9番目のムサシ ゴースト アンド グレイ
」のレビュー

9番目のムサシ ゴースト アンド グレイ

高橋美由紀

16巻まで読了

ネタバレ
2025年1月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ ムサシシリーズは長編ゆえに、新章が始まる度新キャラが登場し、新ストーリー展開が用意されている。当然ながら、好きなストーリーもあれば、あまり好みに合わない話もある。

ラド編
個人的にラド編が今まで一番面白いかもしれません。UBの世界観にふさわしいスケールが大きい事件に、驚きの展開が満載でしたし、結末も爽快でした。特に前のサイレントブラック編が凄く好きなので、それがあったこそのラド編でもあると思う。

鬼神の集落編
スピンオフのような話。主人公は大介で、シノツカも慎吾も基本登場がない。本編との関連性が薄くて、正直スキップしてもいい話でした。個人的に、学校にまつわる話はいつも設定とのズレを感じることが多く、全般的にあまり好みではない。UBは基本小さい事件には関与しないはずだが、一般の学生さんを守るために毎回トップのエイジェントが続々と出動するし、めっちゃ目立つし、偽名毎回同じだし、普通に一般人を村に自由に出入りさせるし、組織のこと隠す気が本当にあるのか、疑問に思う場面がいつも多い。特に今回の学生3人組は本来今回の事件に全く関係ない人たちなのに、UBが肩入りしすぎたことで、ターゲットにされてしまったように感じた。ラド編に登場したUBのキリくんにさえ、シノツカの正体がなかなか明かされなかったのに、一般人の女の子に殺し屋の話をペラペラ話し、機密基地にも簡単に入れさせて、強い違和感があった。

零雨の絆/日輪の道標編
待ちに待ったラド編の続き(鬼神編マジ遠回りしたな)。冒頭から爆弾的なニュースが飛び込んできて、一気に緊張感が高まった。慎吾の出番もやっと増えてきて、話がまた面白くなってくる。今まで通り慎吾が暴走するが、今回は空が側にいて、SBの協力もあって、まさか結城もついてきて、かなり心が強いメンバーで何となく安心できる。今度こそ捕らわれる上に、ひどい拷問がないように願いたい。そしてレッドスクランブル編からかなり苦労してきた慎吾と空が、やっと普通の友達のように接する姿が見れて、本当に嬉しいです。これからも色々大変だと思うが、続き楽しみ!
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