引きこもり令嬢は皇妃になんてなりたくない！～強面皇帝の溺愛が駄々漏れで困ります～
百門一新/双葉はづき
このレビューはネタバレを含みます▼
2巻まで読了。最初はそこそこ面白かった！魔力の強い名門公爵家に生まれた魔力のないヒロイン。それでも慈しんで育ててくれた父と美形の兄2人。ここ最近酷い家族の物語ばかり読んでいたのでホッコリしました。しかも、モフモフ心獣は可愛いし、ヒーローは容姿端麗で有能な皇帝。
でも、1巻後半からのヒロインの言動に呆れて2巻で脱落決定です。ヒロインは結婚後も皇帝の愛情に甘えて読書三昧の生活を送っていましたが、皇帝が他の女性と屋外で談笑しているシーンを目撃し、誤解して実家に帰り父親に泣きつきます。エッ！、、今まで散々大事にしてもらってこの態度！ドン引き！王宮に戻った際、ヒロインは『無責任だ』と批判されますが、全く同感でした。さらに、皇帝に自分以外に妃を持たないと誓約させます。ヒロイン無自覚に自己中！要するに私はこの物語の主役カップルのあり方に共感できなかったのです。ヒーローはヒロインに一目惚れして『可愛い』と辟易するほど繰り返します。好きになった経過は完璧にすっ飛ばしの溺愛モード。で、同衾しながらも大切にするがゆえに？まだ結ばれてません。エッ！ヒロインは17歳。(側妃とはいえ婚姻した正式な夫婦ですよ！夫婦！有り得ない！)ヒロインと皇帝は2巻末でもまだ結ばれてません。(ここまですると皇帝は本当に男性？、、もしや不能？、ロリコン系溺愛？と疑ってしまいます。)
魔法について妙に詳しい説明があり、主役2名の心情に共感できないために、物語ではなく魔法説明書を読んでいる錯覚さえしました。また、その魔法もヒロインに神レベルの能力があると判明してさらに脱力。、、ヒロインは魔法は使えないものの暖かい家庭で育ち、家族の支えと持ち前の気立ての良さで皇帝と側近達の心をとらえ、側妃から皇妃になった､､､方が私的にまだ読めました。
価格も気色の悪い溺愛内容の割には割高で、割引が無ければ購入しなかった作品です。
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