鳴かぬ蛍は青に焦がれる
」のレビュー

鳴かぬ蛍は青に焦がれる

仁嶋中道

鳴かぬ蛍の流す涙がエモいのです

ネタバレ
2025年1月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校の寮で宇佐美晃は青凪灯矢と同室になります。右腕に蒙古斑の飛んだ青痣のある青凪は明るいキャラで、最初は生活時間が合わず交流の無かった二人ですが、高2になって宇佐美が部活を辞めてから一緒にいる時間が増えてゆきます。さらに宇佐美が部活を辞めたのはコーチへの失恋が原因で、そのコーチが男性だと知っても青凪の態度が変わらなかったことで一気に距離が縮まるのでした。そんな中、青凪に初めての彼女ができます。それがきっかけで宇佐美は自分の青凪への恋心に気がつくのですが、もちろん口にすることはなく、じっと青凪を見守ります。そして彼女が青凪の腕の痣を必要以上に意識していること、それを知った青凪が痣を隠すようになったことに憤るのでした。イケメン宇佐美の嫉妬に燃える表情にインパクトがあります。タイトル通り口には出さず「鳴かない」のですが、恋するDKは結構涙もろくてここ一番の「泣く」シーンにはギュッときます。エロは最後までには至っていないので続編があるかもしれません。青凪の実家のサンマとシシャモの柴犬コンビがとってもキュートでした。
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