ダンジョン飯
」のレビュー

ダンジョン飯

九井諒子

奥行きが深い物語

2025年1月9日
今更ながら読み始めて結局全巻一気に読了。最初はダンジョンの素材を美味しく料理するグルメ冒険ものと思っていたが、読み進めるほどに奥が深くなっていく。
欲望をコントロールする難しさ、食べることと生きることなどが、散りばめられた笑いに誘導されつつ気付かされる。いやマルシル、死んだ仲間とウサギの群れを操る君には笑わされたよ。ライオスの見事な変人っぷり、狂乱の魔術師シスルーの一途な献身。一緒に生きたいという願いの切なさ…。読み終わる頃には登場人物たちとすっかり別れ難くなっていた。ダンジョン飯、お見それしました。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!