「お前が代わりに死ね」と言われた私。妹の身代わりに冷酷な辺境伯のもとへ嫁ぎ、幸せを手に入れる(コミック)
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「お前が代わりに死ね」と言われた私。妹の身代わりに冷酷な辺境伯のもとへ嫁ぎ、幸せを手に入れる(コミック)

阿末りさ/しっぽタヌキ

お約束の展開でも無理設定すぎる!

ネタバレ
2024年12月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 原作は1巻を既読して脱落。家族から虐げられたヒロインがヒーロー達に認められ、家族を懲らしめてもらって幸せになる定番物語。それでもヒロインが虐げられた理由が無理すぎます。ヒロインの父母は離婚再婚歴等も無く、妹と同父母。しかもヒロインは聡明で家政を支え数々の発明もしています。万歩譲って酷い仕打ちをしても、嫁にだしたら駄目でしょ!家政が傾くことを予想できない愚父。さらに勅命に背いて替え玉を嫁にだすなんて!誤魔化せる訳ないでしょ!ヒロインが機転をきかして王都に逃げこんでいれば、(国王は常識人設定なので)事態は好転したと思います。またヒーローに救助された直後に事実を告白していれば、スンナリ解決していたかもしれません。そう考えると、ヒロインが優柔不断で家族に謎に情けをかける偽善設定にもモヤモヤしたのかもしれません。シンデレラストーリーはヒロインが虐げられる理由に説得力が無いと物語世界に魅力が無くなります。さらにヒロインに魅力もないと、、!原作の欠陥を補完するコミカライズだったら良かったのですが、替え玉花嫁はこの物語の基本設定なので変えようがなかったのかもしれません。
 作画は普通。ヒーローが若いお兄ちゃんにしか見えませんが、私はこのレベルは許容範囲です(笑)。
 このテの物語が好きな人にはザマァを楽しみに読めるかもしれません。私もザマァ(断罪、復讐)は苦手ではありませんが、この作品ではザマァに爽快感は感じませんでした。ヒロインの偽善姿勢にイライラ、ヒロインの父母妹の厚顔無恥に嫌悪感を感じるだけでした。
 原作は既読した1巻迄で星2つをつけましたが、コミカライズもそれ以上の評価になり得ず星2つです。
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