きみの背中ぼくの手のひら
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きみの背中ぼくの手のひら

阿賀直己/ぱち

良かったけど

2025年1月2日
受けとその周りのキャラに持たせる服だの小物だのがやたらと実在のハイブランドで、大学生でバーバリーのコートしか着ないとか大学卒業の時に背伸びしてヴィトンのボストン買うとかプラダのコートとかコム・デ・ギャルソンとかあとはなんだっけ、どこかの財布。広告業界はそんなもんなのかもしれないけどそれに対して受けが攻めに買うクリスマスプレゼントはそのランクではなくあざっしたーとか言っちゃう店員がいるレベルの店の時計。なのに攻めが受けに買ってくるのは赤い箱の指輪。カルティエ?おかしいだろ。自分のことをかわいいと思ってる受けの自己陶酔と本当は寂しいという甘えたなところが少女漫画チックで苦手。仕事でクライアントの年上女性を心の中で小馬鹿にしながら媚びるような営業するのも気に入らない。全体的に子供すぎる。親とか一切出てこないのも育った環境からキャラを考えられなくて理解が不足する。それでも良かったというのはひとえに攻めが良かったから。とはいえ噛みすぎだしウラモノガタリの方で書いたがバイなのは良くなかったと思う。同じ文章を何度も差し込んでくるのはしつこく感じるし繰り返し効果を狙っているのだろうけど、ん?さっき読んだとこ?と思ってしまい逆効果。やたらと良い感じでキーパーソンになる八雲さんも存在感ありすぎ。保健室のあの男はなんだったんだ。そんな感じで甘い恋人同士の部分はとても良かったもののなんだか鼻につく(すみません言葉が悪いかもしれないけど気になるとかのレベルではなくほんと、そういう感じだったんです)ところが多く疑問も残る作品でした。
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