このレビューはネタバレを含みます▼
飯田くん(作者様のpixivではどちらかと言えばかろうじて受けとされている)が大好きなので飯田くんの魅力を語りたいと思います。
①『吉田くんはさ、陽キャっぽいの見た目だけでしょ。人の事見透かして優位にたたないとお話できない?』
吉田がだいぶ核心ついていること言ってるのに陽キャっぽいとか使ってるのが少し幼稚で可愛い。飯田くんは陰キャでは無いけれど友達はそこまで多そうじゃないので(特に親友とか)ちょっと陽キャ云々とか気にしたことあるのかな、可愛いなと言う。また、人の事見透かして〜は自分に言ってるところもありそう。実際飯田は自分が優位に立ってる会話じゃないと落ち着かないところありそう。兄貴とかとの会話で向こうに主導権を握られており、それも含めて会話の主導権を他人に委ねるのあまり好きではないのかも、可愛い。
②『創造性の示し方はひとつじゃない。』
ここら辺からも分かる通り、飯田くんは結構過去に囚われてる。特に、父親に認めて欲しい(芸術の方の意味で)願望が強いんだと思う。吉田は飯田くんが愛されたい願望強いと言ってたけど、「向き合って欲しい願望が強い」の方が正しい気がする。飯田くん自身自分が過去に囚われていることにも気付いていて、そんな自分が大嫌いな訳だけれども、そこを含めて諦めている様子がある。人だけじゃなく自分にも向き合えていない、可愛い。でも、吉田と出会ったことがきっかけで向き合おうとしだしている、そういう所はもっと可愛い。
③『男と寝るのは無理』
流石、女遊びを結構しているだけある。雰囲気的にそっちに流れていきそうなのを察知するのが可愛い。
④メガネ
メガネが伊達なの含めて大好きだけど、最後メガネ外したのが最高に可愛い。飯田くんに取ってメガネは過去の象徴でもあり、自分と自分を認めてくれない家族を切り分けるものとして書かれているが、最後そのメガネが外れることで未来に目を向け、人と向き合おうとしていることが読み取れる。
長々と書いたけれど、私はもちろん作者様の描かれる他のキャラクターも大好きだし、ストーリーも大好きです。紙媒体を進める訳では無いですが、紙で何それ愛かよを買うと雰囲気に吸い込まれるのでオススメです。また、性描写の無い作品となっているので、BL入りたてでしっかりストーリーも楽しみたいという人にはとても薦められる漫画になっています。ぜひ読んで欲しいです