くりかえしあいのおと
」のレビュー

くりかえしあいのおと

野白ぐり

ひとりじゃないよって聴こえた

ネタバレ
2024年12月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2人の家族ってものへの恋しさがそのまま2人を引き合わせたんだなあと納得できるお話でした。
どっからラブが含まれてったのかは、決定的なものは描かないって描き方なので、もっと具体例下さい!てなるかもだけど、感覚で実感出来るというか‥。それぞれの性格や過去をすべて考慮して急激に惹かれていくのが違和感まではなかったです。
結構修の家庭が複雑(14歳で母親出て行って直ぐ継母&連れ子登場、しかも父親が同じのハーフブラザー)なので、桐の存在&音楽に支えられたからといってよくこんな立ち直って父親の元を離れなかったなあと思いました。そこは修はそういう子なんだって納得させて読み進めた部分もあります。タトゥーも短絡的な荒れたアピールっぽいし(^_^;)
妹も当時の修と同じ年齢で、繊細なお年頃。ちょっと腫れ物に触るような対応なのも分かるし、内心わかってるけど強く否定的なこと言っちゃう感じはあの年齢だし心当たりが‥実際この家族も修もこの形に囚われてたのかも。ある程度の年齢になったら家を出るのが健全だとも思うので、東京に出るのをより自然に見せたとは思います。
最後の2人で家族になろうって言葉が全体的に上手く収まってて感動したしスッキリ。
兎に角2人がめちゃくちゃお似合いでラブラブシーンが絵の綺麗さもあって読んでてニヤニヤ出来ます。良かったです。
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