こんな愛情溢れる探偵事務所あったらいいな

ケモ耳と尻尾くらいの半獣人は可愛いと思いますが、ほぼ完全な獣人は苦手ではないけど得意でもなかったはずの私が、読んでみたら凄く良かったです。快晴の愛され受けとは言い難い見た目も（目つきが悪く喧嘩強そう）最初は気になったけど、いやいやどうして…ここぞという場面で言う言葉が、短いのに愛があって優しくて可愛くて、見た目に関係なくキュンとしました。
読めば読むほどに、人間と獣人が共存するという設定の意味というか意義が分かった気がしました。種族の数だけ個性や特性があって、偏見もある…現実社会にトレースして考えさせられる事が多かったです。
それから、結ちゃんが元気いっぱいで可愛くて、何気にお話の核に近い重要ポジションにいたと思いました。小さな子にとって家族とは、家庭とは、血の繋がりよりも愛されて安心して日々を積み重ねていける場所なんだなと思い知らされた気がします。途中、うるっときてしまうくらい良いお話でした。