このレビューはネタバレを含みます▼
大沼彰人は大学3年にして未だにDTで、女の子との距離感もうまく掴めません。ゼミが決まり、親睦会で同じ学科のいつも明るいモテキャラくんに色々と気を遣ってもらって、家にまで泊めてもらうことになります。チャラ男に何をされるかとハラハラしていた大沼くんは、椎名清貴がよく気のつく本当にいい奴なことを知り、自分の思い込みを潔く謝るのでした。そして思い切って女の子との付き合い方などあれこれ相談するうちに、椎名が男の人と付き合っていると聞いて衝撃を受けるのでした。ふわっと優しく誰のことも傷つけないように受け入れる椎名に大沼くんはちょっとイライラします。仲良しの村田くんや総一郎くん達と過ごす夏休みは楽しくて、DT卒業のこともすっかり忘れていた大沼くんは、椎名が彼氏と別れたと聞いてびっくりするのでした。周囲に気を使うあまり期待させてしまうイケメン椎名と、そんな椎名の言葉を真っ直ぐに受け止められない恋愛初心者の大沼くんのお話は、受け攻めが想像と違って驚きました。繊細な線で描かれるキャラ達の様々な表情が魅力的なお話です。