このレビューはネタバレを含みます▼
面白かった。絶対に続きを出して欲しい。主人公は人気乙女ゲームの悪役令息に転生するが、インターネットでバズったりミームになっていたのを受動喫煙していただけのミリしら状態。兎に角自分が小悪党な悪役令息だとは知っていたのでどうにか平穏な日常を目指して頑張る。だけどお人好しなのもあってトラブルに首を突っ込んでばかりな巻き込まれ体質に。本当にどこにでも主人公が関わっていて、それが結果的にゲームのストーリーを変えてしまっているのに笑った。そんなお人好しで人たらしな受けに攻めは惹かれるんだけど、ただの善人って訳でもなくてちゃっかりして逞しいところもあって、本当に天然タラシな受け。こんなこと言われたらもう惚れるしかないやん!ってカッコイイことをスラッと言っちゃう。攻めのダメ親父に「こいつは俺がもらうぞ」と宣言するシーンも良かった。二人の出会いのエピソードも面白くて好き。後々この時の受けのセリフを今度は攻めが言う展開になるところも熱かった。攻めは寡黙で真面目で恋に無自覚なんだけど、言動の端々に受けへの好意が滲んでいて可愛い。戦いで念の為に用意したけど使わなかった受けの形代人形(身代わり人形)をそまま自宅に持ち帰っていた攻めも可愛い。恋を自覚してからは受けの外堀を埋めようと受けの家族と仲良くしたり、目を離したら直ぐにトラブルに巻き込まれて死にかけたりする受けを傍で絶対守りたいと積極的になるのも良かった。