に突っ込みどころがあって釈然としなかったけど、お話のためではあるし薬師もヒロインも慌てて冷静に考えられなかったのかなと理解しました。
問題はヒーローです。ヒロインが本当に媚薬を飲んだと勘違いして鎮める展開になるのは分かってたわけですが、それにしたって手が早すぎない?と思ってしまいました。介抱するなら、水を飲ませて落ち着かせてあげようとするとか、自分で頑張るというヒロインを一度はそっとしておいてあげるとか、そういうワンクッションもなく手を出してるので、好きな人が媚薬飲んだからこれ幸いとばかりに手篭めにしようとしてるようにしか見えなかったです。
そういうキャラならそういうキャラでサイコっぽいというか味があって良いと思うのですが、挿入を拒まれたところでヒロインも俺のこと好きだから良いでしょ?と言い始めて、えっ知ってたならまず初めに告白して恋人としてすればよかったんじゃ?てなりました。いれさせてもらえなくて慌てて言い訳してるようで感じが悪い。
ヒロインと薬師が浮気してると勘違いしたときも、本人や友人の弁明をちゃんと聞いてあげないし。
正直不誠実にしか見えなかったのですが、ヒロインはヒーローのことを媚薬えっちの流れの中でもその後でも生真面目だ、自分を大切にしてくれてる、と思ってるので違和感がすごかったです。
付き合う前に交流してた頃はヒロインを名前で呼んでいたのにえっちしてからお前呼びになるのも感じが悪い。
ヒロインが惚れた欲目でヒーローを良く見てるだけで本当はそうでもないことがヒーロー視点か何かで描かれるかなと最後まで期待しましたがそれもなく。
あまり深く考えずコメディを楽しむものだと承知ですが、こういうキャラのところで作中の表現と実際の行動に違和感を持ってしまうとずっと気になってしまうので、楽しめなかったです。
ヒロインは爵位が上のヒーローに釣り合う人になりたいと薬師になろうとするところとか、前向きで行動力があって好感が持てました。将来結婚する相手には仕事が変われば生活にも関わるんだから話しておきなよ、報連相だよ…とは思いましたが。
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