このレビューはネタバレを含みます▼
凄く面白かったです。ここ最近、オメガバースでの新境地・当たりが多くて舞い上がりました。今回は、アルファ・オメガの更なる希少種「Sアルファ・Sオメガ」なるものが出てきて、ワクワクしました。名前だけでなく設定までも斬新で、それ故に辛いシーンもありましたけど、オメガバース好きには堪らなく魅力的なストーリーでした。
いくら「基本さえ押さえていれば汎用性の高い設定」と言っても、漫画でも小説でも多数の作品があるだけに、新しいものを生み出すのは並大抵のことではないと思うんです。それが…あとがきを読んで驚きました。中原先生、「オメガバースは初めて」なんですって。意外に思って本棚で既読の15冊を確認しましたら、確かに初で二度驚きました。
それにしても…初めてでこのオリジナリティと完成度の高さには惚れ惚れしました。読み始めたら、合理的理由がない限り止められない面白さでした。黒瀬と五色が反発し合いながらも愛情に目覚める様子や、血の繋がり如何によらず家族を大切に想う姿に揺るぎない家族・親子の愛情を感じました。