新装版 うしみつどきどき古書店譚
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新装版 うしみつどきどき古書店譚

tacocasi

不思議な古書店の無愛想な店主と下宿生

ネタバレ
2024年12月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大学院生の小宮くんの下宿は、二四書房という古書店の2階です。大家さんで店主の西陽蔵さんが忙しい時には店番もする代わりに家賃は破格の安さという、貧乏学生にはうってつけの下宿です。ある日、美しい女性の二人連れが陽蔵さんを訪ねてきます。その直後に地震が起こり、店番をしていた小宮くんが心配して様子を見に行くと、陽蔵さんは謎の液体を被って幼い子供になっていました。陽蔵さんは月待山の女神さまが作った若返りの秘薬•変若水を大量に浴びてしまったのでした。ガタイが良くて無愛想な陽蔵さんに惹かれている小宮くんは、ちび陽蔵さんのお世話をしながら謎めいた陽蔵さんのお仕事や身の上を少しずつ知ってゆきます。作者さまならではの独特な和ファンタジーが伸びやかで気持ち良いです。人間臭い個性豊かな神様たちも魅力的でした。巻末に特典ペーパーがたくさん付いていて最後まで楽しく読めました。
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