ただいま、おかえり
」のレビュー

ただいま、おかえり

いちかわ壱

幸せな涙をさそう素敵なお話

ネタバレ
2024年12月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ Ωであるというだけで、親にも不憫だと扱われ、αの恋人の親からもαの世界から排除しようとされ、望まれぬまま二人だけで結婚して子供を産んだ所から始まるお話。Ωである限り付いて回る差別があり、それ故に自分が苦しむ事ではなく、親や親戚、就中αの恋人を巻き込んで苦しめることをいつも気にしてる優しい真生。そんな優しくて強い真生のことをよく理解し、深く愛して、誰に反対されてもどんな状況でも真生への愛がブレないαの弘。真生と弘の大恋愛の様子と、二人に出来た、二人を幸せに導く存在である輝との家族三人の幸せな暮らしが描かれている感涙するような多幸感のある作品。彼らの幸せを脅かすものが近づく度に、皆んなで助け合い、理解者が増えていき、真生と弘の絆がさらに深まっていく顛末が素晴らしく面白いです!キャラが皆んな魅力的で、作者さんの人間を描く力や心情表現の巧みさを感じます。何度も読んでしまう幸せな涙を誘う素敵なお話。
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