成金令嬢の幸せな結婚~金の亡者と罵られた令嬢は父親に売られて辺境の豚公爵と幸せになる~
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成金令嬢の幸せな結婚~金の亡者と罵られた令嬢は父親に売られて辺境の豚公爵と幸せになる~

山夜みい/猫洲キヨ/桜花舞

どう考えても元凶は王妃

ネタバレ
2025年1月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全3巻読んだので、感想を書き書き。
俊敏な豚公爵・アルフォンス×頑張ったで賞令嬢・ベアトリーチェ
金にがめつい可愛いげがないと王子の不評を買い婚約破棄の上、賠償金の代わりに豚公爵と名高いアルフォンスへ嫁ぐ事になった令嬢ベアトリーチェ。予想に反して紳士的肯定的なアルフォンスと、自分の容姿を蔑む事なく接してくれるベアトリーチェに互いは次第に惹かれあっていく。農耕改革、対立関係にあった亜人たちとの共存と利害関係を築き、横槍を退けながらも不遇の領地を盛り立てていったが、冷酷非道合理的正論を振りかざし将来起きるであろう大陸間の侵略戦争に備えるためにベアトリーチェの才能を王族に縛り道具として利用しようとしていた王妃が諦めるわけなく、勝手なことをした王子の罰としてベアトリーチェの捕縛を命令するも失敗。王妃の呪縛から解かれ自由を求めて婚約破棄等を仕掛けていた王子も結局愚物として王妃の手により暗殺される。公爵領内の暗殺だった為責任を取らされそうになるが、タイミングよく敵国侵略の一報が入り一致団結した亜人傭兵集団とアルフォンスの活躍により退けられる。その後、余命幾ばくもない父親から最愛の妻から託された娘の為に良かれと結んだ王子との婚約による王妃教育で衰弱していくベアトリーチェを見ていられず引き離す為に敵国スパイと内通し婚約破棄・賠償金にかこつけたアルフォンスとの婚約・侵略戦争を公爵の手柄で食い止める事で王妃の魔の手からベアトリーチェを守るために一連の事件を画策した事を知る。父親から愛されていた事、アルフォンスに今愛されている幸せを胸に結婚式をあげた二人だった…終幕。いやあ、アルフォンスの体格からほのぼの系かと思いきや、王妃がずっとシリアスに軌道修正してきてハラハラした。ざまあ系でざまあされた王子が、それも実母に! 殺されるパターン初めて見たわ。無情すぎた。でも王様がヒトコマも出てこなかったのは王妃に全振りしてたから?それとも無能?最後、アルフォンスといた方が有用性が高いと手を引いたからほっとした。この王妃も自分の人生を国に捧げて個がないように教育されてきたんかな…。私欲で動いてたわけじゃないもんね。容赦ないけど。最後父親とのわだかまりもなくなってハッピーエンドで終わって良かった!
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