このレビューはネタバレを含みます▼
伝説のアイドル、アイの妊娠、出産、死。その子どもとして転生した医者吾郎とその患者さりなを描いた物語。吾郎は亡くしてしまった患者の影響でアイを推している。アイが妊娠した状態で自分の病院に来院、アイの出産を直前にして何者かに殺され、前世の記憶をもったままなぜかさりなともども転生するという複雑な設定。
読者は誰がどういった理由でアイと吾郎を手にかけたのか、なぜ吾郎とさりなは転生したのか疑問に思いながら読み進める。物語は前世の憧れにして現世では自分の母親のアイのようなアイドルを目指すさりな(現世ではルビー)と母親殺害の犯人探しをする吾郎(現世ではアクア)の二軸で展開される。
登場人物たちのキャラがそれぞれよく立っており、とても面白く読み進めてきたのだが、これから話が盛り上がっていって何回かどんでん返しがくるような局面のように思ってたところで突然話が雑にまとめられてうっす〜い感じで終わってしまった。作者さんに何かあったのかもしれないけど、この雑で駆け足な終わり方はそれまではキャラ一人一人が丁寧に描かれてきただけに本当に残念だった。丁寧に最後までいってたら、伝説のマンガになってたように思う。本当に残念。