Shattered
」のレビュー

Shattered

山本青々

変えられないモノを持つ彼らの世界

ネタバレ
2025年1月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ こういう作品と分かっていたけど、私には難しい世界に彼らは住んでいた。
先生も三谷君も過去の出来事や生活環境によって今に至っているのがよく分かる。例えば彼らが健全な環境で育っていたならこうならなかったか?と考えると、いや、いつかは辿り着いてしまうんだろうな、とも思う。変えられない・変わらないモノが彼らの持っているモノなんだろうな…
突然終わってしまった関係が、もしも終わらず続いていたなら、そこに愛と呼ばれる感情は生まれていたのだろうか…?少なくとも三谷君は先生に何か(救いなのか、自己破壊なのか…)を求めていたように私には見えました。
結果的には離れてしまえば追うこともなかった関係に、埋めることの出来ない欲を埋めるためだけの相手だったという事実が悲しく、可哀想に思えた。
記事を見たことで「卒業」してしまった彼の吹っ切れた欲望が、いつか自分自身と誰かを壊すのだろうと思った。
個人的に噛みフェチなので、噛まれて喜ぶ先生と噛んでと言われて噛む三谷君が大好物でした!ここだけもっと見たかった~!(私のヘキも相当ですね(汗))
作品タイトルがストーリーそのもので、うまいな~!って思いました。
また、これだけのストーリーをここまでうまく描ききる作家さんが純粋に凄い!と思いました。
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