最強アルファと発情しない花嫁
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最強アルファと発情しない花嫁

中原一也/奈良千春

真の最強アルファの愛の力は誰にも奪えない

ネタバレ
2025年1月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ2・3作目。ぜひ1作目から読んでほしい作品です。先生初のオメガバースとは到底思えない、斬新な世界観に圧倒されました。
『最強アルファと発情させられた花嫁』では、いきなりプロローグに後のクライマックスシーンを持って来るという大胆な手法に引きつけられ、ハラハラしながら読みました。独創的なオメガバースの世界観も素晴らしいと思いましたが、バースの分布図を「ダイヤモンド」に例えたのは、分かりやすい上にセンスがあるなと感心しました。巨大で強力な敵対組織との戦い、最強アルファ同士のプライドを賭けた戦いから目が離せませんでした。
『最強アルファと発情しすぎる花嫁』は、前作からの因縁の対決があるのに伴い山場が数回あって、ドキドキ・ハラハラが止まりませんでした。ラストで決定的な悲劇に見舞われた黒瀬が重苦しい気持ちを抱える春と読者に言い放った一言…「愛だろう」に、ギュンとハートを掴まれました。寡黙な男の決めゼリフは、時に最強の武器になるんですね。凄まじい威力にタイトルへの帰結(最強アルファ)を見ました。
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