居候同期に触れられたい【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
ツノナツメ
このレビューはネタバレを含みます▼
エンジニアの桃木稔は､残業続きの上に家が会社から遠いため疲労困憊気味です｡そんな桃木を見かねて同期の西浦旭が会社に近い自分の家にしばらく来ないかと言ってくれます｡物静かで人付き合いが苦手な桃木は陽キャっぽい西浦に苦手意識があり､｢行きます｣とは答えなかったのですが､深夜に会社近くのコンビニで倒れかけたところを通りがかった西浦に助けてもらいます｡そのまま西浦の家に泊まらせてもらうことになった桃木は､親切な西浦の申し出でマッサージをしてもらううちに気持ち良くなって処理までしてもらうのでした｡翌朝､申し訳ないと謝罪する桃木に西浦は､気にしなくていいし繁忙期だけでもうちに来ればと言ってくれます｡一緒に暮らすようになって桃木は元気を取り戻し､お互いに知らなかった相手の一面を知るようになり身体の触れ合いも増えてゆきます｡最後まではしないものの､ここまでしていて｢恋｣だと気づかないのは二人のピュアさゆえか社畜さ加減か心配になってしまいます｡作者さまらしい独特の繊細さを持つキャラ達が魅力的な優しいお話でした｡
いいね
レビューをシェアしよう！
ERR_MNG